VT-ALJ / Air India / Boeing 777-300ER
朝寝坊から目覚めてFlightRadar24を見てみると、エア・インディアのB777-300ERがスターアライアンスの特別塗装で来ているではありませんか！エア・インディアのB77Wってだけでレアなのに、スタアラだったらなおさらレアリティが高まります。
はやる心を落ち着かせながら可能な限り急いで来ると、なんとか離陸のタイミングで間に合いました…良かった良かった。
幸先のよいスタートです。
JA772F / All Nippon Airways / Boeing 777F
連日フル稼働が続くANAカーゴのトリプルセブンフレイター。10月末からはチャーター便扱いだった成田～フランクフルト便が定期化しています。
世界的に船便に使うコンテナが不足して運賃が高止まりしており、航空貨物の需要はどこもかしこもうなぎ登りです。鳴かず飛ばずだったANAの航空貨物部門は大幅に業績を伸ばしているようで、コロナウイルス騒ぎが良い方向に働いた数少ない例といえます。
JA07JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200
そういえばすっかり忘れていたのですが、今日は台湾の新規航空会社「スターラックス航空」が成田空港に初就航となる日です。あさかぜはそれを家に帰ってから知るのですが、この時は
「あ、FR24にスターラックスが出てる。第2ターミナル発着だし撮っておくか」
ぐらいの軽い気持ちでした。撮影ポイントの撮影者の多さに何かあるなと思った程度です。
スターラックスの1つ前に飛んできていたJJPは滑走路上に異物があるということでゴーアラウンド。スターラックスの到着を前にあさかぜと周囲の人に緊張が走ります。
B-58204 / Starlux Airlines / Airbus A321-200N
無事にスターラックスは成田空港のB滑走路に到着。
スターラックスは2017年に設立され、2020年1月に運航を開始したばかりのできたてほやほやなエアラインです。目指すは「台湾のエミレーツ航空」とのことで、まずはベトナムやタイ、日本といった近隣国で足慣らしをしたのち、大型機A350を使って長距離路線に進出していくことを狙っています。
今のところどの航空会社とも手を組んでいませんが、エミレーツを目標とする以上はコードシェアぐらいはやってもアライアンスに与することはないのでしょうか。
N930HB / Nanshan / Boeing 737-700BBJ
A滑走路側に戻ってきました。「ひこうきの丘」で出発機を眺めます。
11月にも撮影していた南山公務だか毒島トラストだかのB737ビジネスジェット。
N525FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
3発機には独特の美しさがあります。
双発機の台頭で旅客機から活躍の場を奪われてしまった3発機は、積載能力の高さから貨物機の世界で重宝されるようになりました。写真のFedEx機も元々は1992年にデルタ航空へ旅客機として導入された機体です。
しかしB777Fの登場でその3発機の牙城も崩されてしまい、旅客機ほどハイペースではないもののじわじわと数を減らしているのもまた事実です。
HL7533 / Korean Air Lines / Boeing 777-300
普段だったらA330-300で来ているこの時間の大韓航空は、珍しくB777-300でのお出ましです。貨物の積載量がA330よりも多いからでしょうか。今は貨物がメインのお客様ですから、どちらに合わせて機材を選定すればいいかは明白です。
N575FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
やはり体感的にコロナ禍前よりも今の方がMD-11Fの飛来回数は増えています。2019年は1日に2回見られたら「今日はラッキーだった」って思うぐらいでしたからね。マニアとしてはありがたいことにしばらくはこの傾向が続くことでしょう。
B-6137 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
そして忘れちゃいけない、水曜日のメインディッシュは中国南方航空のA380です。世界中でほとんどといってもいいA380が地上に置かれ、航空会社によっては退役の日を今か今かと待っている状況です。
この頃強気で過激な発言の目立つカタール航空に至っては「現時点でA380を運航している航空会社は愚か」などとエミレーツ航空に全力でケンカを売りに行っており、中東情勢も穏やかではありません。
2020年12月現在の中国南方航空では特にA380に対する処遇は決まっていないようですが、保有機数は5機に過ぎずエミレーツのようなスケールメリットが生かせないため、今後の展望は明るいとはいえません…
B-6137 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
いつ空に戻ってこられるかわからないANAのフライングホヌも入って良い記録写真となりました。
HL8364 / Asiana Alirlines / Airbus A321-200N
アシアナは最新鋭のA321neoで来ています。まだ就航から1年半ほどの新しい機体ですが、先日売却先に決まった大韓航空ではA321は運用されていませんので今後の処遇が気になるところです。
アシアナのLCC子会社であるエアプサンとエアソウルもA321が主力機材ですが、相手方のジン・エアーはB737とB777が主力とこれもまた毛色が異なります。どうなっていくことでしょう…？
RP-C9938 / Phillipine Airlines / Airbus A321-200N
アシアナもフィリピンもA321neoはA350にならってコクピットの窓回りが黒く塗られています。アクセントになっていますし、ceoとの見分けにも良い識別ポイントとなっています。
ANAのneoはこのコクピット周りの黒塗りをしておらず、エンジンの大きさ以外ではceoとの見分けがつきません。
B-LNN / Hong Kong Airlines Limited / Airbus A330-200
引き続き貨物便として運航されているらしい香港航空。この会社はいったいいつまで生き残れるのか…
香港の新興航空会社「グレーターベイ航空」はB737-800を運航機材に選定したようです。LCCとして就航するようですが、サービスや機材構成によっては香港航空の息の根を止める存在になりかねません。
B-58204 / Starlux Airlines / Airbus A321-200N
スターラックス航空が出発準備を整えてA滑走路へとタキシングしてきました。
漢字で書くと社名は「星宇航空」となり、「星と宇宙とはずいぶん大きく出たもんだ！」と日本人としては思ってしまいます。台湾だともう少し違う意味を持ったりするのでしょうか？
B-58204 / Starlux Airlines / Airbus A321-200N
管制塔3本が並ぶ姿と一緒に撮れるのも今のうち。…まぁ手前の防犯カメラの電柱をうまくかわせよ、と撮った自分の写真を撮って思うわけですが…
今日の成田初便はスターラックスの会長自らが操縦桿を握って飛んできたそうです。今後も初就航の地にはできる限り会長が操縦していくつもりなんだとか。なかなかアグレッシブな人物ですねぇ。
N2250U / United Airlines / Boeing 777-300ER
ユナイテッドのB77Wは新塗装。だんだん見慣れてきました。
JA795A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
日本の航空会社では初めてとなった個室型ビジネスクラス「THE Room」を装備したANA機。今後はより古い機体にも搭載されていくのでしょうかね。
外から見ると、THE Room装備機は前から2番目のドア以降の窓割りが特徴的なのですぐにわかります。「赤組」と呼ばれるJALユーザーですが、このシートにはぜひとも乗ってみたい…
というわけで久しぶりに青空での撮影は気持ちが良かったです。
到着で満足してうっかりA380の離陸を見届けるのを忘れていましたが…
