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翌朝はいい天気。昨日の夜のザーザー降りは何だったのかと思うぐらい。素泊まりプランで朝食はないので、早めに新潟駅に行って食べることにします。
ありがたいことにホテルは送迎車つき。昨日の夜も送迎車を使えば、わざわざ傘を買うことはなかったかも…
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新潟駅万代口。
涼しいというか薄ら寒いぐらいの気温。朝食を食べる前に、「ご当地バス」を見に行きましょう。
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新潟と言えば新潟交通。シルバーの車体に青帯、赤い屋根。車体は今はなき西日本車体工業製。
降車は万代口のタクシー乗り場近くで行い、乗り場は少し離れたところにあるようです。
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停留所に平行に止まる、もしくは斜めに頭から止まるバスターミナルというのはよく見かけます。ですが、新潟駅のように車庫入れの要領でお尻から入るものは初めて見ました。確かにバスターミナルのスペースを活かすには有効かもしれません。
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さすがバスの運転士も手慣れたもので、パパッとバスを停留所に「車庫入れ」していきます。ターミナル前は一方通行とはいえ交通量も多く、素早さと正確さが物を言うのかもしれません。
東京都心ではなかなか見なくなったいすゞ・キュービックや、コミュニティ路線ではおなじみの日野・ポンチョなど、大小様々なバスが出入りします。
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休日の早朝なのに割とひっきりなしに来るバスをしばらく眺めてから、駅構内に入ります。
その前に駅そばで朝食を。
ささっと食べられるのはありがたいです。さすがに昨日の夜にカロリーを取りすぎたので、ライトに済ませます。
…まぁ旅行に来てカロリーセーブはあさかぜにとって不可能です。食べたい物を食べる、それが旅行の醍醐味です。
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列車まで時間がまだあるので、駅構内をウロウロしながら写真を撮って回ることにします。
新潟といえば、キムワイプな115系。後継のE129系の導入が発表され、いよいよ115系天国の新潟にも…
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濃淡の鮮やかな青が特徴的な、新新潟色。
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耐寒・耐雪構造を持つ115系の特徴の一つに、ドアの凍結防止があります。ドアレールに電熱線が入っており、冬場はドアレールを温めて凍らないようにしています。
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国鉄色の485系が入線。さっきからずっとカメラをもった人たちがホームをウロウロしていたので、一体なんだろうと思っていたのですが、お目当てはこれだったようです。
485系そのものが貴重になりつつある今、その中でも特に希少な国鉄色はマニア垂涎の的なのかもしれません。
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新潟県内の通勤通学輸送を担うE127系。昨日、松本から長野まで乗った100番代に比べると、だいぶ印象が異なります。
制御機器はJR東日本では珍しい、東洋電機製造製のVVVFインバータ装置。後継のE129系はどこのメーカーが制御装置を作るのでしょう。
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湘南色の115系。この編成は2011年に前掲のキムワイプから国鉄時代の湘南色に塗り替えられました。
今更ながら調べてみたら、側面にJRマークが無かったり、クーラーが分散型だったりと実は珍しい車両だったようですが、この時は全然気づきませんでした。
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E653系特急「いなほ」。新潟から秋田まで、日本海側をひた走ります。
車両は常磐線の元「フレッシュひたち」に使われていたもの。転属にあたって、車内の改装や塗装の変更、耐寒耐雪装備の強化を行い、E653系1000番代になりました。
日曜日ということで、例のごとく自由席の乗車口には長い列が。
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新潟駅は高架化工事の真っ最中。一部のホームが少し離れた位置にあるのも、この高架化工事の関係です。
2007年から南口の再開発をまず行い、線路はまだ新幹線ホームの横に柱が立ち始めた程度。最終的な事業完成は2021年度予定とまだまだ先の話。
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駅の通路には、新幹線と対面乗り換えができるようになった時のイメージ図が掲示されていました。時間が経ってだいぶ色あせている上に、写っている車両は485系の上沼垂色(左)とE4系みたいな帯色のE2系。この2車種は、高架化完成時にはもういないんじゃないかと…E2系はまだしも、485系は特に。
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目的地は秋田ですが、あえて「いなほ」は見送り。
坂町から米坂線に入る、快速「べにばな」で米沢へと向かいます。2両編成で、前がキハE120系、後ろがキハ110系。乗ったことのないキハE120系に乗れれば良かったのですが、車内が満席なのでとりあえずキハ110系側に乗車。
ちなみに写真は新潟に到着し、車庫に一旦引き上げるときのもの。
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キハE120系の側面には可愛らしい動物のイラストが。「オコジョ」というイタチの仲間です。
可愛らしいイラストの反面、本物のオコジョは気性が荒く、自分より大きい鳥類を捕食することも。
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向かい側には長野色の115系が到着。115系の中でも古い車両の置換え用に、長野から転属してきた車両です。
新潟駅は115系だけでも、新潟色(キムワイプ)、新新潟色(青グラデーション)、湘南色(緑+オレンジ)、長野色(水色)とカラフルです。
これら115系は今後登場するE129系によって順次置き換え。
そのE129系は2014年10月8日より試運転を開始する、とJR東日本新潟支社が公式でプレス発表しています。
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8:43、定刻に新潟を発車した快速「べにばな」は、白新線・羽越線を東に向かって進みます。
広い道路沿いには必ず存在するイオンのショッピングセンター。旅情を殺ぐ代表格ともいえる存在ですが、一方で統一された建物のデザインには一種の美しさを覚えることも。…まあどちらにしろ、「遠くへ来たな」という気分にはなりません。
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米どころ新潟。車窓には金色の田んぼが広がります。少し離れたところには収穫用のコンバインも見えます。
先ほどの垂れこめた雲はどこへやら、美しい青空が広がってきます。
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羽越線との分岐駅、坂町に到着。
ここで快速運転が終了し、米坂線内は各駅に止まる普通列車になります。
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真っ青な空、深緑の山、金色の稲穂。
惚れ惚れするぐらい美しい、日本の原風景です。こんな美しい環境から穫れるお米はさぞや美味いことだろうと想像します。
朝食はそばだけだったので小腹が空きましたが、とりあえず米沢までは我慢。
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萩生に到着。
昨日も思いましたが、飯山線も米坂線も、無人駅なのにオシャレな駅舎の多いこと。ある程度の利用者があるから、こうしてきれいな駅舎が作られ、地元で維持されていくのでしょう。
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今泉着。
隣のホームに止まっているのは、山形県の第三セクター鉄道「山形鉄道」フラワー長井線の車両。国鉄の赤字路線である長井線を引き受ける形で1988年に運行を開始しました。山形新幹線も通る赤湯からこの今泉を経由して、荒砥までの約30kmを走っています。
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羽前小松駅の駅名標は、よく見ると古レール。足元のコンクリートが新しいので、もしかしたらここ最近に立てられたものなのかもしれません。
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収穫を待つだけの、頭を垂れた稲穂。昼食には地元のお米を使った駅弁を探してみましょう。
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11:31、終点の米沢に到着。自分にしては珍しく、もう1度乗りたいと思うローカル線でした。やろうと思えば、明け番から新幹線に乗り、米沢で米坂線へ乗り継げば余裕で日帰りも可能。今度は冬ぐらいに来てみたいですね。
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さて、いい天気の米沢駅。もはや雨が降る気配がさっぱりないので、いい加減昨夜買ったビニール傘が邪魔になってきます。折り畳み傘を買えば良かったな…
とりあえずお昼ごはんを探します。
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駅構内に手作りの看板がありました。ミニ新幹線の山形新幹線らしい紹介です。
看板の通り、新幹線と在来線では線路の幅(=軌間)が違います。福島~新庄間は新幹線への乗り入れに伴い、1067mm軌間を1435mm軌間に変更。それに合わせて、普通列車用の車両も台車を交換して走らせています。
ちなみに、朝乗ってきた快速「べにばな」は山形まで走っていた列車ですが、1435mmへの変更にともなって、米沢止まりになりました。在来線同士の直通運転には不便になってしまっていますが、それ以上に新幹線がダイレクトに乗り入れるというのは大きな利点なのです。
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連休中なので「つばさ」も増発されています。早速新塗装になったE3系が…ん?
これは元秋田新幹線で使われていた車両。山形新幹線で使っていたE3系1000番代を置き換えるために、秋田新幹線で使用されていたE3系0番代の製造が新しい車両を持ってきたのです。山形新幹線用の2000番代とよく見てみると細部が違うのですが、それはまたあとで。
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普通列車担当の719系5000番代。およそ1時間に1本ずつ山形へと普通列車が走ります。
反対側の福島へは1日6往復程度しか走らず、ほとんどすべての列車が「つばさ」。板谷峠を越える険しい区間なので、一度普通列車で越えてみたいところ。とりあえず今日はそのまま新庄方面へ向かいます。
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というわけで、お昼ごはんも米沢牛を使った駅弁「牛肉どまん中」。ついでにアルコールはキリンビールの「秋味」を。
割りとイベントで日本各地で見かけるお弁当ですし、東京駅の「駅弁屋 祭」ではいつでも売っている超有名弁当。時刻表を見ると他にも米沢牛のお弁当は色々とあるはずなのですが、この日はこれぐらいしかありませんでした。ちょっと残念。
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中身はひたすら肉。牛肉はオーソドックスに醤油・砂糖・酒・生姜で味をつけているようです。牛肉の切り落としとそぼろが両方ともご飯の上に。結構な肉の量です。
幸い、まだお弁当は少し温かいまま。お弁当に夢中でビールが進みません。
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車窓にはビニールハウスが輝きます。山形といえばさくらんぼとラフランスを思い浮かべますが、そういった果樹のビニールハウスなのでしょうか。
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かみのやま温泉到着前に、右側に巨大なマンションが見えます。一部の人には有名な「スカイタワー41」という、高さ127mにもなる巨大な建物。
美観を保つために高さ制限のある区域ですが、なぜかここだけその規制が外れており、この分譲マンションが作られてしまったとか。政治がらみの黒い噂もあるようですが…とにかくこの建物は山形県で一番高い建物に。たたき売りをしたりで、なんだかんだ完売しているのだそう。
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山形で多くの人が下車し、車内は閑散とします。米沢からでも1時間以上かかる新庄は、やはり遠いのかもしれません。
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さくらんぼ東根に到着。山形新幹線の新庄延伸の際に新しくできた駅(書類上は蟹沢駅を600m移転したもの)。東根温泉の最寄り駅、かつさくらんぼの産地ということをアピールするために「さくらんぼ東根」という駅名になりました。
スーパーベルズというバンドの歌では「Cherry Higashine」と英語放送の真似を歌っていますが、実際の駅名も車内放送も「Sakurambohigashine」。
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12:10に米沢を出た「つばさ」133号は13:31に終点新庄に到着。うまい具合に新庄駅で2本のE3系が並びました。
左側が秋田新幹線から改造されたE3系0番代。右が今乗ってきた、山形新幹線用のE3系2000番代。大きく見分ける点はライトの形。釣り目っぽい0番代に対して、タレ目風の2000番代。パッと見た違いといえばその程度。
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福島~新庄間を走る、リゾートトレイン「とれいゆつばさ」の車両が駅の横に止められていました。これも元秋田新幹線の車両で、編成番号はR18と以前のまま。
なんといってもこの車両の特徴は、日本で唯一車内に「足湯」があること。この足湯に入るには予めチケットを買っていないといけないそうですが、一度でいいので体験してみたいところ。衛生と温度のために、循環装置と加熱装置を備えているのですが、そこまでして鉄道車両に足湯がいるのだろうかという気もします。
ちなみに新庄駅の乗車目標には、「とれいゆつばさ 16号車 足湯」と書かれていました。
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新庄から秋田までは実に3時間の長丁場。今回最も車両に恵まれない区間と言ってもよく、ほとんどの車両が701系ロングシート車。わずかにクロスシート改造の車両がいるようですが、運のないあさかぜのところにそんなものが来るわけもなく、案の定目の前に止まっていたのはロングシート車。
これで秋田まで3時間か…
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駅のホームに警備員やら一般客やらがゾロゾロと集まってきました。ただごとではない様子。ホームに陣取って一眼レフカメラを構えているオジサンに聞いてみたら、「SLが来るんですよ」だそう。車内でしばらく待っていると、蒸気機関車が姿を表しました。
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真岡鐵道所属のC11 325号機に引っ張られて入ってきたのは、「陸羽西線100周年号」。山形デスティネーションキャンペーンのフィナーレを飾る列車として企画されていたようです。そりゃSLともなれば老若男女様々な人たちに大人気。
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隣のホームに到着したイベント列車と入れ替わるように、あさかぜを乗せた701系は14:11に新庄を発車。秋田への長い長い旅が始まります。
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福島から日本海側を回って青森まで達する奥羽本線。福島~新庄間は山形新幹線の乗り入れのために「山形線」という愛称がつけられています。また大曲~秋田間は秋田新幹線も乗り入れ、福島と新青森で東北新幹線にも連絡する、新幹線とつながりの深い路線です。
とはいっても、市街地を除けば完全なるローカル線。2両編成の701系は軽やかに飛ばします。
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車窓からは山形と秋田の県境にそびえる鳥海山が見えます。出羽富士とも呼ばれる活火山で、日本百名山・日本百景にも選ばれています。出羽富士の由来は、雪を頂いた山の形が富士山のように見えるからだとか。
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「次は のぞき」
怪しい駅名が近づいてきます。及ぶに位と書いて「のぞき」。難しい駅名です。
山岳修行が盛んだった時代、宙吊りになって崖の横穴を覗きこむ「のぞき」という修行があったのだとか。その修行を行った僧が都で高い位に及んだから「及位」になったというのが地名の由来。この「のぞき」という修行は現在でも奈良県で行われているとか。
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インパクトのある駅名ですが、駅そのものは普通の駅。2004年までは簡易委託駅だったそうですが、現在は完全に無人駅。乗降客の姿はありませんでした。
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横手駅に到着。新庄からワンマン運転をしてきた列車は、ここで車掌乗務のツーマン運転となります。
隣のホームには北上へ抜ける北上線のキハ110系が停車中。
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大曲を出ると、秋田新幹線が並走します。
並走と言っても同じ路線ですが、こちらは軌間1067mm、隣は1435mmなので片側の線路しか走ることができません。追い越しなどが不便なので、新幹線の線路がこちらに入ってくる「三線軌条」の区間もあります。
在来線が右と真ん中のレールを、新幹線が右と左のレールを使って走れるようになっているのですが、分岐器の構造やレールの摩耗が面倒なことになるので、最低限の区間で抑えられています。
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E6系「こまち」と行き違い。時速90~100kmほどで流す普通列車と違い、向こうは時速130kmのフルスピードで飛ばしていきます。
しかし、この中途半端な角度から見るE6系はなんともブサイクですねぇ…
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17:12、終点の秋田に到着。新庄からロングシートで3時間はしんどかった…
東京に戻る「こまち」までは2時間ほどあるので、職場や家族へのおみやげを用意しつつちょっと早めの夕食を取ることにしましょう。
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男鹿線へ向かうキハ40系。
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秋田から青森を結ぶ特急「つがる」に使用される485系3000番代。
昨日の夜に乗った「くびき野」の色違い。「つがる」「白鳥」に使われる車両は、愛称表示器の上に「485 North East Express」のロゴが描かれています。
元は盛岡~函館間を結ぶ特急「はつかり」のリニューアル車両として登場したこの車両ですが、八戸延伸で「白鳥」と改称し八戸~函館間の運転に、さらに新青森延伸で新青森発着へと変更されました。
八戸延伸時に設定された「つがる」(秋田~青森間)には4両編成が充当されています。
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秋田新幹線「こまち」が発着するホームの各入り口には自動改札機が設置され、無関係な利用者が入れないようになっています。どうせ後で入るので、今はとりあえず外から眺めるだけ。茜色のE6系「こまち」が発車を待っています。
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米沢牛を食べたからには、秋田の比内地鶏を食べなければなりません。
というわけで店内の比内地鶏専門店へ。トロットロの親子丼と、冷たい蕎麦のセットを注文。比内地鶏の卵は採れる数が少ないそうで、肉も卵も比内地鶏の親子丼は値段が上がります。
まぁ正直言って親子丼になっていれば、鶏肉なんてどれも同じような味になってしまうわけです。上品なダシの味ととろとろふわふわの食感、追加で注文したレバーの焼き鳥を堪能して店から出ます。
こうやってブランドのモノを食べてもさして味がわからない、味オンチな自分をしばしば勿体無く思います。結局のところ、ご当地ブランドで重要なのはいいものを食べたという「事実」なのです。
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薄暗くなった秋田駅。
駅前のバスターミナルは木目調の風よけがついた停留所が並び、おしゃれな雰囲気。濃淡の緑色の帯を巻いた「秋田中央交通」のバスが発着します。どれもショートボディ。
駅構内にはおみやげ屋が揃っています。ご当地のお菓子のほか、先輩に教えられた美味しい日本酒を入手。家での晩酌が楽しみです。
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目的は果たしたので、乗車する「こまち」38号が入線するまで駅構内でウロウロします。
3両編成の701系。あれほど乗ってきたので、しばらくは701系には乗りたくないところ。
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ところで道中ずっと気になっているのですが、このポンポンのようなものは何なのでしょう?
駅構内もそうですし、ここまでの沿線も線路沿いに一定の間隔で並んでいました。気になったものの、ググってもわからずじまい。ご存じの方は教えていただけると幸いです。
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青森から到着したE751系4両編成の特急「つがる」。
「スーパーはつかり」として華々しくデビューしたものの、元から青函トンネルを抜けるための設備を持たなかったために盛岡~青森間のみの運用となっていました。新青森まで延伸された現在ではそれが仇となり、デビュー当時の6両編成から2両抜き、4両編成で特急「つがる」に使用されるのみ。
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「こまち」38号が入線しました。19:11発、最終の東京ゆきです。
旅の締めくくりは贅沢にと思いグリーン車を取りましたが、満席の予感。静かに過ごしたい空間ですが、今日に限っては無理そうです。
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E5系と違い、フロントガラスの外に設置されたヘッドライト。
空力性能の都合でデザインが制限される中、デザイナー奥山清行の手によってかなりまともなデザインになりました。色使いと細部のデザイン変更だけでこうもイメージが変わるとは…
E5系もマイナーチェンジでデザインが変わらないものかと期待しますが、実現性は低そうですねえ。
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まだ誰もいないグリーン車の車内。在来線サイズの車体に4列配置ということもあり、グリーン車にしては座席の横幅が狭い。座席はリクライニングとレッグレストが共に電動になっています。もちろんコンセントもあります。
ヘッドレストは上下位置が変更できるようになっています。ドリンクとスリッパのサービスあり。
床の非常灯がジグザグ配置になっているのは、歩行誘導時にわかりやすくするためなのでしょう。飛行機のような設備です。
荷物をおいて普通車を覗きに行きます。
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普通車。「こまち」は全車指定席で運行されています。
照明も白色となり、グリーン車に比べると少し眩しい感じ。床もカーペットではなく樹脂。やはりグリーン車に比べると明らかな差があります。コンセントも設置されていますが、E5系やN700系と同様、普通車は窓側と壁のみ。
案の定指定席もグリーン車も満席で、車内はとても静かとは言えない様相。昨日の「スーパーあずさ」と対して変わりありません。
車窓も真っ暗で何も見えず、酒を飲んでつまみを食べながら音楽を聞くだけ。次はもっと落ち着いた時期に乗りたいところ。
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23:04、終点の東京着。どこもかしこも混んでいて、なんだか旅行した気分が薄くなってしまいました。
プランもずいぶん余裕があり、もっと攻めたルートが組めたはずだと反省、次の課題となりました。今後もこういった機会があるはずなので、それに向けてもっと中身のぎっしりしたプランニングをしたいところです。
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後悔すれど、旅の終わりはもう来てしまいました。
地下に降り、総武線快速電車に乗って自宅へと向かいます。次はどこの路線に乗りましょう…