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午前1時半。そろそろゲートが開いただろうと思って、画面で案内されていた125番ゲートへ。
その中の待合スペースに座って、再び時間まで天井を見上げます。
ちなみに、今日の折り返しEK318便となる予定の飛行機は、JFK発。ニューヨークから大西洋を越えてひとっ飛びした後に、ユーラシア大陸を東へと飛んでいくわけです。
普段からこうした長距離から長距離へと飛んでいくので、特に成田ゆきは遅れが日常茶飯事。今日もJFK発が遅れているようで、所定時刻での出発は無理だと悟ります。
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出発時刻が近づくと、ゲート内の待合室が混み合ってきました。そりゃA380ともなれば混み合うのも当然です。
ボーディング(搭乗)は出発時刻の45分前には始まっているはずですが、前述したとおり飛行機が遅れているのでまだまだ。
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結局、ファーストクラス・ビジネスクラスの搭乗が始まったのは2:40と、出発10分前。その後10分近く経ってようやくエコノミークラスの搭乗も始まり、機内に入れます。機内に入る頃には、すでに出発時刻を回っていました。
飛行機が動き出したのは3:26。運行情報をまとめたサイトに、EK318便の平均出発時刻は3:30と書かれていましたが、「なるほどこういうわけか」と変に納得します。
午前4時前、離陸。美しいドバイの夜景を眺めながら、何年かしたらもう一度来るぞと心に誓いました。
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シートベルト着用サインが消えると、早速機内食が提供されます。来るときは日本食だったので帰りは洋食を、と考えましたが、洋食のおいしい国で洋食を食べても仕方ありません。洋食の国で作られた和食こそ、試してみなければ。
というわけで、帰りも「ジャパニーズ・スタイル」をチョイス。渡された機内食はすごくおいしい。ご飯も温かいですし。日本人好みの「甘辛」に味付けがされていて、日本人としてもさほど違和感はありません。
ですが、ちょっと甘過ぎ。特にそばつゆ。なぜ砂糖を入れてしまったのか…これはこれでイケなくもないですが、甘いおそばというのはちょっと。
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飛行機は自転の方向に向かって飛ぶので、早々に夜が明けてきます。
ところで、「帰りはもっと新しい機材が来ることを願いたい」なんて来るときに書きました。新しい機材が来たのかと言われればNO。でも古い機材だったのかと言われてもNO。なんと、搭乗した飛行機は登録番号「A6-EDC」と、来るときと同じ機体。何という偶然でしょう。
このときでさえエミレーツ航空は16機ものA380を所有しているというのに、よりによって往復ともに同じ飛行機とは!運命的な何かを感じます。
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結局、垂直尾翼に取り付けられたカメラも、新しくなるにつれて画質がよくなったのかということは確かめられませんでした。残念。
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窓の外はどんどん明るくなっていきます。
自分の席の横だけシェードを上げて写真を撮っていたら、後ろの席で寝ていた日本人女性に
「まぶしいので閉めてもらえませんか?」
と怒られてしまいました。
悪いことをしたと思って「すみません」とシェードを閉じましたが、逆に声をかけてきた女性はなぜ支給されているアイマスクを使わないんでしょうかね?ちょっと納得がいきませんが。
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シェードが開けられず外が見られないので、黙ってモニターの地図や非行映像を眺めていると、朝食の時間です。今度も和風をチョイス。
プレートの上にポイッとクロワッサンが載せられます。全くジャパニーズスタイルではなく笑ってしまいます。
うっかりふたを開けた写真を取り忘れてしまいましたが、和風なのは左下の入れ物。白身魚の照り焼きが中に入っていましたが、こちらもやはり甘さの強調された「甘辛」なソースがかかった、蒸した白身魚でした。
でも全体的においしかったです。さすがエミレーツ航空。
…でも次は洋食にしようかと思います。
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食後の短い眠りから覚めます。
さっきまで昼間だと思っていたら、だんだん日が傾いてきました。成田着は定刻ならば17:50ですので、時間的には夕方に入り始める頃。
成田まであと2時間半ほどになり、税関書類が配られます。やれやれ、日本に入った途端にこれか。
まぁ入国にあたって問題のあるものは何一つとして持っていないのでいいものの、面倒くさい日本語が並んでいると何ともうんざりします。
飛行機は日本海側を北上してから内陸に入り、栃木県上空で南に向きを変えて南下。窓のシェードを開けると、目に飛び込んでくる植物の緑。2週間近くも中東にいると、緑色が主となる地面がむしろ新鮮に見えてきます。
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18:15、所定より30分弱ほど遅れて成田空港に到着。
天気がよかったので着陸の際も揺れることなく、なめらかなランディングでした。メインデッキとアッパーデッキ両方にボーディングブリッジがつながれ、10時間近くにも及んだ飛行機旅行もいよいよ終わりです。
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空はすっかり暗くなってしまいました。
入国審査官や税関の仏頂面を眺めながら、何事もなく日本に入国。長かったようで短かった、14日間の旅行もこれで終わりです。
スーツケースをゴロゴロ押しながら地下の京成線のホームに下りると、ムッと漂ってくる湿気をまとった熱。一気に汗が噴き出します。
外国人は「日本の蒸し暑さが嫌い!」という人が多いと聞きますが、海外から帰ってくるとそれを今まで以上に実感します。昼間の湿度が1ケタの場所から帰ってきていますから、何倍もの湿気に思わず「うへぇ…」と声が出ます。
しかし、これでこそ日本に帰ってきたという気がしてきます。
なんだかんだ言いながら、慣れた空気と慣れた言語にホッと安堵するわけです。
さて、うっすらと冷房の入った電車に乗って、家に帰りましょう。旅のお土産と思い出でいっぱいになったスーツケースを押しながら。