家路につく人でごった返す川崎駅に降り立ちました。川崎で降りるのはおそらく初めてです。東京近郊とはいえ初めての街はなんだかドキドキします…
久しぶりに夜行高速バスで旅行に出ることにしましたが、バスで快適に眠るためにはできる限り体力を削っておく必要があります。というわけで昨日の朝に宿泊勤務で出勤してから今日の夕方まで残業し、どんな環境でも眠れる体勢を整え(?)てきました。
あとは夜ご飯を済ませるだけです。
川崎の地下街がわかりづらいと思うのは、長時間労働で頭が働いていないという理由だけではないはずです。出入口番号の連続性もないし、目当ての出口にどの通路がつながっているかもよくわかりません…
結局考えていた出口にたどり着けず、近い数字のところから適当に出たら商店街の反対側に出てしまって地上を歩くことになりました。
思わぬ遠回りをしましたが、なんとか予定通り「武松家」という家系ラーメンで夜ご飯です。体に悪いとわかってはいても、家系のスープにひたした海苔を巻いて食べるご飯はたまりません。この後はバスなのでニンニクは普段より控えめにしていますが、どのみち車内では常にマスクをつけているので周囲にわかりはしないでしょう。
夕食を済ませたらヨドバシやコンビニで必要なものを買い、それでも残った時間はその辺でブラブラしてつぶします。
駅のそばには「ラチッタデッラ川崎」なる商業施設があり、ヨーロッパ風の建物が並んでいます。標識や街路樹が風景になんともミスマッチですが、おしゃれでお高いレストランやカフェなどが入っているようです。あさかぜには縁もゆかりもないところ…
併設のフットサル場では若いアクティブ系男女がフットサルに興じていました。金曜日ですし、この後の流れで一杯やってさらにワンナイトの…なんてなったりするのでしょうか。けしからん話です。
非リア充の悲哀を噛みしめているとバスの出発時刻が近づいてきました。
今夜の宿は「MEX八戸」号。MEXとは「みちのりホールディングス」の高速バスのブランド名で、このバスはみちのりHD傘下の岩手県北バスによる運行。最近になって高速バス大手のWILLER EXPRESSと連携したようで、あさかぜもウィラーのWebサイトから予約しました。
車内は前半分が4列、後半分が3列という座席構成で、安く移動したい層と少しでも快適に移動したい層を1台のバスで取り込めるようになっていてよく考えられています。
あさかぜはもちろん3列の独立シート。残念ながら30歳になってオジサンになってしまった体には、もう4列はしんどいのです…
21:45、定刻通り「川崎駅(ラチッタデッラ横)」を出発。まずバスは新宿を目指します。
川崎からは4人ぐらいしか乗りませんでしたが、バスタ新宿で座席の7割ぐらいが埋まりました。4列席は概ね埋まったようで、さすが三連休直前の金曜日といった感じ。
前の方でお酒の缶を開ける音がしたので、あさかぜもダメ元で買っておいたハイボールの缶をそーっと開けます。狭い高速バスではニオイを発するものは倫理的にNGですが、ハイボールぐらいなら許されるでしょう…
22:55、こちらも定刻通りバスタ新宿を出発しました。すぐに高速道路へと入り、運転士さんから到着時刻や注意事項が告げられていきます。最も早い停留所は翌朝6時前に着く岩手県のJR矢幅駅、あさかぜが降りる青森県の八戸中心街は8時半と時間も場所も開きがあるのは高速バスだと珍しい気がします。
ちょうど日付が変わる頃に東北道佐野SAで就寝前の休憩です。都内に比べるとだいぶ冷えてきました。
佐野SAを出たらバスはいよいよ夜間走行へと移ります。発泡ウレタンでできたフォームタイプの耳栓をねじ込むと、びっくりするほど音が静かになりました。良く眠れそうですね。
蒸気の出るアイマスクも装備すると残業の疲れも相まって一気に睡魔が襲ってきました。おやすみなさい。