あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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2019年1月23日:「きたかみ」内覧会 客室編

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_DSC6587 posted by (C)あさかぜみずほ

ずいぶん久しぶりの横浜です。同期のもりぞーと合流し、少し早めの昼食を済ませてから大さん橋へやって来ました。

大さん橋に係留されている眩しい真っ白な船が今日の目的地。明後日2019年1月25日から営業運航に入る太平洋フェリーの2代目「きたかみ」です。

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_DSC6613 posted by (C)あさかぜみずほ

近くへ来るとフェリーの大きさがよくわかります。これでも世界中を回るクルーズ客船に比べたら小さなものですが。

排水量7,000トン超、運航時の総トン数は14,000トン弱になる国内のフェリーとしては大きめの船です。建造は三菱重工業下関造船所が担当。全長192.5mの船体にトラック166台、乗用車146台と乗客535名を乗せることができます。

今回この「きたかみ」の内覧会にもりぞーが当選し、ありがたいことにあさかぜを誘ってくれたのでした。ちょうど去年まさに太平洋フェリーで仙台~苫小牧を移動し、フェリーの快適さに目覚めたところだったのでタイムリーなイベントです。

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_DSC6650 posted by (C)あさかぜみずほ

大桟橋に面した車両積載口から船内に入ります。クルマに乗らない乗船客は飛行機のようなボーディングブリッジから船内に入るため、そもそも徒歩で積載口から入ること自体がかなりレアなことです。

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_DSC6655 posted by (C)あさかぜみずほ

乗船客が過ごす客室は6・7デッキに集約されています。その下4・5デッキはトラック向け、1~3デッキは乗用車向けの車両甲板となっていて、デッキ間はスロープで移動するようになっています。

さすがに前から後ろまで車両用に突き抜けているため広く感じます。

スロープで5デッキに上がると客室に入るための階段が用意されています。

まずはそれぞれの客室から見ていきましょう。

■ 特等(和室)

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_DSC6689 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6693 posted by (C)あさかぜみずほ

2人用客室です。ちょっとした旅館の部屋ぐらいの広さがあります。

障子を開ければ外に見えるのは大海原。晴れた日にはさぞかし気分が良いことでしょう。

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_DSC6691 posted by (C)あさかぜみずほ

さすがに場所の制約があるフェリーなので、トイレと風呂の設備は同じ部屋にあります。それでも風呂に入りつつ海を眺められるのは気持ちがいいでしょうね。

■ 1等(洋室)

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_DSC6671 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6673 posted by (C)あさかぜみずほ

ホテルのオーソドックスなツインといった雰囲気。窓の形を除けばここが船上であるということを忘れそうです。

こちらはバリアフリー対応ということもあってか、部屋はかなり広々としています。一晩を過ごすだけじゃもったいないぐらいです。

■ 1等「クロスツイン」

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_DSC6680 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6762 posted by (C)あさかぜみずほ

同じ1等船室でもこちらは少し場所を節約したタイプの構造をしています。L字型にベッドを交差させるように配置しており、さすがに通常の1等に比べるとだいぶ狭い感じ。1等より料金も少し安く設定されています。

船の左舷右舷によってベッドの配置も左右逆になっています。バス・トイレは部屋に設備されていますので、不自由はとりあえずありません。

■ 1等「フォース」

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_DSC6697 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6699 posted by (C)あさかぜみずほ

最大4人まで対応した1等個室。グループ旅行にはいいかもしれません。1等なので運賃はそれなりにしますが…

もちろんバス・トイレは部屋に設備されていますし、船内には別にトイレも大浴場も用意されていますから不足はないでしょう。

■ エコノミーシングル

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_DSC6684 posted by (C)あさかぜみずほ

窓のない船の内側に設けられているクラスです。通路を挟んで1人用の個室が整然と並んでいます。

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_DSC6686 posted by (C)あさかぜみずほ

ちょっとした事務作業もこなせるほどに余裕のある配置です。もちろん立って着替えることも差し支えなく可能な広さ。内外からかけられる鍵もあってセキュリティも万全です。

さすがに風呂・トイレは共同ですが、片道1万円ちょっとで移動ができてゆっくり体を休められるのですからこれ以上を望むのは贅沢です。

■ B寝台

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_DSC6772 posted by (C)あさかぜみずほ

こちらも窓のない船の内側。片道運賃は1万円を切るリーズナブルな船室です。

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_DSC6779 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6782 posted by (C)あさかぜみずほ

内側から鍵のかけられるロールカーテンと、ものを置いたりできる小さなテーブル、鏡が用意されているのがもう1つのC寝台との違い。ベッドの広さそのものはカプセルホテルのものとだいたい同じ。寝ながら移動できてカプセルホテル+4,000円程度と思えばずいぶんお得な感じがします。

■ C寝台

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_DSC6821 posted by (C)あさかぜみずほ

C寝台はより簡易的なカーテンで他と仕切るだけ、雰囲気としては昔の寝台列車にあった開放式B寝台と似通っています。寝て移動するだけならこれで充分と言えば充分です。

C寝台が新しい「きたかみ」の中では最も廉価なクラスで、以前のフェリーでは当たり前のようにあった雑魚寝スペースはありません。あれでこそ船の旅行だ、という人もいるでしょうが、寝姿を他人に見せたくない人にしてみれば朗報でしょう。

時代に即した進化を長距離フェリーは遂げています。

■ 1等「ウィズペット」

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_DSC6829 posted by (C)あさかぜみずほ

最後にユニークな客室を。

イヌネコを連れて旅行する人たちが増えていることを受けて、ペット用ケージが用意された個室も誕生しています。それが「ウィズペット」。

構造は先ほど見た1等「フォース」とそっくり同じですが、粗相しても大丈夫なように床はカーペットではなく樹脂になっているようです。

■ ペットハウス

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_DSC6835 posted by (C)あさかぜみずほ

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_DSC6832 posted by (C)あさかぜみずほ

ウィズペットに関連して。

6デッキ後方にはペットと一緒に過ごせる部屋とは別に、ケージを備えたペットハウスと、犬の散歩ができるペットテラスも用意されました。見た感じは動物病院の入院施設といったところですが、ペットを連れていても諸事情で部屋には一緒にいられない、なんて時にも配慮されているのはさすがです。

まぁテラスと言っても通常の甲板の一部なので、ウンチとオシッコをさせるのがせいぜいといった広さではありますが、過ごすのは一晩ですからね。

■ ドライバー室

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_DSC6719 posted by (C)あさかぜみずほ

6デッキは一部の区画がトラックドライバー向けの「ドライバー室」に割り当てられています。部屋はエコノミーシングルと同等のようです。

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_DSC6723 posted by (C)あさかぜみずほ

サロンスペースも設けられていて、一般の乗客の喧噪に巻き込まれなくて済むように配慮されています。

>>共用設備編へ続く<<