あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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2023年2月15日 【成田空港】

B-LAM / Cathay Pacific / Airbus A330-300

昼下がりもいいところですが、家の用事が済んだので成田空港までやって来ました。やはり月に1回は飛行機を見ないと精神の安寧が得られませんね…ついでに肩こり・腰痛を緩和すべく、久しぶりに温泉にも入ることにしましょう。

というわけで定番の「ひこうきの丘」へやって来ました。海外との往来が緩和されて、キャセイパシフィック航空もだいぶ便数が戻って来ています。2019年と同じレベルになるのはまだしばらく先だとしても、賑わいが戻って来たのは何よりです。

 

JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner

情勢が良くなって航空会社は攻勢をかけていきたいところですが、新造機のデリバリーが遅れているというどうにもならない事情があったりします。
ジップエアも新造機の導入を進めて路線拡大を図っていく方針でしたが、B787の品質問題によりデリバリーが遅れています。

1号機(写真)と2号機を受領したあとは新造機を導入するはずでしたが、製造の遅れによって4号機まで親会社の日本航空からの転籍となっています。

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にじさんじ5周年広告を巡る! - その2【2023年2月11日】

さきおとといに続き、大手VTuber事務所「にじさんじ(ANYCOLOR社)の活動5周年を記念した広告を見て回ろうと思います。
一緒に泊まっていた後輩によると大宮駅で鉄道イベントも行われるそうなので、ついでに見に行ってみましょう。

JR大宮駅のコンコースのど真ん中でそのイベントは行われていました。様々な列車を彩ったヘッドマークも展示されています。
取り付けるタイプのはもちろんのこと、今の時代は切り替え式までほとんど絶滅してしまいました。時代の流れがあるとはいえ、意匠を凝らしたヘッドマークが姿を消してしまったのは少し寂しいですね。

 

日本国有鉄道が民営化され、1987年4月1日から国鉄の路線を引き継いで発足したJR各社。北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の旅客6社と、全国にまたがって貨物事業を運営するJR貨物の計7社に分割されました。

首都圏近郊の路線は「国電」と呼ばれ、国電区間は運賃計算の距離区分も異なっていました。国電のままでは都合の悪いJR東日本は名称の公募を行い、20位に過ぎなかった「E(イー)電」をまさかの抜擢
普及に努めたものの定着することはなく、一般人からは完全な死語になってしまいました。一部の時刻表や社内用語では今も生き残っているようですが…

 

trafficnews.jp

 

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にじさんじ5周年広告を巡る! - その1【2023年2月8日】

PR TIMESの当該記事よりスクリーンショット https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000564.000030865.html 

皆さまは「VTuber(ブイチューバー)」というものをご存知でしょうか。正しくはVirtual YouTuber(バーチャルユーチューバー)というそうですが、キャラクターのようなアバターを現実の人間とリンクさせて活動する配信者のことを大まかにさします。
詳しくはニコニコ大百科あたりが親切に解説してくれているので、リンクを張っておきます。

 

dic.nicovideo.jp

 

あさかぜは30歳を過ぎてからこのVTuberというものを具体的に知り、ついついハマってしまいました。結婚できない男の趣味をまた増やしてしまった感が…
スーパーチャットを投げるようなガチ勢ではなくエンタメで眺めている程度ではありますが、なんだかんだ見始めると面白くてやめられないんですよね。

そんな中、ANYCOLOR社の運営する大手VTuber事務所「にじさんじ」が活動開始5周年を記念して、全国に広告を掲出することになりました。文字通り47都道府県の主要駅1つずつに掲出され、しかもその期間はたった1週間。
先月旅行に出かけたとはいえ、それ以外は仕事にカンヅメでウンザリしていたこともあって、急に職場でプランを思いつきました。

 

prtimes.jp

 

 

公式Twitterによると組み合わせは上の画像の通り。
月ノ美兎さん(東京都)やリゼ・ヘルエスタさん静岡県、樋口楓さん大阪府のように「なるほどねぇ(ニチャァ」となる一方、不破湊さん(北海道)をはじめ「なんでここに?」となる組み合わせが大半です。

そして当然のことながら47都道府県全てを回るのは無理ですし、そのつもりも最初からありません。今日は残業の泊まり勤務を終えてから出発するので、使える時間はせいぜい半日がいいところですし。
というわけで、よく見ているライバーさんの中から半日程度で回ってこられる3人を“厳選”して出かけることにしました。

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冬の北東北にビューーン! - 3日目【後編】(2023年1月25日)

>>【前編】から続く<<

 

そんな山田町まで行かなくなったJR東日本「山田」線に乗って盛岡を目指します
半年前(2022年7月)のドライブ旅行でも触れましたが、山田線と国道106号線は宮古市から閉伊川に沿って山を登っていきます。国道側は「盛岡宮古連絡道路」として立派なバイパスがいたるところで開通していますが、鉄道は何も改良されていません

山田線には並行して岩手県北バスによる「106特急・急行バス」があり、そちらはおおよそ1時間に1本、1日12往復の運行。盛岡~宮古間を最速で1時間40分、遅い便でも2時間15分で走り抜けます。
一方の山田線は全区間を通して走るのは1日4往復だけ、所要時間は快速「リアス」でも2時間20分。よくぞ鉄道として残っているものです。一応観光シーズンの週末になると「さんりくトレイン宮古号」や「ポケモントレイン宮古号」といった臨時列車が設定される日もあります。

 

www.iwate-kenpokubus.co.jp

 

 

三陸鉄道から5分という絶妙な乗り継ぎ時間であるにも関わらず、キハ110系2両編成の車内に乗客は数えるほどしかいません。さすが国鉄時代から指折りの閑散路線だっただけあります…
この利用者数でも運転士と車掌が乗務するツーマン運転になっていて、加えて今日は見習いの車掌さんも乗っているので3人体制。贅沢な?列車になっています。

宮古の市街地を離れると閉伊川に沿って右へ左へとゆったり走ります。鉄道は急なカーブも機敏な加減速も苦手なのでスピードが乗りませんし、あげくに併走する国道のタンクローリーにも抜かれる始末。速達性のその字もありません。

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冬の北東北にビューーン! - 3日目【前編】(2023年1月25日)

朝起きると、JR東日本の「えきねっと」から乗る予定だった列車の運休を知らせるメールが入っていました。

今日は青い森鉄道から奥羽本線の特急「つがる」へ乗り継ぎ、秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行くという計画を立てていました。ただ一昨日から書いているとおり、爆弾低気圧の接近で日本海側は大荒れの予報まぁこうなるだろうな、という予感はありましたが…

とにもかくにも計画は崩れましたし、朝一番に特急の運休が決まるぐらいには天候が悪くなることも確定しているので、日本海側に向かうことは避けるのが得策です。

 

朝ご飯を食べながら予定を練り直します。
…といっても悩むほど選択肢の数は多くありません。天候や所要時間、未乗区間などを考えると、太平洋沿岸を南下するプランにまとまるまで時間はかかりませんでした

予定を決めたなら善は急げです。

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ATR機が拓く?小笠原空港の可能性

だいぶ前のブログ記事で、開発中のATR42-600Sがどんな飛行機かということに触れました

 

mizuho-asakaze.hateblo.jp

 

簡単にまとめれば

  • エンジン・動翼・ブレーキ・コンピュータの改修によってSTOL(短距離離着陸)性能がATR42-600より向上
  • 定員の48人そのままに、900m未満の滑走路から離陸可能
  • 性能は制限される800mの滑走路でも離着陸できる

という飛行機です。

 

2023年9月現在の日本では佐渡空港(滑走路長890m)へ新潟の新興エアライン「トキエア」が就航させる予定、という話にとどまっていますが、ATR42-600Sはもっと大きな可能性を秘めています。

 

それは、小笠原諸島への航空路です。

 

<STOL型のベースとなるATR42-600。日本国内では写真の天草エアラインの他、日本エアコミューター北海道エアシステムオリエンタルエアブリッジが運航している>


東京都小笠原村は本土から約1,000km離れています。父島に約2,100人、母島に約500人が暮らしているほかは無人島。
太平洋戦争中の激戦地であった硫黄島小笠原村に属しますが、居住・立ち入りは自衛隊とその関係者のみに限られるため、民間人は基本的に立ち入ることはできません。

 

そんな小笠原村と本土を行き来できるのは船のみ
東京の竹芝埠頭から小笠原海運「おがさわら丸」で父島の二見港まで24時間、母島までは「ははじま丸」に乗り継いでさらに2時間を要します。
運航便数は「おがさわら丸」がおよそ6日に1往復「ははじま丸」は週4~5便。父島~母島はまだしも、本土~父島の往来はかなり制限されています。

観光客は「絶海の孤島」気分が味わえるからまぁ良いとしても、小笠原に暮らす島民にとってはとても大変なこと…

 

<芝浦埠頭で貨物を積み込んでいる「おがさわら丸」。東京~父島間は片道24時間もかかるため、妊婦さんの乗船も条件が厳しくなってしまう>


そこで2020年代に入ってから小笠原への空港建設が再び真剣に議論されています。航空路ができれば本土への所要時間は2~3時間と劇的に短縮され、アクセス性は大幅に向上します。

 

とはいえ、小笠原諸島貴重な生態系を持つ世界遺産の地。環境に及ぼす影響を考慮すると、簡単に「造りましょう」とはできません
今のところ候補地として最有力なのは父島西岸にある洲崎地区世界遺産にはギリギリ含まれないこの場所に、南北方向に1,000mの滑走路を設けてはどうか、という話になっています。

 

当初は1,200mの計画でしたが、ATR42-600Sであれば1,000mでも充分足りるとなったわけです。
「たかだか200m」と思ってしまいますが、飛行機の安全な発着のためには滑走路の前後左右にも影響が及びます。
特に着陸をやり直す時(「着陸復行」といいます)に飛行機が山や建物にぶつからないよう、滑走路の真ん中を中心にすり鉢状に高さの制限が決められているのですが、滑走路が長く幅が広いほど、その影響範囲は広がります。ですから小笠原のような場所では可能な限り滑走路を短くして、周囲の山を削る範囲を最小限にしなければなりません。

 

二見港から湾を挟んで反対側が洲崎地区で、ギリギリ世界遺産には含まれない。MSFS2020のスクリーンショットより。洲崎には戦時中に海軍の飛行場があった>

 

でも、なぜそこまでして空港を造ろうとするのか?

 

何も観光客の利便性のためではありません
背景には島民の生活、特に重病・重傷になったときの搬送の問題があるからです。


大きなケガ、重い病気にかかって一刻も早い対処を必要とするとき、離島である小笠原では酸素、輸血など医療資源に限界があります。では設備や資源の整った本土の病院へ搬送がいるとなったとき、どれほどの時間がかかるのでしょうか?

 

小笠原診療所が発表しているデータによると、救急搬送の要請をしてから病院に収容されるまで2020年の平均は10時間14分、2019年では9時間40分。2014年に発表された論文「小笠原諸島の緊急航空機輸送の現状と課題」の中でも、2004~12年度の平均は9時間34分となっていて、非常に長い時間がかかっていることがわかります

 

これは要請を受けた病院の医師が羽田空港厚木基地に向かい、自衛隊飛行艇で父島の二見港、もしくは哨戒機でさらに南側の硫黄島に飛んで来なくてはならないからです。
この救急搬送の時間が短縮できれば容態が悪くなる可能性を下げられるでしょうし、早い段階で高度な治療を受けることも可能になります。

 

二見港に直接横付けできる海上自衛隊飛行艇US-2。写真からもわかるとおり、地上にいるときは乗降口までかなりの高さがある>

 

妊婦さんも同様で、船に頼るしかない現在は妊娠8ヶ月ぐらいで本土の病院に移動して入院せざるを得ず、金銭面でも精神面でも負担となっているのが現状です。
これは「おがさわら丸」に妊娠後期の乗船制限があるからですが、丸1日外海を航行する以上は「制限を緩和しろ」と言っても無理なものがあります。

 

航空便ができて制限が大幅に緩和されるのならJALANAでは出産予定日の4週間以内でも医師の診断書があれば搭乗できます)、お母さん達の負担もかなり楽になることでしょう。

 


このようにATR42-600Sの実用化と小笠原空港の建設は小笠原村民の強い味方となるわけですが、もちろん“おいしい話”だけではありません

 

先述したように空港の建設は環境に大きな影響を与えます。当初の計画よりもスリム化したとはいえ、周辺の山を削ることには変わりないですし、海中の生物への影響も考えねばなりません
豊かな自然への影響については、村民へのアンケート結果からも不安がうかがえます。

 

単純に人の往来が増えることによる影響も無視できません。
連休中に現れる、自分のことを「お客さま」と思い上がったクソみたいな連中が押しかけることによる治安やマナーの悪化もさることながら、もっと大きな問題は生態系を破壊する生物の侵入です。

 

イヌ、ネコ、鳥類などのような動物は搭乗前に断ることができるとしても、植物の種子が意図せず体や荷物にくっついて入り込んでしまうというのはよくある話です。細菌やウイルスといった目に見えないものならなおさら

 

人やモノが往来する以上は気にし始めたらキリがないことではありますが、そうした外からの「異分子」を可能な限り排除するのは、便利になるのとは相反する条件です。


こうした背景を見ると、ATR42-600Sの登場は小笠原空港の実現可能性を上げるものではあっても、決め手ではないということになりますが…

 

海上自衛隊の哨戒機P-1。父島に滑走路はないため、急患は硫黄島にヘリで移送してから哨戒機で本土に向かうことになる>


ちなみに、小笠原航空路協議会では、ATR42-600Sの他にアグスタウェストランドのAW609という飛行機も検討の対象となりました。
飛行中にエンジンの向きを変えることで、ヘリコプターのように垂直に離着陸ができ、飛行機のように主翼で飛ぶこともできる「ティルトローター機」です。

 

そう、戦争反対派の方々が 大 好 き な V-22 オスプレイと同じ仕組み

 

実際にAW609はオスプレイの知見を生かして設計されており、垂直に発着するVTOL性能と、ローターを斜めにすれば積載量を増やした上で400mの滑走路から離陸できるSTOL性能を併せ持っています。
ヘリと違い揚力をローターだけに頼らないので、航続距離も約1,300kmと本土まで充分
ATR42-600Sと同様、AW609も量産できる体制に達しているようです。

 

ただし機体サイズはオスプレイの約半分、搭乗人数も9人と、ATR42-600Sの48人、オスプレイの約30人に比べるとかなり少ないので、客を乗せて飛ぶ「定期旅客便」として使うには運用コスト面で難しいかも…
その点は東京都もわかった上で提示しているとは思いますけどね。

 

とはいえ、小笠原空港が実現できるまでのつなぎとして、国や都が補助をしてAW609で運航するのもアリなんじゃないか、と個人的には感じています

 

小笠原空港の計画がどこまで具体化するか、今後の動向に注目です。

 

<大型の輸送用ヘリコプターCH-47「チヌーク」。航続距離は約1,000kmで、本土との往復どころか片道すら直行は厳しい>

 

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参考資料:

小笠原空港、いよいよ実現か 航空会社はどこで、どんな飛行機が飛ぶのか - 乗りものニュース

https://trafficnews.jp/post/79465

※2018年1月の記事なので情報は少し古いです

 

小笠原空港計画はどこへ行く。「垂直離着陸機」導入も検討へ - タビリス

https://tabiris.com/archives/ogasawara-airport2020/

 

島民悲願の小笠原航空路 道遠く 工法、環境配慮、航空機選定 課題山積 - 産経新聞

https://www.sankei.com/article/20221125-SDMRKEO4CZJMBC2X2AZ7R75DDA/

 

小笠原諸島の緊急航空機搬送の現状と課題 - J-STAGE

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsem/17/3/17_461/_pdf

※PDFファイル

 

小笠原村の医療 [令和5年度版] - 小笠原村診療所

http://www.ogasawaraclinic.jp/pdf/r5gaiyou.pdf

※PDFファイル

 

小笠原航空路の検討状況について - 東京都総務局

https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/05gyousei/sinkou/ogasawara/R21222ogasawarakoukuurokentoujoukyou.pdf

※PDFファイル

 

航空路アンケート集計表 - 小笠原村

https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/wp-content/uploads/sites/2/2014/10/airline_research.pdf

※PDFファイル

 

洲崎飛行場跡地(父島) - 空港探索・3

https://airport1111.blog.ss-blog.jp/susaki-airstrip

冬の北東北にビューーン! - 2日目【後編】(2023年1月24日)

>>【前編】はこちら<<

 

石造りの立派な建物が見えてきました。
現在の大湊地方隊の前身、大湊警備府のさらに初期にあたる大湊要港部時代に、士官の官舎として1915(大正4)年に建設されたものです。石造りになっているのは防寒の役目もあり、このあたりの冬の厳しさをよく表しています
終戦後は近くにある大湊高校の学生寮として使われていたとのこと。

写真は壱番館で、道路の反対側にある弐番館は地域の交流センターとして使われているそうです。

 

www.city.mutsu.lg.jp

 

 

斜面の上には立派な建物がそびえています。「北の防人大湊 安渡(あんど)館」で、帝国海軍大湊要港部の庁舎をイメージして2015年に建てられました。

中には観光案内コーナーのようなものもあり、海自やゆるキャラのグッズを販売しています。案内看板にはレストランの標記もあったので期待して入ってみたのですが、なんとレストランは2021年1月で閉店になっていました。
うーん、これはお昼ご飯を食べられない流れではないか…?

 

www.city.mutsu.lg.jp

 

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