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願いもむなしく、朝から低く雲が垂れ込めている北海道千歳市。しかも昨晩雨が降ったようで、視程は絶望的なぐらい低い有様。つくづく今年は天気に恵まれません。
航空祭の会場へは、南千歳駅から歩いてすぐの旧ターミナル跡地から出発します。北海道中央バスとジェイアール北海道バスが輸送を担当します。両社とも交通系ICカードが使用できるので便利です。
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バスを降り、基地の入り口に着くと厳しい荷物検査が待っています。ちょっとした展覧会であるような生ぬるいものではなく、金属探知機などでのチェックも交えた本格的なものです。
入ってすぐ、目の前に待っているのはレイセオン・U-125A。救難捜索機として使用されています。
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救難ヘリコプター、UH-60J。元々は米シコルスキー・エアクラフトが開発したUH-60ブラックホークという軍用ヘリを救難用に改良し、三菱重工がライセンス生産を行ったものです。
メインローターの端の形を間近でしげしげと眺められる機会はなかなかありません。
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ジェットエンジンの親戚ともいえるターボシャフトエンジン。取り込んだ空気を連続的に圧縮・爆発させる過程は同一です。後方にはき出した空気を推進力に使うのがジェットエンジン、すべてを軸の回転力に変換して使うのがターボシャフトエンジンです。
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昨日築堤の上から撮った、海上保安庁のダッシュ8も展示されています。鼻先やお腹の部分に、旅客機では見られないような装備がついています。主翼の下あたりにある大きな窓も特徴的です。
自衛隊機と異なり、海上保安庁は民間機と同じようにJAから始まる6桁の登録番号が与えられています。
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新明和工業・US-1A飛行艇。3mの波があっても着水できる上、時速100km程度と至って低速で離水できる性能を兼ね備えています。加えて、陸上走行用のタイヤを備えているので、通常通り陸上からの離陸も可能。1975年から活躍するベテランで、航空祭後の2017年12月をもって退役しています。
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昨日降りてきたガルフストリームも展示機の1つだったようです。多用途支援機として指揮連絡や小口の貨物輸送など、マルチな用途で活躍します。
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輸送用ヘリコプター、CH-47J。米ボーイング・バートル社が開発したCH-47Dを川崎重工でライセンス生産したものです。
CH-47「チヌーク」自体は1961年に飛行して以来、半世紀が経過する息の長い機種。エンジンやコクピットの改良を経ながら、現在もCH-47Fというタイプが生産されています。
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メインローターは直径18m、羽根の部分だけで片側9m近くある計算です。文字通り「目の前」に垂れてくるローターの先端。Wikipediaにも「機種前方の危険範囲に接近してはならない」なんて書いてあって大げさななんて思っていましたが、実際にこれを見てみるとよくわかります。
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陸上自衛隊の多用途ヘリ、UH-1J。後継機種が出た後も、日本ではまだまだ現役を保っています。
先ほど出てきたUH-60シリーズが後継機として導入されていますが、お値段はUH-1Jの3倍だそうで、しばらくはこのヘリコプターも一緒に使われる方針だそう。
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米ベル・ヘリコプターが開発した攻撃ヘリ「AH-1 コブラ」。文字通りAttack Helicopterという機種名です。
1970年代後半から富士重工のライセンス生産によって配備されており、一部の機体は夜間作戦の能力も備えています。
後継機にはかの有名な「アパッチ・ロングボウ」ことAH-64Dが選定されましたが、早くも生産終了となっていて再び後継機に困る状況になっているようです。
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午後の曲芸飛行に向けて並ぶ「ブルーインパルス」のT-4。一番奥の数字が書いていない7機目は予備機です。
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青森にあるアメリカ空軍三沢基地からやってきたF-16A戦闘機。第35戦闘航空団WW(ワイルド・ウィーゼル)というのだそうです。ミリタリーは詳しくないので、その辺はさっぱり…
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いよいよ「千歳基地開庁60周年記念航空祭」が開幕です!あいにくの空の下、オープニングセレモニーでF-15J戦闘機とT-4練習機が飛び去っていきます。うーん、すごい音!エンジンを絞って飛んでいるはずなのに、アナウンスの音声がさっぱり聞こえません。
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救難訓練の展示飛行は、本来ならばジェット機のU-125Aが要救助者を発見し、UH-60Jが駆けつける…という設定だったようですが、天候不良のためヘリコプターの飛行展示のみに。
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本番さながらに人が降りて救出に向かいます。今日は風は強くないものの、実際の現場に行けばこんな甘い天候ではないことが当たり前でしょう。頭が下がります。
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ヘリコプターらしい様々な動きを披露してくれます。前後への移動、その場での左右回転。自由自在です。ヘリコプターの操縦というのはすごく難しいそうで、飛行機の免許よりも大変だとかなんとか。
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展示飛行を終え、地上に降りてきました。観客の前をバリバリと音を立てながら所定の位置へと戻っていきます。機内からは手を振ってくれました。
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続いて滑走路にはF-15戦闘機が入り、爆音とともに飛び立っていきます。予定では政府専用機とF-15を交えての編隊飛行とF-15だけの編隊飛行があるはずですが、すでにF-2とVADS(対空機関砲)の模擬攻撃展示が中止となっているため、これも微妙な感じ…
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政府専用機との編隊飛行は案の定中止。先にF-15がしずしずと降りてきます。
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政府専用機のみが単独で低空を飛び越えていきます。大きいです、さすがに。
エンジンといい主翼前縁といい、磨き上げられた政府専用機。美しい姿です。
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開庁60周年を記念したスペシャルマーキング機は少し離れたところから滑走路に入りました。
残念ながら地上滑走のみですが、エンジンからの爆音が少し離れた我々までとどろいてきます。ヒグマのイラストがいかにも北海道といった感じ。迫力満点です。
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再び政府専用機がローパス。
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隙間を縫ってF-15も続々と降り立ちます。
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ぐるりと回って降りてきた政府専用機はそのまま地上展示へ。先着300名で政府専用機に近寄って見学が出来るそうですが、ちょうどブルーインパルスの曲芸飛行と重なる時間帯…政府専用機も気になりますが、やはり人生初のブルーインパルスの飛行シーンは見ておきたい。
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そして、米軍のF-16が滑走路へ。いよいよ米軍の曲芸飛行が始まります。
>> つづく <<
今回の撮影記に当たって、ブログ「wpo調査報告書2.0」を勝手ながら大変参考にさせていただきました。
以下参考URL
http://wporpt.blog.so-net.ne.jp/2017-07-23