123145 posted by (C)あさかぜみずほ
非番に猛ダッシュで自宅に戻り、クルマに飛び乗って羽田空港国際線ターミナルへやってきました。今日はアメリカ合衆国のトランプ大統領の来日当日。めったに見られないエアフォースワン、国賓として招かれるので羽田空港にやってくるのは確実です。ひと目見ておきたいというのはヒコーキマニアでなくとも思うことでしょう。
夜遅くまで粘るので国際線ターミナルの駐車場が空いていて助かりました。国内線は午前中早々に満車になってしまいましたからね…
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D-AIHM / Deutsche Lufthansa AG / Airbus A340-600
第2ターミナルの展望デッキに到着です。
今日はルフトハンザのミュンヘンゆきはA340-600で来ていました。退役かと思っていたらなんだかんだでラインに残っています。ファーストクラスまで備えた収容力はA350では補いきれないのでしょうか。
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JA602A / AIR DO / Boeing 767-300
ちょっと霞んではいますが、良い天気に恵まれました。この調子でエアフォースワンが到着する夕方まで維持してほしいものです。
青い東京湾を背景に「ベア・ドゥ北海道ジェット」が離陸していきます。
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ところで「大物」が到着するにも関わらず、展望デッキはやけに空いています。天気もいいのにここまで人がいないということは、もしや展望デッキは閉鎖されてしまうのでは…?ベテランっぽい人たちがあえて外へ出ずに屋内にいたということは、おそらくそういうことなのでしょう。
荷物をまとめて展望ホールの方へ移動します。人口密度の薄いエリアに入れてもらい、とりあえず到着まで備えることにします。
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D-AXXX / ACM Air Charter / Boeing BBJ2
来日にも少なからず関係があるのでしょう、見慣れぬチャーター機が降りてきました。
ドイツ南西の都市カールスルーエを拠点にチャーター便を運行する「ACMエアチャーター」のボーイングビジネスジェットです。ベースはご覧の通りB737-800ですが、航続距離は1.5倍以上の10,000kmを余裕で超えてきます。
世界各国の要人の来日や国際会議などの大きなイベントの際は、政府専用機以外にもこうした馴染みのない飛行機が見られるので楽しいのです。
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D-ABYF / Deutsche Lufthansa AG / Boeing 747-8 Intercontinental
エアフォースワンが降りてくるまであと3時間ぐらいあるはずなのですが、展望ホールの人口密度はかなり高くなっています…息苦しいほどではありませんが、少なくとも歩き回れるような状況ではありません。
14時頃にはセキュリティ上の都合で展望デッキも早々に閉鎖されてしまいました。
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F-GZNU / Air France / Boeing 777-300ER
これほどの密集ではカメラを構えるのも容易ではありません。コンパクトデジカメと違って重くて場所を取る一眼レフでは、周りの人にぶつけないように頭の隙間を縫ってレンズを出さなければいけません。無理な姿勢でだんだん腰が痛くなってきます…
なので最小限の被写体だけ撮影して、体力の温存を図ることにしました。
パリのシャルル・ド・ゴール空港へ向けてエールフランスが飛び立ちます。シャルル・ド・ゴールは撮影禁止ですが、サブ空港であるオルリー空港で撮影された写真はよく見かけます。できることなら行ってみたいですねぇ…
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C-GFAJ / Air Canada / Airbus A330-300
シンガポールから飛来したエアカナダがバンクーバーへ向けて飛び立ちました。おそらく整備を終えて本拠地へ戻るフライトの合間で羽田に立ち寄ったのでしょう。シンガポールから北米へは基本的にひとっ飛びはできませんからね。
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JA602A / AIR DO / Boeing 767-300
16時前になると展望デッキの左側1/3のブラインドも下ろされて目隠しされてしまいました。残されたのは右側2/3だけですが、そのうち右端の1/3はカフェですから売上に貢献しないマニアに残されたのは中央部分の1/3だけ…まるで朝ラッシュの満員電車のようです。
札幌からベア・ドゥが帰ってきましたが、写真のように人の頭が入り込む時点で混雑を察していただけると幸いです。
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15分ぐらい出発機も到着機もなく静まり返りました。普段の羽田空港の光景からは想像できないぐらいです。そしてそれはまもなくアメリカ大統領専用機が到着することの証明でもあります。
やがて機影が1つだけ浮かび上がり、だんだん大きくなってきます。一瞬ざわめいた展望ホールはすぐに静まり返ります。
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92-9000 / United States Air Force / Boeing 747-200
北側からD滑走路に降り立ったエアフォースワンはVIPスポットへ向けてタキシングしてきます。ターミナル前に姿を現すまでの時間が不安になるぐらい長く感じられます。
そしてゆっくりとターミナルの前に姿を見せたエアフォースワン。展望ホールにはシャッターを切る音が響き渡ります。
とりあえず羽田に駆けつけた目的は達成しました。とはいえ、撮れるものは可能な限り撮っておきましょう。
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92-9000 / United States Air Force / Boeing 747-200
少し時間をおいてP3へやってきました。この駐車場からは政府専用機のようなVIP機が使用するスポットが一望できます。すでにトランプ大統領は降機したあとのようで、わざわざ別日に輸送機で持ち込んだ物々しい車列が去っていくところでした。
普段なら西向き、写真で見ると左へ頭を向けて駐機するのですが、特別扱いなのか頭は北側を向いたまま。全景が見づらくてちょっと残念です。
アメリカ合衆国の政府専用機VC-25はボーイング747-200Bがベース。今では貴重になった「クラシックジャンボ」です。民間機ではないので当然様々な部分に専用の通信設備や対ミサイル装備などが搭載されています。機首部分には明らかに民間機とは違うコブが見えますし、屋根上には大量のアンテナが並んでいます。
一方で短いアッパーデッキと、主翼の先端に伸びるHFアンテナにクラシックジャンボの明確な特徴が見られます。コクピットは若干違っているそうですが。
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09-0015 / United States Air Force / Boeing 757-200
少ししてから小さめの飛行機が到着しました。どこからどう見てもB757-200ですが、アメリカ空軍の要人輸送機C-32と名乗っています。副大統領などの要人輸送に使われる他、VC-25が整備などのときに随伴機としても用いられるとのこと。航続距離は10,200kmが確保されています。エアフォースワンのVC-25は2機のみですが、こちらのC-32は4機が導入されたほか、要員輸送のためにC-32Bというモデルが2機あるそうです。
もう1機のVC-25はおそらく横田基地に降りているはずなので、このC-32はアメリカ政府の高級官僚なんかを乗せていたのでしょうか。
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C-FITL / Air Canada / Boeing 777-300ER
展望ホールは先程の混雑がウソのようになっていました。夕暮れがきれいなので流し撮りをして日が暮れるまで過ごすつもりでいましたが、さすがに非番の体力に睡魔が襲いかかってきます…
エアカナダは新塗装。成田のエアカナダはすっかりB787ばかりになってしまったので、新塗装のB777を見るのは今日が初めてです。
_DSC1371 posted by (C)あさかぜみずほ
JA8980 / Japan Airlines / Boeing 767-300
せっかくクルマで来ているわけですし、JALのワンワールド塗装を撮ったら一度駐車場へ戻って一休みしましょう。
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30分ほどうつらうつらしているうちに外はすっかり日が暮れていました。今度は三脚を担いで夜の撮影に繰り出します。
その前に出発準備をすすめるカンタスを撮っておきましょう。早朝に到着して夜間に折り返すため、撮影機会がなかなかないのが困りものです。
_DSC1389 posted by (C)あさかぜみずほ
照明に浮かび上がるVC-25とC-32。エアフォースワンは管理のしやすい横田に回航されてしまうかと思っていましたが、さすがにそこまで特別扱いはしないようです。撮影する側としてはありがたいこと!
世界の大国の機体だけあって、警備はかなり厳重にされていることでしょう。ここP3も場所こそ離れていますがVIPスポットを見渡せる環境であるため、警察官や警備員が常に我々の挙動を見張っています。
_DSC1401 posted by (C)あさかぜみずほ
92-9000 / United States Air Force / Boeing 747-200
第4エンジンに柱がガッツリかぶってしまいました。もっと左側へ行けばほとんど影響のないレベルで撮れたのでしょうが、駐車場の端の方は人が密集していて落ち着いてシャッターを切れるような状況ではありません。もう夜8時過ぎだというのに…
このあとも撮りたい飛行機はあるので、エアフォースワンはこれにておしまい。軽く食べ物を食べて、次の「獲物」までクルマの中で寝て待ちます。
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22時前の羽田空港国際線ターミナルです。国際線の展望デッキは24時間営業なので時間の制限がありませんし、この時間では人も少なくなっているので三脚を立てても邪魔にはなりません。
せっかくこの時間までいるのですから、撮影の難しい飛行機を撮っておきたいところです。
_DSC1435 posted by (C)あさかぜみずほ
VH-OEI / Qantas Airways / Boeing 747-400ER
カンタス航空は出発スポットが国際線Tの本館となり、長時間シャッターでじっくり撮れるようになりました。貴重なジャンボオペレーターでありながら撮影の難しいカンタスが比較的簡単に撮影できるので助かります。
機材はジャンボの中でもさらに貴重なB747-400ER。旅客型ではたった6機しか作られなかった-400の航続距離延長型です。カンタスはジャンボの後継機にB787-9の導入を進めており、高需要なシドニー~羽田便でも2021年には置換えられる予定。当たり前のように見られているカンタスのジャンボも、じっくり見られるのはあと2年かそこらです。
_DSC1439 posted by (C)あさかぜみずほ
VH-OEI / Qantas Airways / Boeing 747-400ER
カンタスの出発を見送って、やっとこさクルマで帰宅の途に就きます。時間もだいぶ遅くなっていますし、高速道路を使わず一般道でもイライラするほどの時間の差にはならないでしょう。
駐車場代も2,100円かかってしまいましたし、お金も節約して帰らないと…