皆様、バレンタインデーはいかがお過ごしでしたでしょうか。
あさかぜのところには夕方、近所の女の子がやって来て
「ほら、どうせもらえてないでしょ」
とキレイな包みを渡して帰って行きました。
いいんです、他にもらえてなくて。その一つで。僕達は将来を誓いあった仲ですから、他の人からの贈り物なんてなくていいのです。
そういったところは、お互いうまくわかり合っているのです。働き始めたらゆくゆくは…
…なんて、まぁウソなんですけどね。
あさかぜには将来を誓いあった相手なんて過去にも現在にもいませんし、永劫にいないでしょう。僕に婚約者なんていたら、世の中には未婚男性など存在しないでしょうからね。その程度の認識はあります。
今年はついに中学生の従妹ですら、バレンタインのお菓子をくれませんでした。いやはや、時の流れというのは早く寂しいものです。ちょっぴりビターな年ですね。
しかし、こうして日本中の男女がチョコレートの流通に一喜一憂するように仕向けた、製菓会社やメディアはうまくやったものだとつくづく感心します。国民のほとんどに刷り込みをかけるなど、生半可なことじゃできませんからね。
刷り込みをかけた時代は今のようにインターネットが普及する前ですから、今よりは全然やりやすかったのでしょう。ネットが普及した今となっては、
「○○社のステマ」
「刷り込みうぜえ」
「だまされないぞそんな商売」
などと消費者の側にも良くも悪くも知識がついていますから、バレンタイン・チョコレートのようにはならないんでしょうね。
ところで、甘い物好きの方は今朝コンビニには行かれましたか?
2月15日の朝になると、売れ残ったチョコレートが3割引とか半額で店頭に並べられています。普段口にすることのないおしゃれな形のチョコや、ちょっといいブランドのチョコもお手軽な値段で手に入るはずです。あまりに現実的な光景に苦笑せざるを得ません。
さてと。
世の中の男性の皆さん、お忘れではありませんよね、3月14日。「おかえし」に投じなければいけない金額は、「もらったものと同額だなんて許されない」というのが現代の風潮です。
よく恋愛もののマンガやゲームでは指輪なんてプレゼントしちゃうシーンがありますが、そんなクサいことができるのはほんのわずかなカップルでしょう。「いくらのどんなプレゼントを買うか…」「そもそももらった相手にコクっていいのか」という現実的な悩みがグルグルするはず。
こうやって書くといかにもひがんでいるようにしか見えませんが、「もらわなくてよかった」というのがあさかぜの正直な感想。
女性の好みやニーズなんて何もわからないヤツがよくわからない買い物をするのですから、お互い不幸にしかなり得ません。結果として悲劇が起こらなくて済んだと考えれば、世の中のためになったのです。
などとひねくれた考え方をしているから、いつまで経ってもキモヲタから脱することができないんでしょうね。