Googleの新しいスマートフォン「Google Pixel 6a」が2022年5月に出るかもしれない、と話題になっています。
といっても情報筋というか、有名なリーカーが
Pixel 6A scheduled for May
(Pixel 6aは5月に予定されてるよ)
とTwitterに書き込んだのがあちこちで流布されているのが情報源。本当に出るか出ないかも含めて、スペックや発売日は公式が発表しない限りはただのウワサに過ぎません。あくまでこのブログ記事の内容は「各所で書き込まれたリークや推測に基づくもの」という前提でご覧ください。
誰もが気になるであろうSoCは、現行のフラッグシップPixel 6に搭載されている「Google Tensor」チップとなることは既定路線のようです。6aは廉価版ゆえ「TensorではなくQualcomm製Snapdragonの780番台になる」なんて記事も読みましたが、情報量から見るとTensorになりそう。
Tensorなら現状ではPixel 6/6 Proのみが使えるGoogleの先進機能も6aで同様に使えそうです。
ちなみにGoogle Tensorの処理能力ですが、定番のベンチマークソフトを使った計測ではおおむねSnapdragon 870と同じぐらいの数字だとか。現状の最高スペックではないとはいえ、3Dゲームをプレイしてもほぼ不自由のない性能です。
ただ「Tensor Liteを積む」というリーカーの書き込みもあったので、願わくば性能をダウングレードすることなく6aに載せて欲しいものですが…
It will feature a 6.2-inch flat OLED display with a single centered punch-hole camera and could run on a mid-range Tensor processor, probably a Tensor Lite SoC or Snapdragon 778G.
— Nishant Pathak (@NishantBareilly) 2022年2月4日
<Tensor LiteないしSD778Gを積む、というインド人?リーカーのツイート>
<Pixel 4a 5G(左)や5a 5GはSnapdragon 765Gなので、仮にSD870相当となればかなりのスペックアップになる>
仮にそのままTensorが載ったとしても、廉価版ですからもちろん削られる部分はあります。
まず画面サイズ。
Pixel 6は6.4インチ(解像度は1,080×2,400ピクセル)で、6aは6.2インチになる模様。この程度なら解像度は変わらなそうですね。 ※6 Proは6.7インチで1,440×3,120pix
4a 5G(6.2in)、5a 5G(6.3in)とほとんど変わらないサイズ感かな…?
画面のリフレッシュレートも6/6 Proの120Hzから、6aでは60Hzになるとか。とはいえFPSゲームをやるならまだしも、ソシャゲーをやってYouTubeやTwitterを眺めることがメイン、みたいな人には60Hzで充分です。
使うコンテンツが120fpsに対応していなければ意味がありませんし、そもそも人間の目が120fpsを明確に見分けられるほど高性能ではありません。個人的にはヘビーゲームプレイヤーを除けばスマホの高リフレッシュレート=高fpsはこだわらなくて良いと思っています。
指紋認証が背面センサーから画面内下部へと移るのは6/6 Proと同じ。精度が悪いと散々な言われようですが、6aでは改善されるのでしょうか…?画面内の指紋認証ってそもそも精度はいまひとつだと感じますけどね。
<指紋認証が背面センサーのPixel 4a 5G(左)と、画面内にあるOPPO Reno A(右)。スピードはPixelの方が速いが、Reno Aは顔認証で遅さをカバーしている感じ>
人によって気になるのはカメラとイヤホンジャックだと思います。
まずカメラから。
6aでは1220万画素の標準カメラと1200万画素の超広角カメラの2眼、インカメラは800万画素で画面の上端真ん中にパンチホールになるとか。
6は標準が5000万画素になった2眼、6 Proはそれに光学4倍ズーム(4800万画素)が加わった3眼なので、数字上ではかなり違います。ただ小さい面積にセンサーを詰め込むのは明るさの面で有利とは言えませんし、記録程度の使い方なら12.2MP+12MPの2眼で充分だと感じます。
当然画素数が多ければより緻密に写るでしょうが、1枚あたりのファイルサイズもバカになりませんし、顔のシワや髪の毛の1本1本が鮮明になるのってイヤじゃありません…?
<Pixel 4a 5Gのカメラは「夜間モード」を備えるので静止した状態なら不自然さのない写真が撮れる。条件を整えれば星空も撮影可能>
<猫の毛並みもよく再現されているが、ちゃんとミラーレスカメラで撮影したものと比較するとプログラムによる特にシャープネスの補正が入っているのがよく分かる。とはいえブログやSNSで見るなら充分すぎる>
続いて3.5mmのイヤホンジャック。
これは6/6 Proと同じく6aでも廃止されるようです。まぁ時代の流れから当然かもしれません。
道行く人を見ていてもほとんどワイヤレスイヤホンで、有線イヤホンを使っている人は本当に少なくなりました。あさかぜ自身もほとんどワイヤレスになりましたし。充電の手間は多少あれど、服や荷物に引っかかって外れたり壊れたりすることがなくなったので快適です。
ただし音ゲーのようにタップのタイミングがシビアな状況には、Bluetoothのタイムラグがどうしても邪魔をしてしまいます。
その程度といえばその程度ですね。
その他はおおよそPixel 6の仕様を継承してくるようです。
メインメモリは6GBか8GB。
ストレージは128GBでmicroSDなどには非対応。
SIMカードスロットは1つ(eSIM対応のDSDV?)。
カメラ部分の棒状の出っ張りは継承。
防水防塵はどうなのでしょうね。Pixel 6/6 Proと同じIP68を期待したいところです。
価格は削除されてしまったツイートによると600USドルだそうで、日本円に直すとおよそ6.9万円ぐらい。Pixel 6(128GBモデル)が74,800円で販売しているので、そうすると価格差がなさ過ぎます。廉価版である以上はもう少し安くなると思われます。
個人的には5a 5Gと同じぐらいの6万円以下で出てくれることを期待しています。6万円台半ば以上になるなら型落ちのサムスン・Galaxy S20あたりを買うか、Snapdragon 888を搭載するXiaomi 11T Proを選んだ方が良いかもしれません。最新のGoogleサービスよりゲームを安定してプレイしたい、という方ならなおさらです。
…Xiaomiはやけに安くて不安を覚えなくもないですが。
ともあれ、正式発表はまだですし、いつ発表されるかもわからないPixel 6a。ここまで出てきているリーク情報を上回る「何か」をひっさげてくることを待っていようと思います。