あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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中大鉄研55周年に招かれました ~前編~

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IMG_4832 posted by (C)あさかぜみずほ

大学を卒業して早6年半、現役生に知り合いは全くいなくなってしまいました。現役生からすれば、顔も知らないし名前もほとんど知らないようなOBなんて、何かの折に現れたところで対応が気まずいだけです。自分も少なからずそうでしたから、その気持ちはよくわかります。

それでも、母校の鉄道研究会の後輩たちは設立55周年のイベントでOBを招いてくれました。イベントの企画をして折衝を進めて実現に至らせるには、それはそれは大変な苦労があります。それにただ便乗するだけですから、OBというのはズルい立場です。

可能な限り参加して、運営資金にわずかな協力をする程度のことしかできませんからね…

というわけで、「いろり庵きらく」に立ち寄ってまずは胃腸の準備を整えます。間違いなく今日から2日間は酒漬けになりますから。

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_DSC1618 posted by (C)あさかぜみずほ

旅のスタートといえば東京駅。地下の団体集合場所で点呼を取った一団は、列をなして8番線ホームへと上がります。

今回の企画は中央大学鉄道研究会が主催し、現役生、OB、さらには他大学の鉄道研究会や一般の愛好団体も交えた大がかりなイベントです。総参加人数はおよそ150人、だからこそのイベント規模といえます。

何せ、今日の運行区間は東京から名古屋まで、8時間以上にもわたる長旅です。ちょっとした人が思い立ったからと言ってとても実現できる規模ではありません。

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_DSC1624 posted by (C)あさかぜみずほ

発車10分前、今日の旅の主役となる485系ジョイフルトレイン「宴」が入線します。ホームでたむろする我々を怪訝な顔で見ていた一般の乗客も、お座敷電車の登場で「ああ、なるほど」となってくれた…ことでしょう。

割り当てられた車両に乗り込み、発車前から早々に宴会のセッティングが始まります。

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_DSC1634 posted by (C)あさかぜみずほ

見渡す限り酒、酒、酒…このテーブルに載っているのは全体の2/3にもなりません。病気だ…

発車後、車内チャイムと共にまずは主催者からの挨拶と今日の旅程、そして注意事項が放送で行われます。拍手で挨拶をねぎらったあとは、いよいよ乾杯のお時間です。

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_DSC1666 posted by (C)あさかぜみずほ

早速セットされる鏡割りセット…

1升分の日本酒を樽に注ぎ込み、備え付けの小槌で鏡割りの演出。樽が空になれば、また新たな日本酒が注がれてまた鏡割り。その繰り返し。

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_DSC1713 posted by (C)あさかぜみずほ

テーブルに並ぶ日本酒の数々は参加者によって持ち込まれた品々。このイベントに合わせて酒蔵まで行って購入してきた人もいるぐらいで、周りの気合い(?)の入りように圧倒されます。

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_DSC1727 posted by (C)あさかぜみずほ

東京から約4時間、ようやく旅の中間地点である静岡に到着しました。団体客なので外には出られないもののホーム上には自由に出て良いとのことで、久しぶりに酒臭くない空気を胸いっぱいに吸い込みます。

「宴」自体がJR東海区間に乗り入れるのもかなり久しぶりなことだそうで、名古屋までの入線は実に6年半ぶりなんだとか。列車本数の多い東海道本線を抜けるのでしばしば数分~10分程度の停車がありますが、移動することが目当ての旅ではないのでむしろありがたいぐらい。

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_DSC1758 posted by (C)あさかぜみずほ

静岡で30分の停車を挟んで、我々の「宴」も気分新たに再スタート。鏡割りをやり過ぎて、さすがに鏡割りセットの蓋も本当に割れてしまいました。日本酒の合間に息抜きのビールを飲み、知り合いや別の車両にいるOBも巻き込んで…と内輪の貸切列車でなければできない「蛮行」の数々を繰り広げます。

ただし、忘れてはいけないのは後片付け。名古屋到着30分前からゴミを分別し、ちゃんと袋に入れて車両のデッキに集積します。いくら貸切とはいえ、降りるときにグチャグチャでは片付ける方がイヤになってしまいます。ゴミはどうしても出るのですから、せめてまとめておくのがマナーです。

というわけで東京駅からおよそ8時間の長い宴は終わりを告げ、とっぷりと日の暮れた名古屋に到着しました。

送り届けてくれた「宴」は2ヶ月後の団体列車で現役を引退、2019年4月末には老朽化により廃車となりました。あさかぜにとっては最初で最後の乗車でしたし、そのような機会に恵まれたのはとてもとてもラッキーなことでした。しかも気心知れた仲間と共に過ごせたわけですから、これ以上無い喜びです。

さあ、このままの勢いで翌日へと続きます。果たして私の内臓はもつのでしょうか…?