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新十津川町の役場前からバスに乗り、滝川駅に到着。いつの間にか駅前には広大なロータリーが整備されてきれいになっていました。さすがにこの時期なので駐輪場はただの雪置き場になっていますが…
一緒に来たお兄さんは富良野へ向かうとのことで別れ、あさかぜは滝川駅周辺を散策することにします。
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通るたびに話題にしていたものの、入ったことは一度もなかった「スマイルビル」こと滝川駅前再開発ビル。テナントはほぼ消滅してシャッター街と化し、エレベータの更新費用さえ払えずに止まっているなんて話があった建物です。
しかし百聞は一見にしかず。自分の目で真偽を確かめなければなりません。
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入ってみると確かに寂れてはいますが、前評判に聞いていたほど薄暗い雰囲気ではありません。入り口すぐの化粧品店も品揃えは充実している様子。
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2階にあるのは現在このビルで最大のテナントになっている、100円ショップのダイソー。広々とした売り場は品揃えも充実しており、千葉で見かけるワンフロア型の店舗と遜色ありません。
さすがに飲食店街はほぼ消滅していますし、ラジウム岩盤浴も文字はあるものの存在はしなさそう。いかんせん公式ホームページなどがあるわけではないので、現状のテナントがどれほどのものかもよくわからないのです。
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建物は結構広く、2階部分も吹き抜けから奥の方まで通路が通じています。
一番奥には学習塾があり、これはちゃんと営業している模様。それを除くとほとんどが営業しているかどうか不明で、現在も営業している手がかりを得るのは難しいものがあります。
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2枚上の写真にも写っていた、「たきかわホール」。この多目的ホールは去年の3月で閉館しています。表向きは「休止」とされていますが、建物の老朽化などもあって復活する見込みはほとんどないでしょうね…
ちなみに4階にある「タックボウル」というボーリング場は現役です。こうした遊戯施設こそ景気の流れであっという間に消えてなくなりそうですが、ダイソーと並んで大きなテナントとして生きているのがちょっと不思議なぐらい。
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確かに全体的に人気は少ないものの、想像していたよりもテナントは入居している感じ。廃墟寸前、といったほどの雰囲気ではありません。
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ただ人通りが少ない分、良からぬことの場所にはなってしまっているようです。こうした建物は防犯カメラでバッチリ映っているので証拠としてはっきり残るわけですが、人影がなければ見えてないと思い込んでしまうのでしょうね。
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たきかわホールが閉館の理由の一つに挙げていたエレベーターはちゃんと稼働していました。
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小腹が空いたものの、そば・うどん店は残念ながら閉店していました。コンビニも少し離れていますし、何せ今日の最高気温はマイナス6度となれば、外はあまり歩きたくありません。
空港まで行ってからなんとかしましょうか…
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スマイルビルの裏の商店街もほとんど人影はありません。なんとも寂しい雰囲気です。
街中からクルマで15分ほどのところにイオン滝川店があり、結果としてそこに人が奪われているのでしょう。田舎へ行けば行くほどクルマへの比重が上がり、何でもそろうショッピングセンターが郊外に出来ればみんなそこへ向かうのも当然です。
去年訪れた釧路でも同じような状況になっていましたが、滝川も同様に駅前でさえ寂れてしまっているようです。
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滝川駅に戻ってきました。
今のところはロータリーにはタクシーしか出入りしていませんが、雪が溶ける頃になればバス停もここに移動してきそうな雰囲気です。駅のすぐ横にある北海道中央バスの滝川ターミナルも年季が入った建物ですから、これを移転するのかもしれませんね。
※2018年3月末に一般路線バスは滝川駅前に移転。一部の降車場や店舗はターミナルに残存。
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低気圧の影響で宗谷本線系統は本日は運休。一方、道東方面は遅れながらも運行中です。
網走から特急「オホーツク」2号が到着しました。15分遅れで済んでいるのはまだいい方なのではないでしょうか。前面に大量にくっついている雪の塊が、天気の悪さを如実に表しています。
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後ろにいたってはもはや鉄道車両の姿ではありませんねぇ…
3月のダイヤ改正で「北斗」から撤退したN・NN183系ファミリーが転用されることが予想されますが、すでに「スラントノーズ」と言われる高運転台の初期型はほとんど撤退しているようです。中間に組み込まれている0番代キロハの余命も、もうまもなくといったところでしょうか。
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先ほども書きましたが、今日の最高気温はマイナス6度です。文字通り「凍てつくような寒さ」です。そのせいか、iPhoneのバッテリーが瀕死状態。充電しても即座に消えていきます。
ホームの屋根の上にはこれから除雪作業に向かうと思われる作業員の姿があります。こうした人たちによって、鉄道の安全運行は支えられているのです。
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「スーパー白鳥」から転向してきた旭川ゆき「ライラック」が到着。雪煙を巻き上げる迫力の姿ですが、この列車もすでに5分以上遅れています。
一方、あさかぜの乗る札幌ゆき「ライラック」も絶賛遅延中。
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こちらも5分ぐらい遅れて入ってきました。車内は何年も前に乗った「スーパー白鳥」の姿そのままです。
JR北海道の電車らしく、モーター音はほんのわずかしか聞こえません。雪に音が吸い取られるのでなおさら車内は静かです。
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遅れはじわりじわりと拡大していきます。
札幌では10分ほどの乗り換えで快速「エアポート」の指定席uシートを取っていますが、このままだと間に合いません。札幌へ近づくにつれて青空が見えてきましたが、遅れは取り戻せないまま。
結局、札幌へ着く直前に乗る予定の「エアポート」は出て行ってしまいました。
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自然が相手ですから仕方ありません。1本あとの「エアポート」の普通席に座って、新千歳空港を目指します。「ライラック」の車内放送では
「乗り遅れたエアポートのuシート券は、車内で不乗証明を受けてくれ」
と言っていましたが、普通車にまで車掌は回ってきません。新千歳空港のみどりの窓口カウンターも列ができていて、わざわざ520円の払い戻しを受けるのにかけるほどの手間ではありません。
520円はJR北海道に寄付することにして、出発まで腹ごしらえをして暇をつぶします。
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飛行機まで遅れの通知がやってきました。出発予定時刻の20分前になって、ようやく折り返しの便が到着。500席を備えるB777-300では、とても20分では折り返し準備が整いません。
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搭乗時刻になるまでさらに暇をつぶします。
搭乗口の近くには、冬の安全運行を支える「デアイサー（除氷車）」のミニチュア模型が展示されていました。トラック後方のタンクにお湯を沸かし、そこに除氷液を混ぜて飛行機に散布します。機体に付着した雪や氷を溶かし、新たに雪がつかないようにするのです。
http://www.ibaraki-airport.net/more/heavy-vehicles/de-icer.html
「茨城空港の”はたらくくるま”」
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その「デアイサー」が仕事を始めました。
除氷液の効果がなくなって雪がついてしまっては意味がないので、適切なタイミングで散布していかねばなりません。
重点的に行うのはそれぞれの翼。雪が凍り付いてしまうと、翼を流れる空気の流れに乱れが生じて、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。当然安全な飛行に支障を来すので、正確さが求められます。
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左下がデアイサーの本体。上に伸びた作業用のゴンドラから液体を散布します。キビキビと確実に作業が進められていきます。
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席に着いた頃にはすでに出発時刻を過ぎています。あまり遅れられるとこのあとの予定に響いてしまうのですが…
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新千歳空港をおよそ1時間遅れで離陸。大学時代の同期や後輩と18時半に新宿で集合、となっているのですがかなり厳しい状況に。
羽田に到着後、リムジンバスののりばに行くと、「首都高が渋滞しているので、今のところ新宿まで2時間かかります」と宣告され、東京モノレールとパンパンに混雑した都営大江戸線で新宿まで致し方なくルート変更…
3日間の旅行の中で、一番しんどかったのは間違いなくこの大江戸線でした。
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遅刻をかましたものの、無事合流を果たして飲み会へ。皆様ご迷惑をおかけしました…
