ひとりでお気楽アルペン紀行 - 2日目【後編】(2020年9月11日)
ここからは日本で唯一残っているトロリーバスに乗ります。関電トンネル電気バスでも触れたとおりトロリーバスも鉄道の一種。「立山トンネルトロリーバス」と案内されていますが、正式な名称は「立山黒部貫光無軌条電車線」という物々しい路線名。走っている車両は8000形という形式が振られています。
なおアルペンルートは黒部平から富山県側は全て「立山黒部貫光」が運営を担っています。社名は時間を意味する「貫」、宇宙を意味する「光」に立山連峰を「貫く」という意味合いを持たせた「貫光」が正しい書き方で、読み方は同じでも「観光」は誤りです。
関電トンネルがトロリーバスだったときに使われていた300形もこれとほぼ同じ構造です。
屋根の上には架線から集電するためのトロリーポールが生えています。普通の電車の場合は架線から取り込んだ電気はレールを伝って変電所に戻るという回路ができていますが、トロリーバスの場合はレールがないのでそれができません。なので変電所から送電される架線と、変電所に電気を戻す架線の2本が必ずセットになるのがトロリーバスの特徴。
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ひとりでお気楽アルペン紀行 - 2日目【前編】(2020年9月11日)
だいぶ酔っ払って早々に寝落ちしてしまいました。いつもよりもだいぶ睡眠時間が長かった気がします。
大浴場へ朝風呂をしに行きましたが、昨晩同様にほとんど人が入っていません。ホテルの駐車場は白いバンタイプのクルマが多く入っていて工事関係者っぽい姿の人を結構見かけたのですが…のんびりとお風呂につかるぐらいなら睡眠と食事に充てた方が良いということなのでしょうか。
チェックアウトを済ませ、ホテルのすぐ目の前にある信濃大町駅へ出てきました。
今日は人生初のアルペンルート!
期待に胸が高鳴ります。
朝食を食べている時には雨が降っていましたが、とりあえず今は上がっています。このままもってほしいところです。
アルペンルートへ向かうバスは駅に向かって右側のバス停から出発するので、まずはそばの発売所で扇沢までのバスチケットを買います。アルペンルート本体のチケットは扇沢で改めて購入。
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ひとりでお気楽アルペン紀行 - 1日目【前編】(2020年9月10日)
先週に続いて旅行へ出ることにしましたが、今日はいつも通りの「単騎遠征」。気心知れた仲であれもしたいこれもしたいと出かけるのはもちろん楽しいものですが、一人旅は一人旅でまた別の楽しみがあります。それにほとんど話し相手のいない寂寥感を味わうのもまた一興です。
というわけでおよそ半年ぶりの東京駅。新幹線の利用も大幅に落ち込み、オンラインで購入してSuicaなどで乗車する「えきねっと新幹線eチケットサービス」では恒常的に10%以上の割引料金が販売されています。あさかぜは今回3割引のeチケットが取れました。乗車券+指定席特急券から30%OFFですから旅費の節約にだいぶ貢献してくれます。
ただeチケットはいつものきっぷと違い「東京都区内」や「○○市内」のようなエリア判定はなく、新幹線に乗る駅から降りる駅の分だけ。えきねっとトクだ値の割引額が大きいときは良いとしても、通常時の200円引きだと乗り方によってはきっぷを買った方が安いパターンもありますので、うまく使い分けましょう。
きっぷと違って便利なのは、いちいち乗車券や特急券を引っ張り出さなくてもSuicaでピッとやれば乗れるところ。電車の乗り方ひとつを取っても使い方を学べばどんどん便利になっていきますね。
定刻通り「はくたか 559号」は東京駅を発車しました。次の上野を出ても乗車率は3割にも満たない様子…ことごとく臨時列車が運休になるわけです。
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