隣のホームは糸魚川を一足先に発車していった普通列車が泊へ向けて折り返すところでした。先頭に立っているのは朝乗ったのとは別のイベント兼用車両で、紅ズワイガニやアンコウといった恵み豊かな日本海の様子が描かれています。
アンコウというとなんとなく茨城の大洗で水揚げされるイメージが強いですが、あちらは将軍家への献上品だったという歴史があるからだそうです。
日本海側も漁獲量は多く、何なら大衆魚として食べられていたとか。今ではすっかり高級品のイメージですが…
すっかり日が暮れた夕方5時半、普通列車の新井ゆきで直江津をあとにします。
車両は何の変哲もないE127系改めET127系。2018年頃に更新工事が行われたもののきれいになったのは走行機器だけで、車内はJR時代の面影を色濃く残しています。
直江津から15分、新幹線との乗換駅である上越妙高に到着しました。これから富山まで新幹線で戻るわけですが、その前に1日の疲れを温泉で洗い流すことにしましょう。
「釜ぶたの湯」は駅前温泉といううたい文句の通り、駅から徒歩2分という近さにある天然温泉です。広い浴室は全体が杉の木に覆われていてとてもいい雰囲気です。お湯はちょっとヌルヌルとした泉質で、筋肉痛や関節痛に効果があるのだそう。
そして入浴料は440円と設備がきれいなのに破格です…!サウナを利用する場合は+200円の別料金が必要ですが、それにしたってかなりおトクな利用料金になっています。オススメですよ。
45分という乗り換え時間の合間で入浴を済ませ、新幹線で富山へ。今回はJR西日本のクレジットカード「J-WESTカード」に付帯する「J-WEST eチケット」を使って新幹線に乗っています。
チケットレスで利用できるのですが、改札通過時に指定した座席を教えてくれる「えきねっとチケットレスサービス」と違って、こちらは1時間前に通知メールが来るだけ。メールで座席まで教えてくれれば、アプリやWebサイトとメール画面を行ったり来たりしなくて済むので便利なのですが…
富山駅に戻ってきました。
コンコースの片隅には富山駅に乗り入れる各路線の顔出し看板がありました。6つのうち半分が富山地方鉄道というのはさすがの貫禄…
荷物を置きに部屋に戻って、ついうっかり1時間以上眠ってしまいました。危ない危ない、油断したらお風呂どころか夕食まで逃してしまうところです。
だいぶお腹が空きましたが、海のものも富山ブラックも昨日食べています。同じものを食べるのはなんとなくもったいない…
そういえば半年前に訪れた「麺バル プライド」というお店が、「ガッツリ!えびすこ」なる二郎系ラーメンにキャラチェンジしていたのを思い出しました。富山まで来て二郎系を食べなくてもという気はもちろんしますが、空腹ですしせっかくならいろいろなお店の味を試してみたいですからね。
看板メニューの「ガッツリラーメン」(850円)をチョイス。味玉はLINEでお友達登録するともらえました。
ヤサイはもやしのみ、ニンニクの量もなんとなく控えめです。言わなくても載せてもらえるアブラはブタと同じ味がしっかりついています。スープはよくある二郎系って感じ。ストレートに近い麺と組み合わさって何はともあれうまい。
「プライド」時代の名残か、富山ブラックラーメンもメニューに入っていました。
味もお店の雰囲気も店員さんの接客も良いのですが、隣のテーブルでYouTubeをスピーカーから垂れ流しで見ていたオッサンはいただけません。
たまにこの手の人に出会いますが、一体どういう神経をしているのでしょうね。自分の趣味や見ている動画が高尚だとでも言いたいのか…ただの社会性のなさを露出しているだけなのに。
お腹がいっぱいになったところで、ホテルの大浴場に入ってから着ていた服の洗濯をしてしまいましょう。お酒を飲んでやる気がなくなってしまう前に…