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いよいよ時間が近づき、ブルーインパルスの曲芸飛行が近づいてきました。
T-4の前にある特等席はすでに航空祭開場直後から埋まっているので、我々は端の方で待機します。地上の展示と違って、空を飛ぶ飛行展示は場所取りがそこまでシビアではないので助かります。空を飛ぶもののいいところです。
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いよいよ滑走路上にブルーインパルスが展開します。正確には松島基地にベースを置く「第4航空団飛行群第11飛行隊」といいます。広報を兼ねた曲技飛行の専門部隊で、選りすぐりの専門の隊員だけがなれる選ばれし飛行隊なのです。
海上保安庁の人たちも興味津々で、エアバンド片手に行方を見守ります。
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ところが滑走路上に並んだものの、どうにも様子がおかしい。すぐ近くでエアバンドを聞いていたおじさんも顔をしかめます。おじさんに周波数を教えてもらい、千歳基地のタワーを聞いてみると、隊長機にトラブルが発生とのこと。
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2~4番機も場所的に動けず、5・6番機だけが横からすり抜けて隣の滑走路から飛び立つことに。
エアバンドを持っている人とその周辺の人は状況がわかるものの、待ちわびている多くの観客は何が起きているのかさっぱりわかっていません。
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とりあえず2機だけがテイクオフ。上空を飛び去って苫小牧の沖へと出たようですが、どうにも上空の視界は相当に悪く、2機だけでの曲芸飛行も厳しいという判断。プロ中のプロがあきらめるような段階ですから、残念ですが致し方ありません。
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5番機がスモークを引きながら航過飛行。この撮影記を書いているときに知ったのですが、5番機の園田三佐は今日がラストフライトだったとか。どの観客よりも一番残念に感じていたのはきっと園田三佐だったことでしょう。
まもなく5・6号機が降り立ち、その頃には1~4号機も元の位置にトーイングされて並んでいました。
ほとんどの観客は「え?もう終わり?」といった雰囲気ですが、無理もありません。
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隊長に花束贈呈が行われ、ブルーインパルスの飛行がこれで終了したことを告げられます。多くの人が「あ、もう終わりなんだ」と続々とシャトルバス乗り場へと移動していきます。
周りを見ると、慣れた感じの人は「待ってました」と言わんばかりの表情をしています。これは残った方が何かありそう!
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さっきは人が多すぎてじっくり見られなかった地上展示が、落ち着いてみられるようになりました。
地上滑走の展示を行った60周年記念の特別塗装機は、実は左右で垂直尾翼の絵柄が違いました。左側はオオワシでしょうか、こちらも躍動感あふれるイラストになっています。
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そのF-15にいろいろと書かれている注意喚起。旅客機の注意喚起文は英語ばかりなので、なんだか日本語で書かれていると違和感がありますね。
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先着300人限定だったはずの政府専用機は、見学路の入り口が解放されているではありませんか!予想だにせずラッキーです。無理だと思っていた政府専用機が間近で見られるとは、もうそれだけで感激です。
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テレビでよく見る、政府専用機の乗り込み口。誇らしげに航空自衛隊を示すプレートが輝いています。
政府専用機として運航しているときのコールサインは「Japanese Airforce 1」、日本のエアフォースワンなのです。
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見学路の入り口には現行のB747-400と、新たに導入されるB777-300ERの主要諸元が展示されていました。
左右で掲げられている基準の単位が違いますが、B777の最大離陸重量は約349t、エンジンの推力は1機あたり52,200kg。エンジンのパワーはとんでもなく上がっていますね。
ちなみにB747-400の最大離陸重量は395tまでいけますが、おそらく特殊用途で乗客も貨物も少ないので、30tほど軽くなっているのでしょう。
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機内にはもちろん入れませんが、機内の写真は掲出されていました。これは貴重です。
一般客室は2-4-2アブレストで普通のエコノミークラスより広そうですね。ちなみにプレスなどが一般客室に搭乗する場合、その区間の正規運賃を支払うことになるそうです。
政府専用機が飛ぶとなるとしたり顔で非難する無知なテレビキャスターが必ず出現しますが、まるでプレスまでタダで乗せているかのような論調で語り出すのにはつくづくうんざりします。まぁ彼らは息を吐くようにウソをつくのが仕事なので仕方がないのでしょうけどね。
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いよいよ見学路へと入ります。まずはCF-6エンジンとご対面。エンジンナセルまで開けられて、中に入っている配管まで見られるようになっていました。感動的です。
CF-6というエンジンは現在も多く使われているもので、JALやANAのB767は同じシリーズのエンジンを装着しています。
エンジンの中央部分に見える灰色の箱は「FADEC」。燃料や出力などを調整する、エンジン制御のためのコンピュータです。
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青空に映える白い機体と日の丸。白に赤を基調とした、さして特筆することのない日本的な色使いですが、これがとても美しく見えます。磨き上げられた機体ということもあるのでしょう。日本の権威を世界に見せる中で、薄汚れていてはいけませんからね。
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ロワーデッキとは、客室の下にある主に荷物を積むスペースに使われている空間のこと。床下の貨物スペースのことは「ベリースペース」といいます。なじみのない言葉ですが、さりげなく使えるとちょっとかっこいい?
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斜め後ろから見ると、ジャンボ独特のアッパーデッキの形と、4発のエンジンが特徴的に捉えられます。双発機では感じられないボリューム感です。
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堂々たるジャンボの迫力。もしかしたら今年が最後かも、なんて言われている政府専用機の展示をこんなに間近で見られるとは、想像だにしていませんでした。
ちなみに近くで説明してくれた自衛官の方によれば、
「もし来年の夏頃に新しい専用機が来たら、受け入れだ何だでおそらく展示どころじゃなくなっちゃいます。今年見られてラッキーですよ!」
とのことでした。
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いよいよ閉場の時間が迫ってきてしまいました。名残惜しいですがそろそろ撤収の準備をします。
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独特の形状をした鼻先が見られるのもそう長い話ではありません。政府専用機だけでなく、日本に入ってくるジャンボ機自体が着実に減っています。撮れるうちに撮れるものを撮っておく、本当に重要なことです。
最後に政府専用機に関わる自衛官の方々の集合写真を撮ってから、出口に向かって歩きます。
ブルーインパルスの時の混雑がウソのように人影はまばら。最後まで残ればいいことがあるものです。
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今回の展示のために駆けつけた各種の飛行機がそれぞれの持ち場に戻っていきます。もちろん飛んできた飛行機は飛んで帰るわけです。ちょうど海上保安庁のダッシュ8が所属基地に向けて出発するところでした。
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UH-60のようなタイヤつきのヘリに対して、スキッド(そり)のヘリは地面を引っ張るわけには行きません。専用の器具でジャッキアップして格納庫に引っ張っていきます。
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あさかぜはまだ1日滞在が残っていますが、HAMA先輩は今日で東京へ戻ります。どのみち私も空港からすすきのまではバスで戻るつもりなので、一緒に新千歳空港へ。
開始前と同様、南千歳駅は大混雑です。主に札幌方面のホームに混雑が集中しており、空港方面のホームはまだマシです。航空祭に備え、JR北海道では札幌方面への臨時列車も出していました。さすがに15分に1本の快速「エアポート」だけでは捌けないのでしょう。
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今日のハワイアン航空はおととい来ていたのと同じ機体でした。
エンジンは先ほど見ていた政府専用機と同じ…ように見えますが、よく見てみたら米プラットアンドホイットニー製のPW4000(←JT9D)シリーズでした。B767のエンジンは3種類がどれも似たような見た目なので、判断が難しいところです。
空港からすすきのまでバスで戻り、ホテルで休憩してから今夜はジンギスカンへ。
「だるま6.4店(南6条西4丁目) http://best.miru-kuru.com/daruma/sm/index-4a.html」は残念ながら写真撮影厳禁のお店。おいしいジンギスカンをぜひご自身の目と舌で味わってください。ああそうそう、ニオイのついてもいい服で行きましょう。ジンギスカンのニオイは派手に残るので、よそ行きのおめかしで行くと後悔しますよ!
今回の撮影記に当たって、ブログ「wpo調査報告書2.0」を勝手ながら大変参考にさせていただきました。
以下参考URL
http://wporpt.blog.so-net.ne.jp/2017-07-23