購入からおよそ2年と2ヶ月が経過したiPhone 6S Plus。最近電池消費の落ち込みが激しいのでショップに持ち込んだところ、バッテリはさしたる劣化はなし。どちらかと言うと中で動いているプログラムが無闇にエネルギーを食っていたらしく、そちらの方が問題だったようです。
完全にデジタル機器に疎いおじさんといったところですが、ともあれ「電池を食っているソフトをインストールし直せば、改善されるかもしれません」と店員にアドバイスされて帰ってきました。
「バックアップも取っていらっしゃるようですし、iPhoneそのものをリセットするのも一つの手ですよ」
なるほど、その手があったか!
2年以上そのままでしたし、タイミング的にも再セットアップするのにちょうどいいかも知れません。あさかぜはまっさらになったデスクトップやホーム画面を見て悦に入るのも好きなので、初期化するのに迷いはありませんでした。
iPhoneの設定項目から「iPhoneを探す」を無効にします。そうしておかないとパソコンからの初期化がうまくいかないそうです。
iPhoneをiTunesにつなぎ、「完全なバックアップ」を選択。20分ほどを要しましたが、アプリや写真のバックアップが取れました。アプリのデータも引き継がれるようですから便利な時代になったものです。
そしてiTunesの画面から「iPhoneを復元」を選びます。
新しいOSバージョンが配信されていたらしく、まずは半ば強制的にアップデートを必要とするようです。
…今思えばこれが誤った選択だったのかもしれませんが。
アップデートと含め、初期化にはやはり20分ほどの時間を必要としました。おそらく中身のデータをクリアするだけであれば、もう少し早く終わるのかもしれません。
ともあれ、PCにつなぎっぱなしにしてしばらく放置しておいたら復元が完了、iPhoneの中身がまっさらになりました。
さて、ここからiTunesの「バックアップから復元」を選択、残り時間15分と表示されたのでとりあえず昼寝をすることにしました。
目が覚めてやら表示されていたのがこのメッセージです。
「バックアップが壊れているため、iTunesはiPhoneを復元できませんでした。」
…はあ?
パスワードを設定させてまで取った「完全なバックアップ」とはいったい何だったのでしょう。音楽の管理ソフトとしてはゴミと成り果てたiTunesですが、もはや端末の管理機能すら失われているとは…
もう1度バックアップの復元を試みましたが、15分後に表示されたメッセージは同様(画像は2回目の復元時)。
というかバックアップに失敗するならさっさと早くメッセージを出せよと思うわけで、なおのこといらだちが募ります。
どちらにせよ、バックアップを復元するのは完全に失敗してしまったので、当初のお望み通り本当にまっさらな状況から設定し直すことになってしまったわけです…
幸い画像データは全てGoogle Photoに同期されていたので、喪失はなし。
ゲームのデータもほとんどはSNSかゲームセンターとの連携が取れていたので、こちらもほぼ影響はなし。ただし、連携を忘れていた「ミリシタ(アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズ)」は復帰できませんでした。5,000円相当の課金が…
アプリ関連もログインをし直せばおおよそ設定は戻る話なので、手間こそかかりますが致命傷にはならずに済みます。
結局のところ、iTunesのバックアップはクソの役にも立たなかったというわけです。しかも初期化されて最初にやり始めたのが音楽の同期ですから、あきれてものが言えません。バージョンが上がるにつれて、どんどん改悪が進んでいくようです。
以前もどこかに書いていますが、Appleの構成はがんじがらめになっているので、ハード・ソフトともにユーザーの自由度が生かされる部分が少ないというのが2年間使い続けた実感です。北朝鮮みたいなものでしょうね。
この1件で、再びAndroidの環境に戻ろうかと真剣に考えざるを得ません…どうするかなぁ。