客室を見終わったので、乗船客みんなで使える共用スペースを見て回りましょう。
■ エントランス
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さて、客室はほぼほぼ見たので、それ以外の共用スペースを見ていきましょう。
まずは全ての乗客が真っ先に通るエントランス。さすがに人が多くて全景は撮れませんでしたが…
壁には大きな「きたかみ」のイラストが。2代目きたかみのコンセプトは「SPACE TRAVEL」ということで、船内のデザインも宇宙船のような意匠を取り入れているのだとか。なので海を航行する船なのに背景が星空になっているのです。
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6・7デッキの間は吹き抜けを思わせるような階段でつながっています。階段の裏にはエレベーターも。内覧会当日は船内の設備案内が奥の壁にプロジェクターで投影されていました。
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いくら広いとはいえ、スペースの限られる船の上では子供は退屈しがちです。そのためエントランスの一角には子供が遊べるスペースも確保されていました。体をぶつけても大丈夫なように、この区画内は全てがソフトパッドで覆われています。
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自動販売機のスペースももちろん完備。一番奥はお酒の自販機になっているようで、地上で手に入れ損なっても安心です。
長距離フェリーらしくコインランドリーも。
■ 大浴場
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船内には乗船時から入れる大浴場があります。去年あさかぜが乗ったときは朝靄の中を航行中で何も見えずに残念でしたが、今日のような天気のいい日に外を眺めつつ入るお風呂は乙なものでしょうね。
営業を開始したらまず立ち入ることのできない女湯に入れるというので、堂々と入らせてもらいます。
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まぁ女湯だからといって男湯と大きな違いはないのですが…
「いしかり」に比べると湯船の上の方までなみなみとお湯が入っている印象ですが、実際の営業時には少し減らされるのでしょうか…?あの時でもたっぷんたっぷん言う程度には揺れていましたからねぇ。
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パウダーコーナーがあるのが女性向けらしいところです。
■ ロビー
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お弁当を片手に、お酒を片手に、窓側の席に座って広々とした海を眺めて感傷に浸るのもまた楽しいかもしれません。
イスが全て床に固定されているのはフェリーらしいところです。
これだけ広々とした共用スペースがあるのに、食べ物をテイクアウトしてくるような軽食スタンドがないのは気になります。
■ レストラン「グリーンプラネット」
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レストランコーナーは奥に細長かった「いしかり」と比較すると、かなり横に広がった印象です。座席数もだいぶ増えたものと思われ、混雑する時間でも今までより待ち時間は減るのではないでしょうか。
手前側はまだ座席が用意されていませんが、カウンターを見るに1人でも利用しやすくなっていそうです。
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奥の方はイスが準備済み。窓側の席は競争率が高そうですね。先ほども書きましたが、軽食スタンドは「きたかみ」にはありません。よってメニューはバイキングスタイルのみで、小食の人にはちょっともったいない…
売店のコーナーで何かしらか温かい食べ物があるならいいですが、電子レンジで温めるタイプのおにぎりとかしかないなら味気ないですねぇ。
■ その他
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船舶の場合、煙突に描かれる自社のロゴマークは「ファンネルマーク」といいます。現代ではファンネルマークを描くような巨大な煙突は技術的に不要なのですが、ファンネルマークというのは船の象徴にあたるものですからあえて巨大なキャンバスのように用意しているわけです。
1kgでも軽く作らなきゃいけない飛行機の世界と違って優雅さを感じます。
太平洋フェリーのファンネルマークはTaiheiyo FerryのTFを図案化したものです。
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背後に見えるのは氷川丸。戦争の様相が色濃くなる1941年まで、アメリカやカナダを結ぶ太平洋航路で活躍していた船です。煙突に描かれる赤と白の横線が、現代でも使われている日本郵船のファンネルマークです。
フェリーではなく客船とはいえ、「きたかみ」より3,000tも軽い総トン数でよく太平洋を行き来していたものです…
閑話休題。
名鉄グループに属する太平洋フェリーは名古屋に本社があるので、船の所属も名古屋港です。なので「きたかみ」も母港は他の「きそ」「いしかり」と同じなのですが、実際の運航は仙台~苫小牧間の航路が中心となります。
よって、ドック入りなどの場合以外は基本的に名古屋港には戻らない船になるのです。
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横浜の街並みをバックに太平洋フェリーのファンネルマークが見られるのもこの時ぐらい。貴重な体験でした。
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駆け足で回ったつもりでしたが、1時間の見学時間はあっという間に終わってしまいました。名残惜しいですが来た道を通って下船します。
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だいぶ日が傾いて夕日が船体に反射しています。真っ白な船体が眩しい…!
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17時過ぎ、旅への期待を高めてくれた2代目「きたかみ」は仙台へ向けて出港していきました。見送りキャンペーンと言うことで、係員のお兄さんから黄色いサイリウムを渡されて、それをブンブン振ってのお見送りです。
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ベイブリッジをくぐる頃には日没間近。そのまま夜空の下へと消えていきました。
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振り向くとライトアップされた横浜の「みなとみらい21」地区。シンガポールとはまた少し違った夜景の雰囲気です。
さて、お腹も空きましたし夜ご飯を食べてから帰ることにしましょう。もりぞーが中華料理のお店を案内してくれるそうですから。
それでは皆様「きたかみ」で良い旅を。