せっかくの公休だというのにすっかり朝寝坊してしまいました。8月頭の不作を取り戻すため、昼過ぎですが成田に出撃です。
撮影に入る前にまずは腹ごしらえを。定番となりつつある「空の駅さくら館」に入っているおそば屋さんです。前回のレバニラを食べたかったのですが、今日は本業のそばメニューだったので「冷やしかき揚げそば」をオーダー。
かき揚げがすごい!というかデカい!
これでもかとばかりにタマネギやエビが固められています。これ1個だけでもかなりのボリューム。しかも中に入っているサツマイモは一度ふかしたものを揚げているようで、甘くて柔らかい。サツマイモの天ぷらはあまり好きではありませんが、これならおいしく感じます。
お店のおばちゃんのこだわりなのでしょうかね。もうちょっとおそばにも凝ってもらえるとなおよろしいかと思います。
空の駅 さくら館|千葉県成田市の観光物産館 – 千葉県成田市の観光物産館
夏休みなら普段は人でいっぱいのはずの「さくらの山」展望台、今日は人影まばらです。マスクをつけて暑いところへ来たくないのか、それともみんな家で自粛状態なのか…
日陰にキャンプ用の折りたたみイスを置いて飛行機がやってくるのを待ちます。高台なので真夏でも風が抜けて少し涼しい。
N587FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
FedExのMD-11Fが離陸していきます。旅客機では消滅してしまった三発機ですが、貨物機の世界ではまだまだ現役。とはいえB777Fなどに押されてじわじわと数は減らしていますが…
1991年就航とまだ世代としては新しい飛行機だったので、旅客機として用がなくなっても多くの機体が貨物機へと改造されました。この機体も元々1992年にアメリカン航空が旅客型として導入し、早くも1996年に貨物型へと改修されてFedExに渡っています。
JA880J / Japan Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
飛び立つJALのB787-9は2月に導入されたばかりの新造機。本来なら国際線の主力としてバリバリ活躍していただろうに…きっとこの便も貨物向けなのでしょうね。
先代のB767では機体が細かったため、床下にLD-3という規格の航空コンテナを2つ並べて配置することができません。貨物輸送の面ではそれが弱点となってしまいました。B787は機体が少し太くなったため、コンテナも並べて搭載することが可能に。互い違いに並べないといけないB767よりだいぶ貨物の扱いがやりやすくなり、搭載量も増えたようです。
B-17882 / Eva Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
太陽に雲がかかったり晴れたり安定してくれません。写真を撮る上でこういう状態が一番困るのですが…
到着するエバー航空の後ろにはB滑走路から離陸したピーチ機が見えます。
VT-ANN / Air India / Boeing 787-8 Dreamliner
インドとの航空便も停止されていますが、やはり貨物の輸出入があるからかエア・インディアは週に何回か成田空港にやって来ているようです。1つ1つの窓回りに装飾があるのがエア・インディアらしいところ。その分塗装コストはかかっていますが…
最前部の窓下にはインド独立の父であるマハトマ・ガンジー(1869-1948)の生誕150周年を祝うワンポイントが入っています。
HL8228 / Korean Air Lines / Airbus A330-200
最近はA330-300で来ていることが多い大韓航空の昼頃の便。今日はさらに小さな-200でやって来ました。
こうして見ると大韓航空も大小様々な機種を雑多に持っている印象です。
B-30CA / Sichuan Airlines / Airbus A320-200N
真夏でも19時頃の到着でなかなか撮影はしんどい四川航空ですが、今日はお昼2時前という良い時間に飛んできてくれました。
ですが、何もそこで曇らなくてもいいんじゃないの…?運がついていない日はこういうことがしばしば発生します。この後にも影響しそう…
JA15VA / Peach / Airbus A320-200
元バニラの機体もすっかりピーチになじんでいます。
この機体は2018年3月にバニラの最終号機として導入されてから2019年11月には移籍のための改修に入っていますから、黄色と白をまとっていたのはたったの1年8月ほど。何年かしたら「幻のバニラカラー」なんて言われるようになるんでしょうね。
C-FSBV / Air Canada / Boeing 787-9 Dreamliner
エアカナダは新塗装です。保有するB777の一部の座席を撤去し、貨物専用機へと一時的に改修したことで話題を集めた同社ですが、最新型のB787-9まではそうした措置は執らないようです。
JA873A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
成田に来ると3回に1回は見ている気がするANAのR2-D2ジェット。新造時にスターウォーズの特別塗装をまとって華々しくデビューしてからまもなく5年、ディズニーとの契約は2020年3月まででしたし、そろそろANAの標準であるトリトンブルーになってしまってもおかしくありません。
N734AR / American Airlines, Inc. / Boeing 777-300ER
夕方のネタに備えて「十余三東雲の丘」に場所を移しました。相変わらず空は晴れたり曇ったりできれいに抜けきってくれません。
2016年10月のロンドン以来になるであろうアメリカン航空のB777-300ERの撮影になったわけですが、あいにく到着のタイミングで太陽が雲に隠れてしまいました…背景は青いのに機体には影が落ちるというどうしようもないカットに。悔しい!
B-LXK / Cathay Pacific / Airbus A350-1000
あまり頻繁には撮れないキャセイのA350-1000も見事なまでに曇ってくれました。しかも滑走路のすぐ後ろからは晴れているというのに…!
JA874J / Japan Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
太陽の光が差せばこれぐらいいい雰囲気で写るんですけどね…
そろそろ今日の本番が降りてきてしまいます。果たして天候やいかに?
A7-ANE / Qatar Airways / Airbus A350-1000
カタール航空がアプローチにコンタクトしてきました。第2ターミナルに発着するカタールはセオリー通りB滑走路へ誘導されます。アプローチを聞きつけ、いつの間にか十余三東雲の丘も撮影者でいっぱいになっていました。
いよいよ遠くから白い機体が接近してきます。今日はワンワールドの特別塗装機。しかもこんな明るい時間に降りてくるのはかなり貴重なことです。
A7-ANE / Qatar Airways / Airbus A350-1000
あああ…結局そうなってしまうのか…
防音壁の上で一瞬晴れ間に入ったカタール機はまた雲の影に入ってしまい、そのままB滑走路にランディング。撮れただけラッキーですが、背後に晴れ間が入っているだけに悔しさも増幅されます…
A7-ANE / Qatar Airways / Airbus A350-1000
ワンワールドは他の2つの大手アライアンスと違って、自社の標準デザインのまま「oneworld」のロゴを入れるのがセオリー。なので機体をわざわざ白色にした上でロゴを入れるカタール航空はむしろ異色な感じがします。
しかしまぁ影が抜けませんでした。近くで撮っていた人たちからも「ああ…」という落胆の声が上がっていました。声を上げたくもなりますよね…
JA13VA / Peach / Airbus A320-200
少し後に降りてきたピーチはご覧の通り、良い感じに光が当たっています。カタールの到着があと10分遅ければ…!
B-8235 / Juneyao Airlines / Airbus A320-200
吉祥航空は普段より小さいA320で到着しました。旅客便を再開したという話は聞かないので、やはりこちらも貨物便としての運航でしょうか。
A6-ECU / Emirates / Boeing 777-300ER
シメとなるエミレーツはエキスポカラーです。今日はオレンジ色。
本来なら今年10月半ばから始まる予定だった「ドバイ国際博覧会」はやはり新型コロナウイルスの影響を受けておよそ1年の延期が決定されました。
万博の会場はドバイの外れにある「Jubel Ali ジュベル・アリ」という地区だそうです。聞いたことある名前だと思ったら、2012年に訪れたことのあるドバイメトロ・レッドラインの終着駅でした。あの当時は駅前に砂の山がある程度でわずかな住宅以外ほとんど何もない場所でしたが、今はさらに先まで延伸されて最終的には万博会場まで繋がるようです。
日本語のWikipediaを見たら「アフマル線」なんて名称がついているようですが、一体いつそんな路線名になったのでしょうね。2012年ではどこもかしこも「レッドライン」「グリーンライン」で案内されていましたが…
JA815P / Peach / Airbus A320-200
お天気はちょっと残念でしたが、とりあえずお目当ての飛行機が撮影できたので良しとしましょう。運航時刻が変更になっているおかげで、むしろ普段では見られない飛行機に出会えるのは面白いですね。