おはようございます。青空が見えるいい天気ですね。窓を開けるとさすがに寒い!
朝風呂をしに連れ立って大浴場へ向かいます。昨日の晩に入ったときには暗くてよくわかりませんでしたが、明るくなってから見ると文字通り「大浴場」なのがわかります。入口から洗い場まで30mも歩かないといけないというのはどういうこと…?
おそらくバブルの時期に目玉を作るためにここまで広くしたのでしょうが、やりすぎな感じは否めません。そもそも足を滑らせてプールのような浴槽に落ちようものなら、灼熱のお湯が待っています…柱のタイルも上の方はボロボロにはがれ落ちていて、バブルの遺物感というか哀愁が強く漂います。
ギリギリまでゴロゴロしてからチェックアウトし、どこからどう見ても大阪空港交通にしか見えない送迎バスに揺られて札幌駅前まで出てきました。空きだらけのコインロッカーに荷物を預けて、まずは少し早めのお昼ごはんとしましょう。
札幌時計台の隣りにある「四季花まる」へ。回転寿司「根室花まる」の回らない方のブランドで、回らない分お値段はちょっとお高めです。札幌大丸の「根室花まる」よりは混まないようなので、札幌を訪れた際はこちらも候補に入れてみてください。
連休中のお昼前だというのに、7人で押しかけても待つことなく座れる人気店…普段ならこうはいきません。
せっかく北海道に来ているのですから、普段よりもいいものを食べておかなければもったいない!かにみそ、ウニ、炙りえんがわ…関東の100円で回っている寿司とは比べ物にならないおいしさです。普段食べているかにみそなんて泥なんじゃないでしょうか。
揚げたての大きなザンギもジューシー。
「真たち」は一度食べることをオススメする逸品。マダラの白子のことで、見た目はちょっとグロテスクですが口の中でとろけて驚異的なまでのおいしさです。
値段は「花まる」系列の中でも高額な中に入りますが、これは値段以上の価値があると自信を持って言えます。「白子なんて生臭くて…」と思い込んでいたあさかぜの考えを180度変えさせました。
贅沢をしまくったつもりでしたが一人4,000円弱で済みました。値段に対しての満足度はかなり高めです。
それぞれ目的を持つ仲間と分かれ、あさかぜはしらたま女史にくっついて円山動物園へ。実を言うと女史は去年結婚したばかりの新婚さんなのですが、「サークルのメンバーだったら旦那は気にしないから」とかいってあさかぜと行動をともにすることに。良い信頼関係…なのでしょうか?旦那さんとは会ったことがありませんが…
真冬なのでさすがに多くの動物は屋内で暖を取っています。カンガルーも親子でくっついて暖かそうです。
かと思えば中にはわざわざ雪のある屋外まで出てきて遊び回るのもいたりして…運動場に積もった雪にはカンガルーの足としっぽの跡がいっぱいついていたので、雪はあんまり気にしないのでしょうか。
サーバルキャットは外を向いたままこちらには見向きもしてくれません。そんなつれない雰囲気がネコっぽい。
ゾウ舎はただの寝床ではなく運動場も備えた広大なドーム。通り抜けできないように設けられている壁や柱も見るからに頑丈にできています。
お尻のあたりに書かれている星と数字は個体の識別番号だそうです。
ずっと歩き回っているのはシンリンオオカミ。大きいもので体高は90cm、体重は50kgにもなるそうで、シカまで狩るような大型のオオカミです。
人間が飼いならしたことのある最も古いイヌの仲間でもあるそうで、古来から人類と密接な関係にあることがわかります。
そして北海道といえばエゾヒグマ。体長およそ2m、体重は200kgぐらいが標準だそうですが、間近で見ると数字以上に巨大に見えて恐怖を覚えます。黄色の浮きのようなおもちゃで遊んでいましたが、「遊び」というレベルの迫力ではありません。こんなのに遊ばれたら人間はバラバラです…
途中で浮きが思うようにキャッチできなかったのか腹立たしげな様子で走り去っていきましたが、走るスピードの速いこと…!とうてい人間が走って逃げられるスピードではありませんし、若いヒグマは木登りも得意だそうですから、目をつけられたらどうしようもありません。
体も頑丈で、貨物列車の機関車とぶつかっても走って逃げていったという目撃談があるぐらいです。なんと恐ろしい話…
雪の上でくつろぐホッキョクグマ。成長すると体長2.5m、体重800kgにもなる最大級のクマです。木の実やザリガニを主食とするヒグマと違って、こちらはアザラシやクジラの死骸を食べるような肉食です。
泳ぐことも得意ですがさすがにアザラシの泳ぐスピードにはかなわないため、氷の上で休憩しているところを襲って捕食しているのだとか。
エサにがっつくホッキョクグマの姿。
北極海と違ってちゃんと壁で保護されている中に暮らしているゴマフアザラシはのんきです。人間のすぐ近くまで上がってきて愛嬌を振りまきます。
生まれてすぐの頃はぬいぐるみにもよくあるように真っ白な毛をまとっていますが、1ヶ月もしないうちに親のようなまだら模様へと生え変わってしまうそうです。
動物に癒やされているうちに16時の閉館時間が迫っています。やはり2時間ちょっとではさっぱり時間が足りません。
途中の飼育舎に立ち寄る暇もなく、慌ただしくゲートまで戻ってきました。出る前に立派なしっぽのユキヒョウをさっと眺めておしまい。子供の頃は動物園なんて臭いし砂っぽいし歩かされるしで嫌いな場所でしたが、大人になってから来てみると様々な動物の表情が見られる楽しいところだと気づかされました。2時間程度ではさっぱり時間が足りませんし、旭川市の旭山動物園なんてとても1日じゃ見終わらないのでは…?
小樽に宿をとったしらたま女史を札幌駅で見送り、あさかぜは荷物を転がして札幌駅から伸びる地下街へ。雪深い札幌という街で、雪をかぶらず凍ってもいない地下道はすごく快適です。時間さえ許せばすすきのまで歩くのも苦ではありません。
このままホテルまで歩いていってもいいのですが、札幌市電でまだ乗っていない区間があるのでついでですから乗っておきましょう。
2015年12月に西4丁目~すすきの間が開業し、札幌市電は環状線になりました。500m足らずの路線延伸でしたが市電の利用促進に大きく貢献し、利用者数は10%以上も増えたのだとか。確かにあの区間だけ歩くのはおっくうでしたからね…
できてから4年以上経つものの一度も乗る機会がなかったので、ホテルの最寄りまでゴトゴトと電車で移動します。
やってきたのはたまたま「雪ミク電車」でした。毎年冬のシーズン限定で市電にラッピングされるもので、「2020年は楽器」といったように毎年毎年テーマを決めてデザインが変わります。車内放送も初音ミクの「中の人」である藤田咲さんが担当するという気合の入りよう。車内の広告もボーカロイド一色です。
雪ミクそのものは新千歳空港をはじめグッズが各所で発売されていますので、お好きな方は北海道旅行のお土産にいかがでしょう。
なお雪ミク電車は触れたとおり冬シーズン限定で、2020年は3月25日までの運行です。
ホテルに荷物を置いて毎度おなじみのジンギスカン店「成吉思汗だるま 南6条西4丁目店」へやってきました。連休中ですし普段なら並んで待ってもおかしくないのですが、やはり待つことなく席に通されます。インバウンド客の減少もさることながら、やはり新型コロナウイルスを恐れて札幌への旅行者そのものが減っているんでしょうかね。
ホテルの往復にはすすきのらしい「妖しい通り」を抜けていきます。旅行者は客引きのお兄さんに熱心に声掛けをされるのですが、地味な服装で手ぶらで歩いていると地元民と思われるのか客引きが近寄ってきません。すすきのの表通りでも有効なので、「いつも客引きがイヤだからすすきのは嫌い」なんていう人は歩く姿を見直してみてください。
それではまた明日。