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ホテルを出てすすきの駅へ向かって歩きます。雪靴を履いて雪対策を整えてきたものの、歩道が多少凍っている程度で道路に雪はありません。12月なのにこんなことがあるんですねぇ。
晴れ間も覗いており、気温もそんなに低くはない感じ。ただすでに札幌市には暴風雪警報が発表されています。何事もなければいいのですが…
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北海道を代表する特急型車両。右のキハ283系のグリーン車は去年乗りましたが、驚くほど快適なシートでした。
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ロゴが凛々しく輝く先頭部。台車は振り子装置を備えたゴツい見た目です。
キハ261系は新塗装化に伴って、先頭部のロゴが消滅してしまいました。Tilt261もHETロゴもカッコよかったのですが…
キハ283系はまだ振り子装置をちゃんと使っているので、Furicoのロゴが残っています。
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旭川から特急「カムイ」が到着。明らかに「スーパー」の文字が入っていた部分が空白になっています。
おそらく指定席が1両だけ、グリーン車もない789系1000番代が「スーパー」を名乗り、設備の良い0代がただの「ライラック」を名乗るのはマズい、ということだったのではないでしょうか。
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ガラガラとエンジン音を響かせてキハ201系が到着しました。キハ261系に匹敵するような性能を持つこの車両ですが、当初は注目された731系との協調運転は今となっては…
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発車10分前に9:30発の特急「北斗」8号が入線しました。来春のダイヤ改正でいよいよ古巣の「北斗」系統から外れるキハ183系。JR北海道で初めて時速130km運転を実現した、今の北海道特急の立役者です。
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水平12気筒で排気量30L、インタークーラー付ターボチャージャー搭載のディーゼルエンジンを装備していました。出力はなんと660馬力、高速走行を支えるハイパワーエンジンです。
が、高速走行を長距離続けることでエンジンに負荷がかかり、発火事故が発生。現在はキハ261系と同じ460馬力のエンジンへと交換され、時速130キロ運転も取りやめになってしまいました。
デビューからエンジン換装まで幾度もの改番を経て、写真の車両は現在7550番代を名乗っています。
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朝ごはんはホテルで食べたので、車内ではおやつだけ。昼食は函館のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」へ行く予定なので、車内で食べ過ぎるわけにもいきません。
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苫小牧を過ぎると暴風雪警報はどこへやら、晴れ間が見えてきました。海上の風は相当強いらしく、波はかなり激しく叩きつけています。
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苫小牧から西側は電化されていますが、普通列車は気動車で運行されます。普通列車用のワンマンカーをわざわざ電車で用意する手間と費用を考えたら、気動車でそのまま運行した方が効率的なのでしょう。
写真の車両は日高本線の専用カラーでした。鵡川から先の日高本線の大部分が不通になっており、余った車両は道内各地でうまく使っているようです。
もはや不通区間は復旧の見込みが一切立っておらず、日高線カラーのキハ40系たちは所属に戻れないまま引退していく車両がいるのかもしれません。
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再び海沿いへ。内浦湾から叩きつける波のしぶきが列車の窓まで飛んできそうです。冬だというのに雪もちらつかず、いくら道南が温暖とはいえ不気味なぐらいです。
…とかなんとか言っていたら、イヤな予感を漂わせる車内放送が流れてきました。
「洞爺駅の先、黒岩駅と北豊津駅(注:この時点で北豊津駅は信号場に格下げ済み)の間で倒れる恐れのある木があるとの情報が入りました。安全の確認を行うため、この列車は洞爺駅でしばらく停車します」
ここまではほぼ順調に来ていただけに、まさかここで足止めを食らうとは…
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札幌から約2時間、おおむね定刻通り洞爺に到着。文字通り洞爺湖温泉の入口にあたる駅で、温泉街へはバスで20分ほど。
発車時刻は決まり次第放送で案内する、とのことだったので気分のリフレッシュでホームに降りてみます。
いくら道南とはいえ、空気が突き刺さるように冷たい!車内で時々うつらうつらしていましたが、シャキッと目が冷めます。
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嵐だと言われても、少なくとも洞爺では風もそんなに強くなければ雪も降っていません。ご覧の通りうっすら陽が差しているぐらいです。
そんなに時間はかからないんじゃないか、という希望を持ちつつ待ってみます。
ちなみに本来の予定は、函館に到着後市電で移動し、十字街のところにある「ラッキーピエロ」でハンバーガーの昼食。そこから谷地頭温泉につかって、時間があれば函館駅の近くにある青函連絡船摩周丸の記念館へ行く、というもの。
帰りもキハ183系「北斗」に乗る予定なので、3時間半の予定はキツキツです。
まぁ谷地頭温泉はいけないにしても、ラッキーピエロは函館に行ったからには食べたいところ。
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改札口や事務室にあるモニターを見てみると、すでに札幌方面の特急も足止めを食らっています。どうやら進むことも戻ることも出来なくなっているようです。もうこうなっては車内でひたすら再開を待つしかありません。
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ホーム上の行き先表示器はすでに次に発車する「スーパー北斗」10号の表示に切り替わっています。在線とは連動していないようです。
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正午です。雪模様になってきました。心なしか風も強くなってきています。いよいよ先行きが怪しく…
ちなみに現時点で洞爺に到着後30分がすでに経過。
「1時間ぐらいでなんとかしたいところ」
と車掌は言っていましたが、もはや1時間ではなんともならなそうです。
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13時15分、到着から約1時間40分。
「現場の風が弱まる14時頃から、倒木などの撤去作業を行い安全の確認を行います」
とのことなので、まだ少なくとも1時間はかかりそうです。
停車が長引いているので、非常用の飲食物が配られることになりました。
まずはキンキンに冷えた水が配られます。きっと寒い倉庫に置かれていたのでしょう。
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続いてカロリーメイト。長期保存用のものなんてあるんですね。
ちなみに30分ほど前に車掌が乗客に行き先を聞いて回っていましたが、近くのアジア系カップルは新大阪と答えていました。
確かに定刻通り走っていれば夜8時ぐらいには到着するでしょうが、現在の状況では東京まで行けるかどうかも定かではなさそう。なんとタイミングの悪いこと…
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そのカップルは長引くことがわかっているのか、近くの店舗にカップ麺を買いに行っていたようです。なるほどその手があったか!
駅前にすぐAコープがあります。状況が状況だけに駅員も特に止めることなく、「なるべく早めに戻って下さい…」とだけ。待合室にも乗車待ちの人が大勢おり、こういうときの駅員は本当に大変です。状況の確認に追われている中、クレームをつけてくるどうしようもない「自称お客さま」もいるので疲れ果てます。
駅から出るととんでもなく冷たい風と雪に思わず声を上げるほど。
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店内には同じ事を考えていると思われる人の姿もありました。まだ函館へ到達できる望みは捨て切れていないので、軽めの食事にします。
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先ほどまで雪なんてなかった洞爺駅はあっという間に真っ白になってしまいました。噂の爆弾低気圧がいよいよこちらにも近づいているようです。
このままでは倒木の現場が通れるようになっても、今度は洞爺駅付近の強風で列車が止まってしまいそうです。
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先ほどの水とカロリーメイトは今後のためにカバンにしまい、テーブルの上はビールと焼きそばに置き換えます。
うっすら暖かいやきそばの方が、パサパサしたカロリーメイトより何倍もおいしいことは確かです。空腹なのであっという間になくなってしまいましたが…
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続いてつまみに入ります。
北海道や東北の風物詩、「鮭とば」。Wikipediaによると、「秋鮭を半身におろして皮付きのまま縦に細く切り、海水で洗って潮風に当てて干したものである」だそうです。
これがまたお酒とよく合うんですねぇ。堅そうな見た目ですが、この商品は皮も含めて全体的に柔らかく出来ています。
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2時間40分が経ちました。当然のことながら車両は1mmも動いていません。
満腹になったので、とりあえずうつらうつらすることにします。
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さらに1時間が経ちました。時刻は15時20分です。
14時に始まる予定だった倒木の撤去作業はまだ始まっていません。現在のところ「予定は未定」といったところで、どうにもならない状況が続いています。すでに外は日が傾き、だいぶ暗くなってきました。
すでに乗車券は事故扱いによる返金が決まっており、とりあえず握りしめて札幌へ戻らねばなりません。
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長万部を折り返した普通列車が16時過ぎに洞爺に到着する見込み。札幌へはこれで戻るしかなさそうです。
とりあえず荷物をまとめて列車を降ります。すでに行き先表示器は4本あとの「スーパー北斗」16号にまで進んでいます。この列車にいたっては札幌を出てくる気配すらありません。
函館方面へは代行バスが仕立てられることになりましたが、到着はまだ1時間以上先の見込み。これで函館へ行っても間違いなく今日中に札幌には戻れないはずなので、大人しく引き返すことにします。
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到着した頃とは様変わりしてしまった洞爺駅。ホームも線路も雪で白くなっています。写真からわかるとおり、風も雪もかなり強くなっており、雪の粒がたたきつけています。
冗談抜きでかなり寒い…
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長万部で折り返してきた下りの普通列車東室蘭ゆきは、当然ですがキハ150形1両編成。洞爺で折り返す乗客で車内はいっぱいになりました。
すでに到着時点で10分ほど遅れており、さらに途中の強風や視界不良で遅れが拡大していきます。
東室蘭ではキハ143形が接続待ち。結局苫小牧に着く頃には30分の遅れになっていました。
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さらに苫小牧で折り返す普通列車も大幅遅延。札幌近郊は快速「エアポート」を含めて1時間あまりの遅れになっていて、さらに札幌駅周辺では列車が入り乱れているらしく、なかなか前へ進みません。
やっとこさ、洞爺から3時間半以上をかけて札幌に帰還。時刻は夜8時です。
当初の予定通り函館から帰ってくるのとさして変わらない時間に…
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払い戻しの列も長蛇になっていました。改札前では、いつ来るのかわからない列車を待つ人たちで黒山の人だかりです。
駅員にブーブー文句を言う見苦しいオッサンが湧いていましたが、自然が相手ではどうにもならないことがわからないのでしょうねぇ。この世の害悪ですから、さっさと雪のごとく溶けてなくなってほしいものです。
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返ってきた乗車券・特急券代を握りしめて地下鉄へ。JRが機能していないので、今まで見たことがないぐらい地下鉄が混んでいます。
大通で乗り換えて南郷18丁目へ。少し遅くなりましたが、「根室花まる 南郷店」へ駆け込みます。
予想だにせず15,000円もお金が返ってきたので、ちょっと贅沢な晩ご飯に。
まずはタラバガニのふんどし。殻の内側の身で、見た目に反して柔らかくてとてもジューシー。
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あぶらがれい。普通のカレイより脂がのっていて柔らかい身です。鮮度が落ちると臭くなるそうで、新鮮でなければ食べられません。
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そして欠かせないのはウニ。一皿440円もしますが、今日はお金持ちですから気にしません。2皿いっちゃう。
東京で食べるようなミョウバン風味のウニなんて、もはや偽物と思うぐらいです。
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そしてこちらは「真たち」。マダラの白子です。
これまたウニと同じ440円のお高い皿ですが、腰を抜かすほどうまいのです。フワフワでクリーミー。臭みなんてまるでありません。
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焼きたての卵焼きに、
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かにみそ。濃厚な味とほどよい磯の香りで、泥みたいな関東の安いものとはまるで違います。
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最後の締めくくりはミルクプリン。売り文句と違わずふんわりとして優しい甘さ。もう1個ぐらい食べたいところですが、そろそろいい時間なのでホテルへ戻ることにします。
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JRが動き出したのか、ごった返していたのがウソのように地下鉄は空いています。
大通の駅構内もだいぶ余裕ができ、とりあえずホテルまで歩いて帰ることにしました。すすきのまで地下道がつながっているので、滑りやすい屋外を歩かなくて済むのです。
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ホテルの近くのセイコーマートで我慢できずにデザートを購入。クリーミーなプリンがやはり食べたくなってしまいました。
一緒に飲むのは北海道限定の乳酸菌飲料である、雪印メグミルク「ソフトカツゲン」。ヤクルトとかピルクルとか、そのあたりに近い味がします。さすがに500mlは飲みきれないので、小さめのパックにしておきます。
列車の運行情報を見る限りでは、明日は札幌近郊ならば平常運転の見込み。本当かなぁ…