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松江と広島を結ぶ高速バスは、広電バスと一畑バスの共同運行。13時発のノンストップ便は一畑バスの運行です。
松江の市街地を抜けて山陰自動車道に入り、そこから松江自動車道を通って中国山地を串刺しにしていきます。
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松江自動車道はほとんどが対面通行の無料区間。とはいえ規格は高速道路ですから、山々は全てトンネルでぶち抜いていきます。
しかも通行料ゼロとくれば、三江線なんて逆立ちしたって利用が増えるわけがないのです。
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早起きの疲れがどっと押し寄せ、すっかり眠りこけていました。ちょうど中間地点あたりにある「江の川PA」で15分ほどの休憩が取られています。
トイレと自動販売機以外は何もない、本当に「パーキング」といった感じ。売店は15時
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おみやげコーナーでさえ自動販売機なのには笑うしかありません。反対側は多少店舗があるようですが、こちら側は15時から4時間ぐらい地場産品の売店が開くだけだそう。
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いい感じに山間の静かなパーキングエリアです。何もないが故に静かで過ごしやすい環境が整っているのかも?
左側に見えるのが松江から乗っている一畑バスの車両。
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再び前後不覚の眠りに落ち、目が覚める頃には高速道路を降りて広島の市内に入るところでした。
中心部に位置する「広島バスセンター」に入ります。バスタ新宿や天神バスセンターのようにスロープで上階に上がる、立派なバスターミナルです。そのスロープからは原爆ドームが見えました。
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あいにく広島では観光をする時間が取れないので、少し立ち寄るだけ。そのまま終点の広島駅新幹線口まで乗り通します。夕方4時、少し遅めのお昼ごはんとします。
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駅ビル「ekie」の中にあるお好み焼き店「みっちゃん」へやって来ました。端の方にあるカウンター席からは、目の前で出来上がっていくお好み焼きが見られます。
大きな鉄板の上で次々と出来上がっていくお好み焼き…
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鉄板の上では作業領域が決まっているらしく、流れ作業のようにテキパキと形作られていきます。これを家庭のホットプレート1枚でやれと言われたらかなり難しい気が…
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「へえ~」と感心して店員さんの手元を眺めていると、自分のところに出来上がったお好み焼きが運ばれてきました。ちょっと贅沢にカキ入り。時期的に広島県産かはわかりませんが…
直径30cmぐらいありそうなボリューム。麺は表面がパリパリ、中は柔らかく火が通っています。マヨネーズは手元でかける仕組み。
期待通りめちゃくちゃうまい!中にはふっくらとした大粒のカキがいくつも入っています。たまらないですねぇ…!
あっという間に平らげてしまいました。もう少し食べられそうな気がしますが、今夜のことを考えてこれでおしまい。
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自宅へのお土産を買って出る頃には、すっかり本降りになっていました。路面電車に乗って宇品にある広島港へと向かいます。広島駅から広島港へと向かう系統は2つありますが、主系統となる1よりも、比治山下を経由する5系統の方が距離が短いとのこと。所要時間も15分ほど変わってきます。
その5系統には最新型のGREEN MOVER LEXが発車を待っていますが、ちょっと移動するには早い時間。座席もさほど空いていなさそうですし、次の便を待つことにします。
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ピカピカのLEXとは対照的に、年季の入った車両が入ってきました。何年も前に上熊本の駅前でも見た、元西日本鉄道で活躍していた車両です。西鉄時代は1000形を名乗り、現在は3000形を名乗っています。
バリアフリー化が進む中で、前時代的な2ステップの高い床。動き出せば吊り掛けの重厚な音と共にガタピシと車体がきしみ、60年以上走る古豪の雰囲気です。
そんな車両でも、ICカードリーダーが装備されているのでピピッとタッチで乗車できます。ありがたいことにSuicaも利用可能、先進的です。
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ゆったりと30分をかけて、終点の広島港(宇品)に到着。ほとんど日が暮れてしまいました。
乗船する高速船までは時間があるので、暇つぶしがてら発着する路面電車を眺めます。
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5100形「Green mover max」。3連節5車体、全長30mを誇る大型車両。こうした大型のものを多数投入しているのは広電ぐらいで、広島という都市でいかに重要な役割を担っているかがよくわかります。
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1984年に登場した3700形も3車体の連節車。全長は27m近くにもなります。平行カルダン駆動を路面電車としては初めて本格的に採用した車両で、当時の路面電車界では画期的な車両だったそう。
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別の3000形が到着。広島電鉄への移籍に伴い、ヘッドライトの移設・増設が行われているので前面はオリジナルの姿とはだいぶ異なっています。
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ドアの横にさりげなく飾られた銘板には「西鉄福岡市内電車 昭和51年広電移籍」の文字が見えます。その古ぼけたプレートとドアの横には、真新しいPASPYとその他交通系ICカードが使えるステッカーがあります。
福岡市とのいざこざで美しいとはいえない最後を迎えた福岡市内線。すでにこの車両は福岡市内線の倍ぐらいの期間、広電で活躍しています。
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雨はしとしとと降り続いています。
瀬戸内海の島々へ向けて大小の船が発着しています。学校帰りの中高生らしい姿もたくさん。毎朝越島通学だなんて、ズボラなあさかぜにはとても出来そうにありません。
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乗船予定の「スーパージェット」が入港しました。佐渡へ渡るのに使った「ジェットフォイル」とはまた別の形の船です。
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カウンターで乗船手続きを済ませて、しばし待ち時間。乗船券の他に、乗船順の整理券も渡されます。
本当はフェリーの方が安くてのんびり出来たのですが、時間的に都合が悪く、高速船しか選択肢がありませんでした。フェリーのおよそ倍額、その分所要時間も半分以下。特にこの便は呉港に寄らず松山へ直行するのでなおさら早い。
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瀬戸内海は波が穏やか、なんてよく言いますよね。
ただ目の前にいる高速船は、明らかにざっぷんざっぷん言いながら左右に揺れています。何度かの経験で船酔いにはとりあえず強そうという実感はありますが、あからさまに揺れているとさすがに怖気づきます。
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高速バスと同じ座席が並んだ船内。何となく窓側の席に座りましたが、景色らしい景色はさっぱり見えません。とりあえず焼酎ハイボールを傾けながら遠ざかる広島港の明かりを眺めます。
動き出してしまえばさしたる揺れはなく、心配していたほどではなさそうです。お酒の力ですっかり寝落ちしてしまいました。
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どうやら15~20分ほど遅れて着いたようです。
途中船内放送で目を覚ました時がありましたが「波が高いため速度を落として航行しています」と言っていました。その時は上下に跳ねるような揺れになっていた記憶がありますが、すぐに眠りに落ちてしまいました。気楽なもんです。
「松山市街へのバスはこちらです!」と軽く急かされて乗り込みます。
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JRの松山駅、伊予鉄道の松山市駅を回り、松山の繁華街「大街道」で下車します。早足でホテルにチェックインして荷物を置き、先ほど降りたバス停の近くに戻ってきました。今度は伊予鉄道の路面電車に乗って道後温泉へと急ぎます。
ホテルにも温泉大浴場はありますが、やはり松山まで来ているからには道後温泉本館へ行ってみなければ!
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終点の道後温泉で降り、商店街を抜けて歩くこと5分ちょっと。テレビや雑誌で良く見る、道後温泉本館の建物が見えました。最も古い部分は1894年に建設された歴史ある建物で、1994年には国の重要文化財に登録されています。
建物の中はいくつかの浴室に分かれており、1階が「神の湯」、2階は「霊の湯」と名付けられています。神の湯は基本料金の410円で入浴できますが、2階以上は建物の見学も含まれるので別料金です。
ちなみに松山市が運営する公共浴場なのでソープ類の備え付けはありません。基本的には持ち込みになりますが、番台でタオルを購入するとセットで石けんがついてきます。
旅行にシャンプーは持ち歩かないあさかぜはその石けんで髪の毛を洗いましたが、脂という脂が全て石けんに洗い流されてバリバリになってしまいました…当たり前ですよね。そうなりたくない方はちゃんと持って行きましょう。
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慌てて訪問したのは路面電車の最終が近いから、という理由が。
道後温泉本館そのものは23時まで営業していますが、伊予鉄の最終は22時過ぎに道後温泉駅を出てしまいます。烏の行水とはいえ、入浴できる時間はそこまで長くはありません。さすがに道後温泉から大街道まで歩いてくるのは遠いですし、せっかくお風呂に入ってきれいになった体を汚したくはありません。
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というわけで、最新型のモハ5000形に揺られて繁華街大街道へと戻ってきました。さて、夕食をどうするか…
松山は瀬戸内海や豊後水道から上がる海産物の美味しいところだそう。とはいうものの昼には松江で同じように海の幸を食べているので、キャラかぶりは避けたい…
大街道のアーケードをしばらく右往左往しましたが、開店間もない餃子と鶏料理の居酒屋に入りました。
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肉汁あふれる餃子が美味しい!これとハイボールの組み合わせはたまりません。1日の長時間移動の疲れが改めて洗い流される感じ。
一緒に頼んだ若鶏の素揚げもホクホクです。唐揚げや竜田揚げはしばしば食べますが、シンプルに素揚げで食べるのは初めてかもしれません。ご飯のおかずになる味付けではないものの、鶏の味を噛みしめて味わうにはとても良い食べ方です。
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出かけた先ではなるべく地の酒をいただくようにしています。
確か「剣山」だったと思いますが、香川県あたりの蔵本の日本酒です。美味しいと言えば美味しいですが、やはり口当たりの柔らかさについては東北のお酒にはかないませんね…
ハイボールに日本酒でへべれけになって、ホテルのベッドに倒れ込みます。明日も今日ほどではないとはいえ長距離移動、寝過ごさないようにしないといけません。