HL7601 / Korean Air Lines / Boeing 747-400F ER
時刻は午後2時、昼下がりの「さくらの山」です。午前中に祖母の病院の送り迎えをしていたため、スポッティングを始めるにしてはずいぶん遅い時間になってしまいました。
今日は珍しくナショナル航空のジャンボフレイターとタイミングが合うので、この機を逃すわけにはいきません。
まずは大韓航空カーゴのジャンボフレイターから。最近はB747-8Fが登板することが多かったKE551便は珍しく-400ERFが来ています。
B-18717 / China Airlines / Boeing 747-400F
こちらのチャイナエアラインカーゴはERがつかない-400Fです。ER型は無印に比べて貨物の搭載量が約10t増やせるようになりました。タイヤの種類や大きさもわずかながら違いますが、外見からの判別は難しいでしょう。
JA899A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
ANAのB787-9のスターアライアンス特別塗装機です。運航開始直後はなかなか捕まらなくてやきもきしていましたが、コロナ禍に入って運航路線や便数が絞られたがゆえになんだかんだ結構な回数を見かけています。
なおANAは経営健全化のために保有機数の削減と新型機への入れ替えを進めており、機齢の高いB777も退役の対象となっています。すでに国内線用のスタアラカラーは去年の12月に日本を去りました。さらには国際線の主力を担っていたB777-300ERも退役が始まっています。「B77Wなんて最近の登場なのに」なんて思っていましたが、初号機がエールフランスに引き渡されたのは2004年4月のことですから、実はそこそこ長い経歴を持っているのです。
JA900A / All Nippon Airways / Boeing 787-10 Dreamliner
長い機体が特徴的なB787-10。国際線仕様なので300席弱ですが、国内線向けの2クラス詰め込み仕様にすれば400席以上は配置できそうです。国内線のB777-200シリーズの後継機として充分機能できます。
背後に写っている3本の管制塔のうち、中央の旧管制塔はついにカバーが掛けられて解体工事が始まりました。8月には解体が完了する予定ですが、塔の部分は真っ先に解体されているのであっという間かもしれません。
JA790A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
国際線のB777-300ERの後継機としてANA HDは同じボーイングの777Xを選択しています。
当初の計画では2020年に就航予定でしたが、エンジンの開発遅延で1年延期になり、2020年の9月には機体に負荷を掛ける試験中に貨物ドアが吹っ飛び、B737MAXの度重なるトラブルへの対応に追われ、さらには新型コロナウイルスも流行り…
と内的外的様々な要因により21年中の就航も難しそうな雰囲気です。最大顧客のエミレーツもこの状況にはおかんむりのようで、就航前からだいぶ暗雲が立ちこめています。
N756CA / National Airlines / Boeing 747-400BCF
さくらの山の撮影者人口が一気に増えました。いよいよ本日の注目の的であるナショナル・エアラインズが降りてきます。
横田や嘉手納で米軍機の撮影をしている人にはある程度なじみのある航空会社のようですが、成田にはほとんど来ないためかなりレアな存在。昨今の貨物需要の急増を受けてか頻繁に成田に顔を出すようになりました。
所有機材は旅客型のB747-400を貨物型に改造した-400BCFがメイン。この機体はシンガポール航空へ1992年に導入されたものです。
N379HA / Hawaiian Airlines / Airbus A330-200
ナショナルの着陸を見届けたので十余三東雲の丘へ移動してきました。明るい時間にハワイアンが降りてくるから、とのんきに移動してきたらギリギリになってしまいました…
2020年11月からハワイ州は日本を含めた一部の国からの渡航に隔離期間が不要となりました。72時間以内にPCR検査を受けるだとか、ハワイ州が認定した日本国内の医療機関での証明書が必要だとか、色々と条件はあるものの往来再開に向けて大きく前進した感じはあります。
まぁ結局ハワイから戻ってきたら日本国内で2週間の自主隔離が必要なので、以前のような「数日仕事を休んでハワイ～」なんていう気軽さは当面先になりそうですが…
JA07JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200
去年12月と今年1月に合わせて3機がジェットスタージャパンから登録抹消されています。退役ではなく需給調整のための一時保管となっているようで、オーストラリアのアリススプリングスに置かれているようです。
2023年には35機体制を目指す方針を2019年に打ち出していましたが、コロナウイルスのせいで当面は先送りになってしまうでしょう。予定していた海外旅行も行けなくなり、この情勢にはつくづくウンザリです。
そういえば世界中から中国へのコロナウイルス関連の訴訟で、賠償請求額が1兆ドル＝1京1000兆円を超えているそうですね。中国のGDPの7年分だとか。あさかぜも精神衛生を侵されているので5000兆円ぐらい請求したいところです。
B-18306 / China Airlines / Airbus A330-300
この状況下で一気に存在感を増したのは台湾でしょう。あのアメリカでさえ台湾に表立って加勢するようになり、以前から下がりつつあった世界からの中国の評価がなおさら下落しています。
台湾国内でも若い年齢層になるほど中国からの独立志向が強い、という調査結果もありますし、香港のような状況にならないことを心から願ってやみません。
JA824J / Japan Airlines / Boeing 787-8 Dreamliner
今日はこの辺でおしまい。「空の湯」で温泉につかって体を伸ばしてから帰ることにしましょう。
