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安城の駅前から名鉄バスに揺られておよそ20分、名鉄の新安城駅へやって来ました。
今日は夕方から「アイドルマスターシンデレラガールズ」のライブが開催されますが、それまで充分時間があるのに何をするのか全く考えていませんでした。
昨日ひかげ氏に会ったときに「狭くて有名な西枇杷島がもうすぐ変わっちゃうから、見ておいた方がいいよ」と教えてくれたので、一人ぶらり西枇杷島駅を見に行くことに。
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西枇杷島云々はおろか、そもそも名古屋鉄道なんてほとんど乗ったことがありませんから路線図も停車駅も何もかもがさっぱりわかりません。とりあえず「Yahoo!乗換案内」によるとこの後に来る急行 佐屋ゆきとやらに乗ればいいらしいので、少し待つことにします。
で、この停車しているのはいったい何という形式の車両なのでしょう。まずそこからしてわからない…
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とりあえず名古屋を通り越し、栄生まで出てきました。途中で追い抜いてきた普通電車に乗り換えるのですが、名鉄名古屋の行先ごとに分かれた乗車位置を理解できるとは思えません。なので何もない栄生まで乗り越してきたというわけです。
ちなみに名古屋鉄道には素人泣かせの「特別停車」というものが存在します。路線図上にはない、本来なら停車しない駅に特別に停まるから特別停車。今乗ってきた急行も特別停車をしていたらしく、豊明は標準で特別停車、日曜日だから中京競馬場前にも特別停車していたらしいです。
さらに種別も変わっており、手前の神宮前で急行から準急へ格下げされています。この先にある須ヶ口からは普通へとさらにランクダウンするそうです。
…さっぱりわからない!
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著しく混乱したまま、例の西枇杷島駅に到着しました。名古屋駅からたった数駅しか離れていないのに、ここは30分に1本の普通電車だけが止まる駅。
4両編成(駅の自動放送では2両と言っていたのに4両で来ました)が停車するとホームいっぱいいっぱいです。ホームの端の階段が細いこと…
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ホーム上には「同業者」の姿が。
すでに今年3月で待避線の使用は停止されており、今後はその部分を使ってホームの拡張が行われるそうです。
駅の先に見える高架橋は東海道新幹線と東海道本線の線路。JRも名鉄もひっきりなしに列車が通り抜けていきますが、先述の通り停車するのは30分に1本だけです。
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ここまで来た記念にICカードにチャージして領収証をもらおうと思っていましたが、券売機はmanaca対応ではないのですね…
大きな駅でもICカード非対応の券売機があったりして、関東ほどICカードは普及していないのでしょうか。ややこしい1円単位運賃をやっていませんから、無理に乗り換える必要もないのかも。
駅舎は年季の入った姿です。駅舎が現在の位置に来たのは戦後1949年の話ですが、もしやその頃からの駅舎なのでしょうか。そう言われても違和感のないぐらいには古ぼけた姿です。2004年から無人駅となっているのだそう。
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駅を出て外から西枇杷島駅を眺めます。
とても現役の駅とは思えないようなプラットホームで、まるで乗務員が運転台から乗り降りするための台のようです。
元々の線形の悪さがあるので通過列車でも低速で通過していきます。白い車体が名鉄らしくない2000系「ミュースカイ」。
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頻繁に列車が通過していきます。
こんな田舎の駅の雰囲気が漂う西枇杷島ですが、名鉄にとっては交通の要衝。すぐ東側にある名古屋本線と犬山線が分岐する「枇杷島分岐点」は、運行本数が多いにもかかわらず平面交差となっており、運行上のボトルネックになっています。
あまりに運転間隔が短いためコンピュータによる「交通整理」もできず、全て人間の判断による操作が行われているのだとか。よく事故にならないものです。
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枇杷島分岐点から分かれて、名古屋方面から岐阜へ向かう特急。左側には犬山線へ向かう単線の短絡線もあって、駅の東側は大きな△を描く線路配置となっています。短絡線は営業列車は通らず、回送列車やデルタ線を使って列車の方向転換をするのに使われています。
立体交差化すればいいのにと思っていましたが、そう簡単な話ではありません。
先ほど見たとおり西枇杷島駅の西側はすぐJRの線路が高架で通過しています。駅の東側にも県道の立派な高架橋が。
かといって分岐点のすぐ東側は川があって、むやみに線路の高さを下げるのはできません。
加えてこの周辺は名古屋にほど近い住宅密集地で土地収用がかなり困難。
大規模な線路改良には不利なことだらけです。
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ちなみに枇杷島分岐点も含めたデルタ線全てが西枇杷島駅の構内という扱い。利用客数は下から数えた方が圧倒的に早くても、駅の存在は名鉄の中ではとても重要なのです。
先ほど無人駅と書きましたが、駅員がいないわけではありません。駅員はあくまでポイントの操作を行う信号関連の要員なので、「出札・改札の係員は不在=無人駅」となっているのです。
待避線部分を撤去してホームが拡張されるのと同時に、6両編成へ対応するよう延長も行われるとのこと。
6両編成の列車は後ろ2両をドアカットしていましたが、完成後はしなくても済むようになる予定。利便性が向上します。
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ミュースカイにそっくりの見た目ながら2両を特別車、4両を一般車としている2200系。この「一部特別車」は関東ではなじみのない編成構成です。
追加料金なしで速達列車に乗車できるし、追加料金を払えば快適な座席に座ることもできる。合理的な考え方です。
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駅からホームに出るための踏切は、通常時は列車の通過にかかわらず遮断機を閉めています。基本的にホームへは停車列車の発着前後だけ入れるようになっているためで、列車の合間は安全のためホームに立ち入れません。
ホーム上にはベンチも自販機もありませんから、入れなくて困るのはマニアぐらいで一般の人からすれば何も不便はありません。
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さて、だんだんいい時間になってきました。友人のズッキー氏も現地に近づきつつありますし、ライブの開催前に物販も見ておきたい。
JRの枇杷島駅そばにある「松乃家」で今宵に向けてのエネルギー補給。朝食からあまり時間が経っていないので空腹ではありませんが、早めに食べてトイレを済ませておくのはとても大切。4時間の長丁場になりますからね。
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そして1年ぶりにやって来ました、ナゴヤドーム!
なんとかグッズも手に入れ、笑ったり感動したり興奮の4時間を過ごしました。数年前の自分は「ライブなんて…」と知らない世界のものとなんとなく敬遠していたのに…
体力を吸い取られてライブを見終えて金山の居酒屋でズッキー氏と呑んでいると、近くに明らかにシンデレラガールズのライブ帰りのお兄さんたち4人組が入ってきました。
酒の力に任せて声をかけると、なんと千葉市の某大学出身と言うではありませんか!偶然とはいえ世の中の狭さに驚きを隠せません。思わず名古屋という「異国の地」にいながら千葉のローカル話に花を咲かせてしまいました。
あとは最終ギリギリの電車で安城のホテルに戻るだけ…
興奮の余韻に浸る一方で、名古屋から遠ざかるにつれてライブが終わってしまった寂しさもこみ上げてきます。
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ちなみに翌日の帰り道。
前日のライブで発表された「Spin-off!」で描かれていた、東京駅の丸の内口に立ち寄りました。5人が肩を並べて歩いて行くエンディングのシーンです。
もしご興味のある方は公式ページにて本編が無料公開されていますので、ぜひ見比べてください。