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アストロメガでの成田空港往復を終え、今度は羽田空港へやって来ました。普段なら11時の飛行機に乗るところですが、今回は事情が異なります。
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2代目「ジンベエジェット」の出発を見送ります。
JALマイレージバンク(JMB)の特典航空券の中に「どこかにマイル」というものがあります。通常の半分の6,000マイルで、4つの候補地の中からランダムに1箇所の往復航空券が手に入るというもの。
申し込んでみたら徳島になったのはいいものの、羽田発の時刻は15:30と微妙な時間に…その暇つぶしで、成田空港を意味もなく往復していたのです。
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沖縄へ行った時以来のボーイング767、8ヶ月ぶりです。今回は窓無し席を明確に外したので大丈夫なはず。
クラスJは1席だけ空きがありましたが、窓側席ではなかったのでパスで。
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クラスJに変更しなくて結果として良かったようです。エコノミーの搭乗率はそこまで高くないようで、あさかぜの隣2席は空席のまま出発。後ろも壁なので、気兼ねなくリクライニングを倒せます。ありがたい。
窓の下にはひたすら雲が広がりますが、富士山だけはその頭を雲の上に出していました。
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日本航空が国内線向けに導入している「SKY NEXT」。上品な革張りシートと、薄型に作られているためエコノミーにしては広い足元。1時間程度のフライトならこれで充分です。
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いよいよ四国が目前になってきました。途中天気が悪くて少し揺れたものの、遅れることなく徳島空港への最終アプローチに入ります。
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およそ2年ぶりの四国に上陸しました。少し涼しいぐらいの東京に対して、徳島の気温は25度もあって暑い!
都会の空港と違って、バスは到着便に連絡してくれるので安心です。とはいえ、到着時刻になってもなかなかバスが姿を表しません。徳島での時間はかなり余裕を持っているので心配はありませんが、荷物を抱えている身としては早く座りたいところ。
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出発時刻を回ってからようやくバスが到着。市内の渋滞にでも引っかかっていたのでしょうか。
「空席があったとはいえB767の乗客をバス1台で受けられるのか」と心配していましたが、クルマ社会ではその心配はいらないようです。
バスのりばの向かいには駐車場の出口がありますが、場内へズラリと出庫待ちのクルマが列を成しています。地元の人たちはクルマで空港に来るので、そもそも公共交通機関を使う機会は多くないわけです。
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だいぶ使い込まれた感じのある三菱ふそう・エアロバスに揺られること30分、県都徳島市に到着です。
商業施設とホテルを併設した立派な建物です。駅のすぐそばには徳島県内で唯一となる百貨店「そごう徳島店」もあり、四国の玄関口として調子に乗っている高松駅よりもずっと栄えています。
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早速腹ごしらえです。駅前を横切り、歩いて3分とかからないところの「宝ラーメン 徳島駅前店」に入ります。夕方16時半を回り、店内は学校帰りと思われる高校生の男女6人が美味しそうにラーメンをすすっていました。
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食券を買って、高校生たちの対面に座ります。
注文はオーソドックスに「徳島ラーメン 小」を注文。ご飯はオプションです。
なんとも体に悪そうな組み合わせですが、個人的に徳島ラーメンはご飯が欠かせません。豚骨醤油のスープは甘く味付けされていて、すき焼きに雰囲気が少し似ています。甘辛のスープに絡めるとご飯が止まりません。
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まだ時間があるので駅前をうろつきます。
市内のバスがひっきりなしに発着するバスターミナルを眺めていると、不思議な車両が時々やってきます。どう見ても日野・レインボーの観光系ですが、ヘッドライトの間にはLED式の行き先表示器。しかもボディはノンステップのレインボー路線系。車内は観光バスのようなカーテンつきです。
見たこともない構成ですが、徳島バスでは割と当たり前の存在のようです。
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薄暗くなってきました。駅前のセブンイレブンで買ったコーヒーを片手に、「うずしお」の入線を待ちます。
現在停車しているのは、徳島から牟岐線の阿南へ向かう「ホームエクスプレス阿南」。キハ185系は国鉄末期に四国のみに導入された少数派の特急型ディーゼルカーです。一部の車両はJR九州へと売却されたものの、現在も徳島県内を中心によく見かける車両です。
下にヘッドライトがない以外は、ほぼ同時期に出たキハ183系500番代によく似た前面形状です。
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「ホームライナー阿南」の発車後、間に普通列車を挟んで折り返し「うずしお26号」となる列車が到着しました。使用車両は2600系、去年の夏に運行を開始したばかりの最新型の特急型ディーゼルカーです。
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側面はJR北海道のキハ261系などにそっくりですが、メーカーが同じ川崎重工なので当然かもしれません。
当初はカーブの多い土讃線などに投入し、初期の2000系気動車を置き換える計画でした。ところが試運転を重ねるうちに、車体を傾けるための圧縮空気の供給が追いつかないという事実に直面します。
結果として先行して作った4両は比較的カーブの少ない高徳線「うずしお」へと回し、JR四国は2000系に続く振り子式車両を開発することになってしまったのでした。
ただ振り子式車両を製造していた富士重工改めSUBARUは鉄道車両の製造事業からだいぶ前に撤退しており、果たしてどうなることやら…
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車内は満席です。ちょうど帰宅時間に重なり、2両編成では足りないんじゃないかというぐらいです。
ドア上の案内表示器も新幹線で見覚えのある大型のものが装着されています。新幹線車両を手がける川崎重工らしいですね。
もちろん新幹線と同様の2段表示も可能。車内の表示器はどんどん親切で便利になっていきますね。
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途中行き違いの遅れで終点高松に延着。マリンライナーは接続待ちをしてくれていたので、小走りで乗り換えます。時刻表では7両編成になっていましたが、実際は5両。これまた座席はいっぱいです。
遅れは取り戻せないまま、終点の岡山に到着。
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岡山に降りたのは何年ぶりでしょうか。ここで最終の出雲市ゆき「やくも」まで1時間ほど時間があります。
何も高松で慌てて乗り換えなくても、1本あとのマリンライナーで間に合った気はしなくもありませんが…
とりあえず駅構内で売残りの弁当を買って、特にやることもないのでホームに降りて待ちます。
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相変わらず国鉄型車両だらけの岡山駅。みんながみんな真っ黄色になっていて、面白みのない光景です。
あれだけ「国鉄時代と変わらない」などと言われてバカにされていた広島には続々と新車が入っているのに、岡山は全く進展が見られません。
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「サンライナー」専用の塗装をまとい他の車両とは違う印象を与えていた117系も、今やすっかり真っ黄色が当たり前に…
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カメラを持って駆け回る男性たちの姿が目立つようになりました。何をするでもなく眺めていると、DD51型ディーゼル機関車に引っ張られたオレンジ色の箱が入ってきました。
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どうやら更新工事を受けたキハ120型の回送だったようです。
半自動ドアはクソ重たい手動からボタン式になったようです。ヘッドライトもハロゲンランプからLEDに、しかも白色とフォグランプに増えました。221系の更新車よりは違和感なく仕上がっているように見えます。
バス部品を多用してコストカットで乗り切ろうとしたJR西日本初期の涙ぐましい車両ですが、この手の入れようを見るとまだまだ第一線で活躍を続けるようです。
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キハ120が消えて静寂を取り戻しました。ようやく本日のラストを飾る列車が入線してきました。
381系を使用する特急「やくも」、出雲市ゆきの最終列車です。全国的に国鉄型車両を使った特急列車が減っていく中で、未だに全列車が381系で運転される貴重な存在です。
車内はリニューアルされて「ゆったりやくも」の愛称が付けられています。足回りはそのままなので、「ぐったりはくも」などという不名誉なあだ名もあったりしますが…
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足回りがそのままということは、独特の揺れ方をする自然振り子もそのままということ。車体を傾けるのに遠心力だけを使うので、どうしてもカーブにピタリとあったタイミングを取ることができません。そのわずかな遅れから来る違和感から乗り物酔いをする人が多発してしまいました。
現在も洗面台にはエチケット袋代わりのビニール袋が束になってぶら下げられているほど…
ちなみに381系のあとに出た車両たちは「制御付き自然振り子」というシステムを導入。車両にカーブの位置を事前に登録しておき、差し掛かるタイミングで予め空気シリンダーで斜体を傾けておく、というもの。かなり自然な動作になったため、洗面台にビニール袋がかかっている車両は見たことがありません。
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御託はこれぐらいにしましょう。
岡山を出て速度が乗ってきたところで、お弁当を開けることにします。
夜遅くであまり選択肢がなかったのですが、「元祖たこめし」をチョイス。広島県三原駅の駅弁だそうです。
中には甘く柔らかく煮たタコの足とエビ、しいたけ、たけのこなどが錦糸卵を敷き詰めたご飯の上に載っています。
冷えても美味しく食べられるようになっている駅弁は大したものです。
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さすがに外は真っ暗で何も見えません。
ハイボールを片手に、セブンイレブンの「まるごと揚げたつまみにんにく」をポリポリと食べて暇をつぶします。揚げているので、そのままのニンニクよりはいくぶんニオイは抑えられています。この絶妙な揚げ具合と塩加減がたまりません…!
http://www.sej.co.jp/i/item/300406380283.html
翌日も平日の最終便ということもあってか、割と車内は空席が目立ちます。前も隣もいませんから、多少ニンニクくさくなってもノープロブレム。
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24:37、終点の出雲市に到着。この列車が出雲市に到着する最後の列車ですが、向かい側のホームにはなにやら見たことのない列車が止まっています。
最近JR各社ではやりのクルージングトレイン「トワイライト瑞風」ですが、あいにく写真が撮れるほど明るくはありませんでした…
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駅を出ると雨模様。冷たい大粒の雨粒が降りかかってきます。
幸いホテルは駅から歩いて3分もかからないところにあるので、身をかがめながら小走りでホテルへ。さすがにヘトヘトです…