先日ひさしぶりに自動車ディーラーめぐりをして来ました。
いよいよ社会人になって、ディーラーとしても「購入層」として見ることができるようになったのか、応対もそれなりに本気という感じがしてきます。そういった対応をされると、なんだかクルマがほしいなという気分が上乗せされてしまうわけです。
自分自身も中学生の頃から憧れだった「自分のクルマ」を持てる境遇になってきたこともあり、クルマを見たり試乗したりする際についつい本気になってしまうのです。まだまだ社会人なりたてのペーペーですから、そんな立場ではないことはわかってはいるのですけどね。
とはいえ、気になるクルマが2台。フルモデルチェンジを間近に控えた「マツダ・アクセラ」と、2011年末にデビューした「スバル・インプレッサ」です。どちらも甲乙つけがたい素晴らしいクルマで、試乗してから余計にどちらを選べばいいのかわからなくなってしまいました。
マツダ・アクセラといえば、マイナーチェンジで搭載されたSKYACTIVのエンジンとトランスミッション。
このトランスミッションが秀逸で、ヌルヌルするような感じのCVTや古いATと違い、キビキビと変速していきます。試乗車のような乗り方で、2リッターエンジンにもかかわらず平均燃費がリッター13km弱出ているという驚きの燃費もさることながら、こういった「走る楽しみ」があるのがアクセラの魅力。
燃費重視というだけで、乗り心地も変速も眠くなるようなクルマが大勢を占める中、運転して楽しいと思えるクルマは久しぶりです。
ただ難点は後部座席の狭さ。5人乗りではありますが、後部座席のこの狭さで長距離を運転するにはなかなか厳しいものがあります。あさかぜは後部座席に人を載せるようなことは少ないとはいえ、全く乗ることがないわけでもないため、この後部座席の狭さはちょっとマイナス。
一方のスバル・インプレッサ。
実際に乗ってみて、車内の広さに驚きます。天井の高さもあさかぜの身長では十分すぎるほど。またクルマの振動も少なく、スバルがウリにする「水平対向エンジンの振動の少なさ」とはこういうことなのかと納得します。
トランク形状が四角いこともあり、荷室は容量の数字以上に広く感じます。ゴルフバッグいくつぶん、と言われても正直よくわかりませんが、自分では使い切れないぐらい広いことは確かです。
個人的に気に入っているのは、セダンタイプの「G4」の後ろ半分のライン。後部座席部分からトランクへつながるボディラインには眼を見張るものがあります。
またAWD(4輪駆動)ならではの安定感もまた魅力的。どこでも走れる安心感があります。
しかしアクセラ同様、マイナス面も。
どうしても4輪駆動という都合上、同じ2リッターでもアクセラには燃費が劣ります。またエコを重視したCVTの設定なのか、それとも低回転でトルクの弱い水平対向エンジンの宿命なのか、出足が鈍いというのが正直な感想。踏み込めば後ろから押されるようなモリモリというパワーを感じますが、通常の踏み方だと「ん?」と思う部分も。
というわけで、どちらも甲乙つけがたい状況。中古車価格も同じような感じで、ますます選びづらい感じに。
あとはアクセラのモデルチェンジ次第でしょうか。自動車趣味もやめられません。