あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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2020年11月11日 【成田空港】

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まるまる1ヶ月開いてしまいました。仕事が立て込んだり職場の先輩たちとツーリングに出かけていたり、死んだイヌに代わって我が家にネコがやって来たりと色々と10月は忙しくしていたもので…

11月に入った今日こそA380を3度目の正直としたい…!

まずは「空の駅さくら館」にて「そば+豚丼セット」のお昼ご飯。豚バラ肉をすき焼きのタレで煮込んだだけの簡単な豚丼ですが、これがまた職場で食事当番をやっていたときに作っていた豚丼の味で懐かしい気分に…

 

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OH-LWH / Finnair Oyj / Airbus A350-900

今日は50km以上も離れた筑波山までくっきり見えるぐらいのいい天気です。冬という感じがしてきましたね。

本来であれば午前中のピークが落ち着くかどうかという時間帯ですが、相変わらず成田空港の便数は寂しいまま。いつになったら賑わいが戻ってくるのでしょうか。
多い時期は1日3便が運航されていたフィンエアーヘルシンキ~成田便。今は貨物がメインではありますが、週5便ぐらいまで便数は戻りつつあります。

 

 

 

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JA8970 / All Nippon Airways / Boeing 767-300ER BCF

航空貨物が好調なANAカーゴ。需要低迷で那覇に置いた貨物ハブを休止して成田に一本化するという効率化を行いましたが、そのおかげで航空貨物需要が伸びた今はむしろ最大限に輸送効率が生きている気がします。

国内旅客便の減便で床下の貨物スペースが足りなくなっていることもあり、11月からはANAグループのLCC「ピーチ」にも貨物輸送を委託して沖縄への便を図っています。

 

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JA821P / Peach / Airbus A320-200

そのANAカーゴからの貨物輸送を受託するようになったピーチ。ピーチとしても貨物分が収益になりますから良い話です。
ただピーチで運用されているA320はコンテナが搭載できないタイプなので、LCCの折り返し時間の短さに合わせてバラ積みとなる貨物は800kgに抑えられているのだそう。2t積めることを考えるとちょっともったいないですが、そのためにターンアラウンド(折り返し時間)を延ばすわけにもいきません。

 

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HL8279 / Asiana Alirlines / Airbus A321-200

韓国のアシアナ航空は、HDC(現代産業コンソーシアム)による買収の話が9月に破談となってしまいました。コロナウイルス騒ぎが大きくなったあたりからどうなることか不安視されていましたが、やはり世の中が不景気ではどうにもならなかったようです。

政府の支援となるか、別の財閥が名乗りを上げるか、他のスターアライアンス加盟社が手を差し伸べるか…
いくら万年赤字とはいえ、子会社にLCC2社もある企業規模を考えれば潰すという選択肢はないはずなのですが。

 

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9V-OJH / Scoot Tigerair / Boeing 787-9 Dreamliner

9月からスクートも運航再開となりました。今のところは週1便のみですが、今まで通りシンガポール台北(桃園)~成田での運航となっています。

そういえばスクートとタイのノックエアが共同で立ち上げたバンコク(ドンムアン)拠点のLCC「ノックスクート」は6月で会社清算となっています。日本各地に顔を出していた航空会社でしたが、実際のところ2014年の設立当初から業績は低空飛行のままだったようで、コロナウイルスでとどめを刺された形になりますが、どのみち時間の問題ではあったようです。

親会社のノックエアも翌月7月に事実上破綻し、経営再建が必要になりました。おそらく会社の再建のためにはノックスクートが足かせとなることがわかっていたのでしょうね。

 

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N930HB / Nanshan / Boeing 737-700BBJ

プライベート機のターミナルへと向かったのでしょうか、B737-700をベースとしたビジネスジェットがトーイングされていきました。アメリカ籍を示すNから始まる登録記号で、運航は中国の南山公務だとか、使用者は日本の毒島家(パチンコメーカー「三共」の創業家)だとか、そのあたりははっきりしません。

まぁはっきりしてしまってはプライベート機の意味がありませんし、プライベート機のカラーリングが似たり寄ったりなのも使用者が誰なのかをわからなくする意図があります。

 

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N576FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F

3発機はシルエットが独特ですね。成田ではめっきり見る機会の減っていたFedExのMD-11Fですが、このところは貨物需要の伸びのせいか出会う機会が増えたように感じます。

この機体も例によって旅客型から改造されたもので、元々は1992年にガルーダインドネシア航空に納入されています。

 

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B-5065 / China Postal Airlines / Boeing 737-300SF

チャイナポスタルはクラシックな-300で到着。1998年にヴァリグ・ブラジル航空に導入されたのち、貨物型に改造された機体です。SFはSpecial Freighterのこと。

そういえば謎のタネ事件はよくわからないまますっかり話題にならなくなりました。荷札はチャイナポスタルっぽい偽物のロゴで、一体誰が何をしたかったのかは推測ばかりで結論が出ていません。
偽物の「EMS」ロゴを使われた方もいい迷惑です。

 

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B-6139 / China Southern Airlines / Airbus A380-800

ようやく雲のほとんどない空を巨体が飛んできました。途中で何かあったのか上海へ立ち寄っており、本来の時間よりも1時間ほど遅れての到着となってハラハラしました。

 

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B-1567 / Xiamen Air / Boeing 787-9 Dreamliner

ようやくすっきりとした青空の下で撮影できました。南航の青は晴れてこそ輝きますね。
9月頭から毎週水曜日のみ運航の広州~成田便に投入されている中国南方航空A380。運航便数を増やすためには中国へコロナウイルス感染者を載せない実績が必要なんて話を聞きましたが、限られた座席数で最大限の輸送力を持たせるためにA380が投入されているのかも知れません。

逆に言えばそれなりにコロナ騒ぎが収まって便数が増えればA380の投入がなくなる可能性も充分にあるわけで、やはり撮れるうちに撮っておくのが鉄則です。

 

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B-2505 / YTO Cargo Airlines / Boeing 737-300SF

YTOカーゴは中国最大のオンラインショッピングサイト「タオバオ」のコラボ塗装で到着です。
タオバオの運営元であるアリババは1999年に設立されてからとてつもない勢いで成長した中国最強のIT企業でしたが、この頃中国共産党との折り合いが悪くなったのか10月頃からCEOのジャック・マー氏が表舞台から姿を消しています。中国には他にもテンセントのような巨大IT企業もあり、そのあたりへ規制が入るという話もあります。

成長し始めるとチヤホヤするのに大きくなると不正だのスパイだのと言って潰しにかかる、つくづく中国という国でのビジネスの難しさがわかります。

 

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VQ-BVR / AirBridgeCargo Airlines, LLC / Boeing 747-8F

モスクワを拠点とする貨物エアライン「エアブリッジカーゴ」が降りてきました。親会社のヴォルガ・ドニエプル航空は旧ソ連時代のイリューシンやアントノフといったメーカーの貨物機を運航しています。最近の成田ではあまり姿を見かけなくなってしまいましたが…

 

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B-LNP / Hong Kong Airlines Limited / Airbus A330-300

A380の離陸に備えてさくらの山へ移動してきました。日が照っていた昼間は暖かかったですが、日が傾いてきてずいぶん気温が下がってきました。日が暮れるまでに離陸して欲しい…

香港航空のA330が離陸してきました。香港もご多分に漏れず厳しい往来制限が続いており、国際線しかない香港の航空会社はにっちもさっちもいかなくなっています。
コロナウイルス騒ぎ、さらに言えば香港の独立運動の前からずっと経営不振の香港航空が未だに生き残っているのも不思議っちゃ不思議です。中国本土の親会社である海南航空グループも虫の息となっており、一体どこの誰がこの会社を支えているのでしょう…

 

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N2250U / United Airlines / Boeing 777-300ER

ユナイテッドの新塗装も見かける機会が増えてきました。コンチネンタル航空カラーでロゴだけUNITEDに直した前のカラーリングに比べたら、ずいぶんと洗練された印象です。特に元からユナイテッド航空で使われていた濃淡の青でコンチネンタル航空のトレードマークだった地球儀を描いた垂直尾翼のデザインは秀逸で感心します。

 

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RP-C4120 / Cebu Pacific Air / Airbus A321-200N

10月末から週2便だけとはいえマニラ~成田便の運航を再開したセブパシフィック。ひどかった頃に比べれば着実に海外との往来が増えてきてはいますが、日本の身近な国でさえ検査や隔離措置が必須だったりと以前のような自由はなくなってしまったのが残念でなりません。

いつになったら海外スポッティングに気兼ねなく行くことができるようになるのやら…

 

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B-18721 / China Airlines / Boeing 747-400F

このコロナウイルス騒ぎを契機にアンチ中国共産党の動きが以前よりも強くなってきている台湾。チャイナエアラインでも中国本土を連想させる「チャイナ」の呼称をやめ、もっと台湾らしい社名や機体デザインに改めようという動きが出てきています。
政治的、というより中国共産党帝国主義思想から難しい話ではありますが、中国本土から離れていく方針は応援したいところです。

とはいえ仮に社名などを変更するとしても、そのコストもバカにならないのでハードルは高い話ですが…

 

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B-6139 / China Southern Airlines / Airbus A380-800

冬はあっという間に暗くなってしまいます。
A380が出発するのが先か、太陽が沈むのか先か、とハラハラしていると、なんとかギリギリのところで南航のA380が離陸してきました。今日は荷物が軽いのかA380にしてはかなり早めの離陸上昇です。

そういえばポルトガルのハイフライがA380の座席を取っ払って一時的に貨物機へと転用していますが、構造上の制約などで積み込める貨物の量は重量にすると60tほどにとどまります。軽くてかさばる荷物を積載するにはいいとしても、この図体で60tと言われると「うーん、思ったより積めないな」という感じ。

 

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N576FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F

本格的な貨物機として使用するには重量のある荷物(と強いG)に対応するための強固な床構造にしなければなりませんし、大きな機体になると床面の電動ローラーも装備するなど、旅客機からの改造にはかなり大規模な改修が必要となります。その代わり輸送量は大幅に増え、写真のMD-11Fはおよそ92tの貨物を搭載可能。

まぁその場しのぎの簡単フレイターとプロの貨物機を比較するのは野暮ってものですけどね。

日も沈みそうなことですし、今日のスポッティングはこれでおしまい。久々の抜けた空での撮影で、あさかぜの心も晴れ晴れとなりました。