ほぼ終日にわたって1時間に4本が運転されている快速「エアポート」。北海道にしては圧倒的に本数の多い列車ですが、それでもいつだって混んでいる印象です。あさかぜも普段なら確実に座れる北都交通のバスをよく選びますが、今日は時間が無いので混雑が予想される「エアポート」を選びました。
が、やはり中国からのインバウンドがいないからか「エアポート」は普段よりもだいぶ空いています。それでも座席がほとんど埋まる程度には乗っていますが、普段の混雑と喧噪に比べればかわいいものです。
3月のダイヤ改正では利用客増を受けてついに毎時5本での運転が始まることになりましたが、この新型コロナウイルス騒ぎが収まらないことにはJR北海道にとってはただの手痛い出費となりそうです。
まずはお昼ご飯。
12月に来たときは某有名ラーメン店に入って正直失敗したので、確実においしいことがわかっている「ドライブインいとう」に入ります。帯広に本店を持つ焼き豚丼のお店です。
分厚い豚ロース肉に甘辛いタレが絡んで、まぁおいしいこと!赤身も脂も絶妙なバランスで食欲をかき立てます。どんぶりの上と真ん中に豚肉の層がある「二階建て豚丼」なる贅沢なメニューもあって、焼き豚丼のおいしさが2度味わえます。お腹が空いているときにはぜひオススメしたいメニューです。
B-LNP / Hong Kong Airlines Limited / Airbus A330-300
お腹がパンパンになりました。デザートを食べにフードコートまで出てきましたが、雪印パーラーのアイスクリームですら入る余地がなさそう…
というわけで腹ごなしにフードコートの窓際で飛行機を眺めます。
中国本土からの航空便はほぼ停止されていますが、香港からの便はまだ運航を継続しています。香港航空はただでさえ経営が悪かったのに、中国の暴政に反対する民主化デモの影響で旅客数が激減し、さらにこのコロナウイルス流行というトリプルパンチ。果たして事態の収束まで生き残れるのやら…
B-HLF / Cathay Pacific / Airbus A330-300
苦しいのは香港の王者キャセイ・パシフィックとて例外ではありません。去年7月に海南航空や香港航空の親会社からLCCの「香港エクスプレス航空」を買収したのですが、取り巻く状況は香港航空と同じ。まだブランド力があるだけキャセイの方がマシですが…
JA306K / All Nippon Airways / Boeing 737-500
いよいよ今年6月に全機退役が迫るANAウイングスのB737-500。エアーニッポン時代からANAグループの地方路線を支えてきた功労者です。導入の最中に製造が終わってしまったものの、中古機の調達が続けられて最終的には25機が導入されました。愛称は「スーパードルフィン」。
長年の活躍をねぎらって機首近くにデカールが貼られた他、エンジンナセルに描かれたイルカには花束が持たされています。
本来なら737-500の後継機として三菱航空機のSpaceJetが導入されるはずでしたが、開発遅延によって後継機なき引退へと追い込まれています。一応B737-800などをリースで導入してしのいでいるようですが…
HS-XBG / NokScoot / Boeing 777-200ER
北海道はタイからの需要も大きく伸びています。タイ国際航空がタイミングによってはジャンボを投入していますし、2019年10月からは週4往復で写真のノックスクートが就航しました。
すっきりとした晴れではありませんが、雪レフの効果が出てお腹まで光が回っています。
雪国の空港ならではともいえる「デアイサー」。飛行機の主翼に雪が凍りつくと揚力に乱れが生じて、最悪の場合墜落の危険性があります。
そこで駐機中についた雪を溶かし、雪が付着しないように防氷剤を機体に散布する必要があるのですが、そこで登場するのがデアイサー。ゴンドラに作業員が乗り込み、トラックのドライバーと連携しながら機体を回って薬剤を吹き付けていきます。
散布するのが早すぎると出発前にもう一度デアイシングが必要になりますし、遅いと飛行機の出発も遅くなってしまいます。絶妙なタイミングで作業を行う必要があり、まさにプロの仕事です。
ちなみにデアイサーは雪国の空港以外にも配備されていますが、関東ではめったに雪が降らないのでなかなか見る機会の少ないクルマですね。
※茨城空港の「デアイサー」解説ページにリンクを張っておきます
JA773J / Japan Airlines / Boeing 777-200
結局乗る機会はなかったオリンピックカラー…機材変更で回ってきたりしないかな、なんて淡い期待を抱いていましたが、やはり世の中そう甘くはないようです。
HL7706 / Korean Air Lines / Boeing 737-900
大ヒット作のボーイング737の中で記録的な不振に終わったのが-900。製造機数はたったの42機です。
そのレアな-900を導入したのが大韓航空で去年まで成田空港でも毎日見られたのですが、より小型のエアバスA220に変わっているのは以前の撮影記の通りです。
-900そのものも初飛行から20年が経過していますし、航空会社としてもそんなに扱いやすい機材ではなさそうですから、ひっそりと姿を消していくのかもしれません。
B-16333 / Eva Airways / Airbus A330-300
サンリオ大好きエバー航空の「パーティージェット」。機内のアメニティまでサンリオグッズが提供されるそうですから気合いの入りようが違います。
9V-OFE / Scoot Tigerair / Boeing 787-8 Dreamliner
台北経由でシンガポールから乗り入れているスクート。成田でも当たり前のように見られるのであまり新鮮味はありませんが…どこでも見られるほどスクートの規模が伸びているということの裏返しでもあります。
薄暗くなって写真が撮りづらくなってきたので、ラウンジに入って最後のサッポロクラシックを飲むことにします。旅行の最後は現実へ帰りたくない気持ちでいっぱいですが、北海道に来るとなおさらその気分が強まる気がします。
まもなく羽田へ向かう飛行機の搭乗時刻。もうここまで来たらあとは定刻通り、むしろ定刻より早く羽田に着いて欲しいぐらいです。