先日書いた新しいコンパクトデジカメ。自宅に届いていたので早速比較してみました。
…といっても撮るものがあるわけではないので、あくまで見た目とスペック上での比較ですが。
今回購入したカメラはSONYのCyber-shot DSC-WX300。色はブラウン。
比較対象となるのは、NikonのCOOLPIX S8200。色はブラック。
■ 発売日
S8200: 2011年9月17日
WX300: 2013年3月15日
モデルとしては1年半ほど新しいWX300。
■ 有効画素数
S8200: 1610万画素
WX300: 1820万画素
総画素数では2000万を超えるWX300ですが、実際に撮影に用いる画素数は1820万。最近のコンデジでは標準的な画素数です。
画素数だけで比較すれば、あさかぜの使っている一眼レフ「PENTAX K-7」よりも400万画素近くも増えています(K-7は1440万画素)。むろん、カメラは画素数だけで比較できるものではありませんが。
■ センサー型式
S8200: 1/2.3型CMOS(裏面照射型)
WX300: 1/2.3型CMOS(裏面照射型)
光を捉えるセンサーはともに同じ仕様。暗所でもそこそこの写りを確保するため、裏面照射型のCMOSはもはや常識となっています。
S8200: 25mm~350mm (F3.3~F5.9)
WX300: 25mm~500mm (F3.5~F6.5)
光学20倍ズームが売りのWX300。S8200の14倍もめったに使いませんでしたが、果たしてこの20倍が役に立つ時が来るのでしょうか。
S8200: 4~1/1600秒
WX300: 4~1/1600秒
当たり前ですが、高速で移動するものを撮影するのには足りないシャッタースピードです。
まぁこのカメラで走行中の新幹線を撮影するようなことはありませんから、十分な仕様です。
■ ISO感度
S8200: ISO100~3200
WX300: ISO80~12800
感度の広さに関しては圧倒的。12800なんて画像はとんでもなくザラザラになるでしょうが、なりふり構わず暗いところで記録したいという場合には必要になるのかもしれません。
■ 記録フォーマット
S8200: JPEG
WX300: JPEG
■ 起動時間
S8200: 0.95秒
WX300: 2秒
起動時間に関してはS8200の方が圧倒的に速い。
ボタンを押せばパッと立ち上がる印象のS8200に対し、WX300は動作時間がやけに長く感じます。S8200に慣れているとなおさら。
■ 液晶モニター
S8200: 3インチ(95万画素)
WX300: 3インチ(46万画素)
液晶モニターもS8200の方がきめ細かいですが、あくまで撮影したデータの確認用なので、46万画素でも十分。撮影画像のズーム機能に関しては、段階的にしかできないS8200に対し、細かくスムーズに拡大できるWX300に軍配が上がります。
■ バッテリー
S8200: EN-EL12
WX300: NP-BX1
どちらも専用バッテリー。ただ大きく違うのは充電方式。
S8200の場合、パソコンもしくは専用ACアダプターから、専用の端子のUSBケーブルでなければ充電できませんでした。市販されている、USBソケットのついたACアダプターでは充電できなかったのが最大の欠点。
一方、WX300はスマートフォンと同様のmicroUSB端子が装備され、スマートフォン用の環境でも充電が可能。旅行時にはありがたい仕様です。
■ 動画撮影機能
S8200: 1920×1080(フルHD)・MOV
WX300: 1920×1080(フルHD)・MP4
MOVファイルよりは汎用性の高いMP4になりました。
■ 手ぶれ補正機構
S8200: レンズシフト方式
WX300: 光学式
おそらくS8200と同様のレンズシフト方式とは思われますが、ホームページに詳細がないのでなんとも…
■ Wi-Fi
S8200: ×
WX300: ○
撮った画像をスマートフォンに転送し、ネットにアップロードということが可能になるわけです。おそらく使う機会はほとんどないので、あさかぜにとってはあってもなくてもどうでもいい機能。
■ サイズ
S8200: 103.7*59.3*32.7mm
WX300: 96.0*54.9*25.7mm
■ 重量
S8200: 213g
WX300: 166g
実際に触ってみると、WX300の方が明らかに小さくて軽い。数字上はわずか数ミリですが、手に持ってみるとその差は歴然です。重量が50g近く軽いのも大きな差。ポーチに入れていると本当に入っているかどうか不安になるぐらい。
写真で比較してみます。
左がWX300、右がS8200。
IMGP1137 posted by (C)あさかぜみずほ
本体正面。本体が明らかに小さくなったぶん、レンズ径も小さくなりました。わずかな差ではありますが、このレンズ径の違いが暗所でどれぐらい影響してくるのかはまだわかりません。
IMGP1139 posted by (C)あさかぜみずほ
背面。モニタのサイズは数字上は一緒でも、わずかに小さい気がしないでもありません。
ボタンの配置はほぼ同一。本体サイズの分ボタンも小さくなっており、操作性はS8200に譲ります。押し間違いを防ぐためなのか、WX300のボタンは少々固め。
IMGP1140 posted by (C)あさかぜみずほ
上面。薄さの違いが歴然としています。
細かいところではズームレバーがS8200の方が太くて長く、操作しやすい印象です。
IMGP1144 posted by (C)あさかぜみずほ
この角度から見ると、レンズのサイズが異なることがはっきりわかるかと思います。
初期状態のレンズの長さも、S8200の方が短くなっています。WX300の起動が遅いのも、レンズを長く繰り出すというのがあるかもしれません。
こうして比べてみると、S8200が優れた機種であったことがいまさらながら実感できます。WX300を買う必要なんかなかったんじゃないかと思うぐらい。実際、わずかな不調が起きた以外は全く不満のないカメラです。
新しいカメラは買いましたが、壊れて起動しなくなるまでS8200も使い続けようと改めて決意。今後の旅行でももしもの場合の予備機として存分に活躍してもらおうと思います。
DSC-WX300の使い勝手に関しては、今度旅行に行った折に十分体験することになると思いますので、またそのうちに。
追記:
コンパクトデジカメの純正バッテリーってずいぶん値段がするんですね。
「コンデジ用だし、量販店でも2,000円ぐらいで買えるだろ」
なんて考えながら近所の家電量販店に行ったら、なんとお値段5,000円以上…
「…んな金あるわけないだろ…」
とりあえず予備バッテリーが必要な状況になったら、Amazonあたりでサードパーティ製のバッテリーでも買おうかと。S8200も並行して使いますし、しばらくは予備バッテリーはいらないかな。