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午前6時、予定が乱れて散々だったクリスマスから一夜が明けました。昨日の朝は雪がほとんどなかった道路は、いつも通りの冬の光景になっていました。
札幌近郊は現在のところ平常運転。宗谷地方はまだ爆弾低気圧が抜けておらず、終日の運休がほぼ確定しています。
ちなみに昨日の「北斗」ですが、動き出したのは日付が変わる頃だった模様。粘らなくてよかったです。
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予定していたより早く札幌に着いてしまい、1本早い学園都市線の電車で石狩当別へ。733系3000番代6両編成、もちろん座るのはuシートです。「エアポート」以外なら520円の指定席料金はいりません。
他の5両はもれなくロングシートなので、快適に移動するならこの車両に限ります。札幌から遠ざかる方向、しかも学校が休みの時期ともなれば車内は閑散としていていい感じです。
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石狩当別に到着。ここから数年ぶりに新十津川へと向かってみます。
前回に来たときはまだ1日3往復があった頃ですが、今や1往復だけ。三江線が廃止されると、新十津川は日本一最終列車の早い駅になります。名誉とはいえない日本一ですが…
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隣のホームにはすでに新十津川ゆきがドアを開けて待っていました。今のところ乗客はあさかぜ以外なし。座る席はよりどりみどりです。
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発車10分ほど前になって隣に721系が到着。新十津川ゆきに接続する普通列車です。
パラパラと乗り換え客があり、おおよそボックス席に1人ぐらいの乗客数になりました。ほとんどはあさかぜも含め乗り鉄といった風体で、地元客らしき姿はほとんどいません。
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沿線には昨晩の爪痕がいくつも残されています。防風用と思われる柵もかなりの数が倒されていました。
嵐の中でハンドルを取られたのか、道路の脇にはタンクローリーも横転しているほど。時折晴れ間も覗く今の天気からはなかなか想像がつきません。
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石狩月形に到着。ここから先は行き違い設備がないので、ここで石狩当別ゆきの普通列車と行き違います。
駅の近くには月形高校があり、2週間ぐらい前なら通学する高校生でそれなりに混み合っていたことでしょう。
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宗谷地方の方角の空は、見たことがないぐらい濃い灰色をしています。宗谷本線がほとんどの区間で運休となっているのも納得です。
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年季の入ったキハ40系の運転台。40年間に渡って活躍を続けるベテラン車両です。
長らく北海道では主力として活躍してきましたが、いよいよ後継車となる電気式ディーゼルカーの開発が発表されました。過酷な北海道の環境下で、よくぞここまで生きながらえてきたものだと感心します。
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雪がちらつき始めたところで、上りの普通列車が姿を表しました。冬の北海道にしては珍しく定刻通りに到着です。雄大な山と深い雪をバックに走るキハ40系、なんとも北海道らしい美しい姿です。
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石狩月形を出てしばらくすると地吹雪になりました。ところどころ徐行しながら列車の運行は続いています。
北海道のキハ40系は窓が二重構造になっていますが、その立て付けのわずかな隙間から雪の粒が入り込んできます。結構寒い…
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しばらく走るとご覧の通り、右側の窓は雪が張り付いてほとんど見えなくなってしまいました。
どんなもんかと思って他のオジサンたちに混ざって運転席の後ろへ出てみると、やはり数百メートルも視界はない感じ。
「何もないとは限らないんで、走っている間は中にいた方がいいですよ」
と運転士さんに促されて客室に戻ります。
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青春18きっぷのシーズンですが、社畜として生きていると5日分はまず使いきれません。学生の頃の時間が懐かしくなります。
とはいえ、鉄道会社からしてみれば企画きっぷよりも当然通常のきっぷの方がその路線の売上にはなるわけです。今回はJR北海道の応援も兼ねて、朝イチで札幌できっぷを買ってきました。
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ほぼ定刻通り、終点の新十津川に到着。あれだけの地吹雪に見舞われながらほぼ遅れなしというのはちょっと驚きです。昨日の4時間半にわたって缶詰になって目的地にさえ着かなかったことからすれば、雲泥の差どころではありません。
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地吹雪と車両の巻き上げた雪で、車両のほとんどは真っ白けです。運転席の窓だけはデフロスタ(曇り止め)をつけてあるのか、雪がついていませんね。
新十津川では恒例の、幼稚園児からのお出迎えがあります。モコモコの服に身を包んだ子どもたちは元気いっぱいです。また手作りの絵葉書をいただきました。
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駅舎は除雪作業の真っ最中。たとえ1日1往復しかなくても、列車が来る以上は駅舎が使えるようになっていなければなりません。もちろん除雪にかかる費用もタダではありませんから、ただ駅を維持していくだけでも大変なのです。
ちなみに折り返し列車の時間は9:40。これが始発であり最終です。
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たった1日1往復でも、駅と路線を盛り上げるためにいろいろなことに取り組んでいるようです。先ほどの幼稚園児の出迎えもそうでしょうし、駅近くの店舗では新十津川駅にちなんだグッズも販売しているようです。
またありがたいことに、滝川へ向かうバスの時間や場所まで教えてくれていて、乗って訪れる人を増やそうとする意気込みが伝わります。我々鉄道ファンも、地元の人たちの愛情を裏切ることのないようにしなければなりません。
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ホームでは幼稚園児を交えて記念撮影。こうちょっとした機会に撮った写真は、大きくなってから見ると貴重なものになったりするのです。鉄道マニアの視点から見ても。
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関西から訪れたというお兄さんと一緒に町役場まで歩いてきました。やはり昨日の爆弾低気圧の影響をもろに食らったそうで、札幌に到着したのは今日の未明だったとか。そう考えれば、洞爺でそのまま引き返して来ることが出来たあさかぜはまだマシだったのでしょうね。何の問題もなく夜ご飯も食べられましたし。
町役場からJR函館本線の滝川駅まではバスで15分ほど。1時間に2~3本ずつぐらいはバスが通じており、それもまた新十津川駅で列車を使う必要がないことの理由の1つでしょう。
>>後編へ続く<<